キズナ強し!
及川夫大逆転で3度目のV!

 皐月賞を勝った宮崎妻ロゴタイプか、2着の広瀬エピファネイアか、中しまコディーノの巻き返しはあるか、それとも別路線で圧勝を続け、皐月賞組をおしのけて1番人気となった及川夫キズナか。賞金が2億円になったこともあり、文字通りの大一番となったダービー。人気にこたえて快勝したのはキズナでした。ここまで、圧勝を続けているといっても、格下のレース。ラジオNIKKEI、弥生賞とエピファネイアに連敗、いかに末脚型とはいえ、理不尽な後方待機と、直線までは人気馬が消える典型的なパターンにはまってしまったかと思いましたが、直線では息の長い決め手を発揮。武豊はなんと4度目のダービー制覇。調教師の戦略にも感服です。惜しかったのは広瀬エピファネイア、キズナの位置取りを考えると、まさに横綱相撲で押し切りそうなレースでしたが最後の最後に逆転されてしまいました。敗れたとはいえ菊の香りがたちこめる負け方。期待されたロゴタイプは、スタートが良すぎて、想定以上の先行策かつ、押さえすぎが裏目にでたか。アポロソニックが3着に粘ったところからも、いっそ逃げてしまえば違った結果だったかもしれません。

 太田光と天宝院透にとって、ダービーどころじゃない勝負になったオークスは、なんとスズカマンボの子のメイショウマンボが勝って波乱に。五十嵐兄だったら指名できたのでは?とも思いましたが、スズカマンボはこの世代の出走だけで32頭。意外といるんですね。太田光は人気を集めたレッドオーヴァルが17着と大敗しましたが、エバーブロッサムが2着と気をはいて、まずまずか。1番人気となった天宝院透デニムアンドルビーは3着。こちらはキャリアが浅くてオークスで人気になる馬の典型的な負け方。このキャリアの馬が1コーナーしんがりで回っちゃ無理でしょう。これは内田のミスと思いますね。


 さて、恒例の会員レビューです。

 優勝:及川夫 14-25-16-13-11-10-6-1-7-4-8-8-14-1-15-5-1
 神様、仏様、キズナ様ということで、一撃で大逆転の3度目のV。優勝回数は単独2位。宮崎夫のV4も視界にはいってきました。キズナ抜きだと18位あたりですが、そういうタラレバはどうでもいい。おめでとうございます。

 準優勝:宮崎妻 14-3-12-2-36-10-39-9-29-4-16-9-8-33-9-29-29-24-24-16-26-8-2
 初優勝は目前でしたが、最後の最後で差されてしまいました。それでもタヤスツヨシ以来のG1獲得。ツヨシも大学生だもんなぁ。しみじみ。よくローエングリン産駒とかとるようなぁ。

 3位:広瀬 12-16-5-13-16-23-28-22-13-36-8-17-21-18-4-16-1-12-12-10-23-14-25-3
 優勝以来のベストテン復帰。昨年から22ランクアップ。エピファネイア無競争というのも、今考えるとありえないけれど、シンボリクリスエスの牡馬というのは確かに微妙ではあるんですよね。母馬所有のカミノタサハラで大野に競り負けているわけですが、これ、無事だったら相当にやばかったですよね。ダービーでチームダブルってのも、 順位に関係ないけど、かなりラッキー。

 4位:福田 29-2-27-4-24-8-4-1-24-2-7-18-9-2-8-5-2-4
 6年連続のベストテンはお見事。エーシントップが重勝3勝。マイルCでは大敗しましたが、稼ぎ頭となりました。エーシンダックマンとたいして変わらないレベルと思いましたが、こういう馬をビシっととるところがPOGの勝ち組になるコツなんでしょう。マッケンジー が 未勝利 1.3秒で最大着差勝利。

 5位:太田光 9-5-19-17-2-20-15-24-22-9-11-14-5-1-17-14-11-3-5
 若干順位を落としたものの、5位と好成績。ディープ2頭とフラムドグロワールがそれぞれG1で入線。にぎやかだった1年。馬券上手なら、それぞれのG1で、やたらめったら三連単があたって笑いがとまらないはずですが、どうなんでしょうか?

