エントリーは狂乱のディープ祭。
函館は宮崎夫ワンツーで開幕。

 エントリー大会おつかれさまでした。おくやまさん、いつもありがとう。
 久しぶりに大会に参加して、やっぱりこのシステムはおもしろいなぁと実感しました。

 今年度(2016年度)の全登録は198頭、うち牡馬が123頭、牝馬75頭です。
 その他気になるデータをまとめると、

・勝ち上がり12頭(うち新馬勝ち10頭)
・G1勝ち母馬の産駒 46頭(うち24頭はG1複数勝利)
・馬代金1万BCUオーバー 76頭
 となっています。

 高額馬ベスト5は、

大野モクレレ ディープインパクト×アアパネ36,000
五十嵐弟ヘリファルテディープインパクト×シユーマ32,800
宮崎夫サトノアーサーディープインパクト×キングローズ32,100
Xiuアンバーミニーダイワメジャー×ラブーム31,900
及川妻フローレスマジックディープインパクト×マジックストーム31,800

 人気種牡馬は、

ディープインパクト 67頭
キングカメハメハ 18頭
ステイゴールド 17頭
ルーラーシップ 14頭
ハーツクライ 13頭

 ざっくり40%が1万BCUオーバーというセレクトセールみたいな状況です。ディープが多いのは予想どおりですが、3分の1がディープという物凄さ。まあ、来期からはディープの頭数制限もありますので、みなさん何がなんでもという感じだったのでしょう。

 一方で、勝ち上がり組は意外と少なく、12頭。宮崎夫3頭、宮崎妻2頭、BASSII3頭なので、ほとんどの会員は、開幕ダッシュでなく秋以降デビューの良血に走ったという傾向。勝ち上がりで競争になったのは、レヴァンテライオン(宮崎夫)、アエロリット(宮崎妻)、サトノクロノス(中しま)、アンバーミニー(Xiu)、モンドキャンノ(宮崎夫)。宮崎夫妻はここについては良いドラフトでした。宮崎夫の競り勝った2頭がさっそく函館2歳でワンツー。うーむ、見る目があると自画自賛。両馬とも距離はマイルまでだろうからダービーうんぬんは100%ないのですが、ディープにあらずんば馬にあらずのクラシック王道は家賃が高く、デイリー杯、朝日杯、NZT、マイルで十分という説もありますからね。中しまに700差で負けて悔しがっていたサトノクロノスが中京で案外だったのもツキがあるのか。逆にせっかくの重賞オウンダブルなのに、規約改正適用第一号はついてないのですが、むしろ事務局長が一番に泥をかぶるというのも良かったのかも。

 入札で大成功は文句なく6勝した五十嵐弟でしょう。母シユーマでは天宝院透を、母ピラミマではねっしーをいずれも同額入札で前年順位差ルール適用で破るというミラクル。相手がサトノダイヤモンド、ディーマジェスティ指名会員だけに、この勝利は大きそう。一方で入札で勝ちまくった結果、馬代金は大変なことになっています。

 キッズ姫も7頭指名で全勝(6頭は入札勝ち)なので文句なしですが、母馬オプションで逆転した母ラナンキュラスはともかく、母グルヴェイグはオプションがあることを前提にするとあげすぎたか。しかし、とりたい馬を全部指名できたので、問題ないですかね。

 逆にエントリーでつまずいた感があるのが、浅井。定番のダンスパートナー以外はことごとく負けました。アップ額は例年の浅井からすると、清水の舞台どころかスカイツリーから飛び降りるクラスなので本気感はあふれていますが、いかんせん指名馬が評判馬ばかり。勝ち負けはしかたないとして、毎年言ってるけど補欠枠をちゃんと使ってほしかった。

 Xiuは本指名10頭すべて競合という、もはや「ひねる」という概念のないエントリーです。それで6勝なのでまずまずか。全部勝ったら勝ったで大変なことになるし。

 苦戦をしいられたのが天宝院透。19800アップの2頭(シユーマとラッシュラッシーズ)がどちらもとれないというのは、さすがに想定外か。昨季の好成績で潤沢な資金があるわりには3頭という少数馬主になりました。

 ラッシュラッシーズで天宝院透を上回る21100アップの宮崎夫。完全に戦術的勝利というエントリーでしたが、復帰した竹田がまさかの22500アップ。宮崎夫はシャンパンドーロでも竹田に負けて大ショック。

 及川夫、及川妻、福田といった上位常連組は、まずまずリースナブルなところがとれたか、と。マジックストームも高いが、競合相手も強かったので結果的には正解。福田のトゥザヴィクトリーはもっと人気になりそうでしたが、意外にもそれほどの競合とならず、となると、母馬オプション付きであれば、ここまで強気に出る必要はなかったか。中しまのリトルアマポーラ、大野アパパネも同様。

 とはいえ、母馬オプションで安心していると広瀬のクロウキャニオンのように足元をすくわれることもあるので、難しいです。

 いーだも勝ったり負けたりですが、Frankelの2頭が楽しみです。スタセリタは五十嵐兄に300差。おみごと。

 昨年賞金ゼロのけんたは、わかりやすくデビュー組を指名。なので、賞金ゼロ状態は脱しました。それならいっそ勝ち上がり組にすれば良いのにとは思うけど。


 さて、あらためて、本年度から適用される規約について念押しです。

 すべての賞金は90%で計算、ダービーは80%で計算します。
 オウンダブル、チームダブル、オキュペイションの副賞を減らしました。

 また、G1、海外レースの副賞は今季については昨季と同じですが、来期以降はさらに減額します。目安としては、凱旋門・ブリーダーズカップクラシック・ドバイで20000BCU程度。国内G1は現行から半額ぐらい。POG期間中の海外3歳レースはすえおき。(国内での賞金獲得チャンスを失うため)

 それから、来期はなんらかのかたちで種牡馬制限を導入します。詳細は別途。イメージとしてはディープインパクトは5頭までというかたちで、多頭数所有会員のディープ独占を回避。指定種牡馬(10頭ぐらい)以外の産駒でG1を勝った場合に、特別賞(WIT)を付与することで種牡馬のバラエティ感を出そうかと考えています。

 最後に函館2歳の結果を反映して、請求書は最終版にすると説明しましたが、対象は宮崎夫だけですので、そのほか会員は既に送付済みの請求内容で確定です。支払をよろしくお願いします。

 では、1年間よろしくお願いします。