万全、万全、大万全!
トゥザワールド、ハープスター不安なし。

 クラシックとは話が変わりますが、ドバイの日本勢強かったですね。ジェンティルドンナもインでつまって行き場がないかと思えたところから、力づくで伸びたし、ジャスタウェイの強さは、今後のパフォーマンスによっては2014年代表馬をフランケルと争っても不思議でないほどに見えました。現時点でではなく、今後の可能性という意味ね。まあ、フランケルは14戦無敗。G1を9連勝なので、まだケタは違うけど。でも、全部イギリス国内だし、戦っている相手がだいたい同じだったから、ジャスタウェイが、この後香港と、BCで今回のようなレースをすれば、さらに評価は高まるでしょう。今回アメリカ馬はオールウェザーを嫌って、ほとんど参加しなかっただけに。日本で天皇賞連覇とか、マイルとか戦っている場合でもないと思いますが。

 さて、クラシック。状況は先月のレポートとあまりかわりありません。牝馬3強は、再戦することなく本番を迎えることになりました。い〜だハープスターは王道のチューリップ賞を調教のようなレースで圧勝。単勝はひさしぶりに見た1.1倍。全力疾走でもないので、1分34秒3はまあまあでしょうが、直前の1600万下のマウントシャスタやオリービンより速い。本番で怖いのは内枠をひいて、外に出すのにてまどることぐらいか。フォーエバーモアはクイーンCから直行。これを一叩きでゆとりのあるローテと見るかどうか。さらにBASSIIレッドリヴェールは、阪神JFから久々でぶっつけという常識的にはありえないローテ。とはいえ、実際に、阪神のマイルG1を久々ぶっつけで勝っているのは事実だし。その上でハープスターにもフォーエバーモアにも負けてないもんなぁ。

 その他候補ではねっしーバウンスシャッセ、XiuパシフィックギャルがフラワーCでワンツー(パシフィックギャルは2着同着)から、木村リラヴァティがチューリップ賞3着から、加えて福田マーブルカテドラルが本番出走権を得ていますが、さすがにヒモ穴以上には期待できないのではないかと思います。リラヴァティが単騎先行、超スローとかあるかなぁ。いや、ないな。

 ちなみに編集子は、無理筋とわかった上で、ダート3連勝のコーリンベリーを買う予定。サウスヴィグラス産駒は昨年中央芝レースを49回走って1勝、2012年は73回走って2勝という、すさまじく当たりそうにないデータがありますけどね。

 牡馬路線は、依然混戦ではあります。今日現在、有力馬のうち、ミッキーアイルのようにクラシック路線なのか、マイル路線なのかはっきりしない馬がいるし、トライアルに必ずしも有力馬がそろったわけでもなく、さらに降雪の影響もあって、中山の馬場がかなり難しくなっている。どうもディープインパクトのような瞬発力タイプに向いていなさそうという見方もあります。

 そんな中、最重要トライアルの弥生賞は及川妻トゥザワールドが4連勝で快勝。この血統で、3歳初期に結果をだしたのは初。トゥザグローリーなんて3月デビューだもの。しかし、トゥザヴィクトリー×キングカメハメハでグローリーとワールドが正解。レジェンドどとディナシーが不正解というのは、牡がよくて、牝はダメという結論で良いのかな。ちなみに今年の2歳は牝馬です。と、軽くジャブをいれてみる。

 現在のところ、あらゆるレースで馬券圏内にはいっているクラリティシチーが基準馬となりそうで、この馬は昨秋の東京で2戦連続Xiuイスラボニータの3着。(レースタイムは大きく違います)イスラボニータはなぜか中山を一度も使わずに本番へ直行するもようです。まあ、中山経験はおいといて、右回り経験ゼロで本番に勝った例なんてあるのかな。めんどくさくて調べてないですが、多分相当に困難なハードルであることは確か。

 基準馬のクラリティシチーが出走したトライアル・スプリングSで、これまたきっちり0.2秒差で勝ったのが、こちらもXiu所有のロサギガンティア。伸びしろから言うと、こちらのほうがありそうですが、問題はデムーロ→善臣という、「オレが馬主だったら絶対断る」パターンの乗り替わり。善臣が皐月賞でガッツポーズというイメージがどうにもわきません。まあ、カッチーがヴィクトリーで勝った時もそう思ってたけど。

 最終切符の毎日杯を制したのはBASSIIマイネルフロスト。不良の札幌2歳から調子を落としていましたが、徐々に復調。共同通信杯も負けたとはいえ、上がり33秒3。今回は前が流れたレースで力強く伸びました。ちなみに同じ1800Mで札幌2歳から、タイムを16秒短縮しています。それにしてもレッドリヴェールといい、マイネルフロストといい、誰にでも獲得チャンスのあった馬だし、しかも新馬戦スタート直後の勝ち馬で、おそらく全会員が検討対象にはしているはずで、そこをきちんと引ききったのはすばらしい。Xiuとともに、悲願の優勝までもう少し。

 牡馬路線は若葉Sのアドマイヤデウスもいますが、やはりレースレベルからは、ロサギガンティアが一番手。ついでトゥザワールド。もしかすると、それをはるかに超える怪物の可能性があるのが五十嵐弟トーセンスターダムでしょう。例年どおりの馬場なら、トーセンスターダムが抜けた人気になっても驚きませんが、最初に書いたとおり、今年はディープ全滅の可能性もある(その分ダービーで上位独占)と思います。

 下位陣のディープで皐月に間に合わない組、天宝院透ワールドインパクトとか、広瀬ベルキャニオン、福田サトノアラジンあたりは、むしろ皐月にでなくて良かったということになるかもね。

 では、また。