 6位:中しま 10-13-1-18-23-33-23-30-24-27-27-19-19-6-4-18-20-15-6
 好調です。札幌、東スポとコディーノが連勝した時は、優勝はもちろん、三冠を獲って、Dフラッグに自慢する光景が脳裏に浮かんだのではないでしょうか。後半の失速は残念でしたが、セリブリティモデルのオークス出走もあり、実績は残しました。

 7位:大野 29-16-19-21-7-33-19-16-17-10-2-13-19-3-11-7
 こちらも、最近は高値安定。10頭中、8頭勝ち上がり。カミノタサハラの弥生賞はものすごいインパクトで、これはひょっとしたらふたつ持っていかれるかもと思いました。

 8位:宮崎夫1-6-11-10-14-3-18-1-12-36-12-1-1-5-17-17-26-17-17-22-21-16-22-27-8
 実に久々のベストテン。10年ぶりですよ。G1級などとはお世辞にもいえない即戦力がかなり長持ちして、最多出走馬主となりました。それにしても、解散してしまったのが残念なほど、六郷遊撃隊あらため大森遊撃隊は好調でした。

 9位:天宝院透 27-25-37-32-21-25-19-2-12-3-1-18-9-24-25-26-26-22-9
 久しぶりのベストテン復帰。高馬ラウンドワールドの戦線離脱と、アドマイヤキンカクのしょっぱさで4月までは絶望的なムードがただよっていましたが、デニムアンドルビーがフローラSを勝ち、オークスでも3着と最後の1ヶ月で大きく 順位をあげました。

 10位:木村 29-28-25-7-20-30-24-25-15-3-12-6-6-4-10
 このところずっと好調をキープしている木村は今年もベストテン。序盤重視型のラインナップで、後半どこまで抜かれるという感じでしたが、今年は下位グループもあまり後半伸びなかったのと、ミヤジタイガの弥生賞2着が貢献。

 11位: ねっしー 26-15-28-9-11-23-10-11-1-10-15-21-2-20-11
 レッドアリオンがアグネスタキオン産駒にもかかわらず、フル稼動でポイントを稼ぎ、もう少しでベストテン。その差わずか550BCU。アリオンがマイル3着ならとかのレベルでなく、未勝利の5着1回分。惜しい。

 12位:及川妻 5-4-16-22-25-9-6-12
 なんといってもリヤンドファミユの骨折につきるでしょう。レースの印象からは、キズナと並ぶ世代最強クラス。ラブリーデイが朝日杯、ダービーともに7着。そこまでG1に固執しないで、エーシントップみたいな使い方していればとも思いました。

 13位:BASSII 8-28-3-14-19-29-6-14-7-32-26-26-19-23-17-21-21-13
 稼ぎ頭はカオスモスでしたが、むしろ残念なのはレッドレイヴンのほうか。東スポ杯から青葉賞、ダービーという、藤澤ローテーション。そりゃあ、勝てないでしょ。

 14位:猪口 15-3-3-1-7-22-4-15-6-11-8-20-10-12-14
 じりじりと順位を下げているもののなんとか14位キープ。でも、ストークアンドレイの賞金は半分馬代金に反映なので、実態はもう少し悪い感じか。今期はあまりにも牝馬が活躍しなかったので、なんかストークアンドレイのことばかり書いていた気がします。

 15位:Dフラッグ 27-24-9-30-2-21-32-5-6-18-13-16-18-1-10-1-7-15
 15位というのはそれほど悪い順位でもないのですが、Dフラッグの場合、けっこう投資もしているので、これはあかんかな。サトノノブレスは決して弱くないと思いますが、若葉にしても青葉にしても、勝負強さはなかった。

 16位:OKU 12-3-24-3-16-13-3-4-2-5-12-14-4-3-5-12-17-16
 ベストテンちょいたらずに落ち着いてきた感。それにしてもトーセンパワフルとはなんだったのか。ついでにラウンドワールドとマイネルヴァイザーもなんだったのか。少なくとも伝説の新馬ではなかった。

 17位:FUMI 22-21-21-5-13-19-14-17
 夫婦は似たような成績になりがちの法則。順位は下でも、こちらはフェイムゲームの京成杯があるので、印象は断然上です。これも骨折しちゃったのね。

 18位:五十嵐弟 9-1-25-17-31-25-8-18-9-2-11-5-7-12-7-1-18
 前年の優勝から急降下。前回優勝の翌年も25位と株価暴落していますが、別に気を抜いたとかではないのでしょうがね。ヘミングウェイの骨折はもったいなかった。カレンバッドボーイもデビュー戦ではいい感じだったのに、結局勝ち上がったのは最終週。

 19位:いーだ 2-21-14-17-14-5-38-14-20-15-21-8-16-3-15-9-9-4-10-19
 ぎりぎり20位台手前でふんばったものの、かなり不本意な成績。リグヴェーダが京成杯の順延でローテがくるったのが最悪でした。

 20位:五十嵐兄 5-6-16-5-5-2-7-10-28-7-5-12-21-5-6-6-10-7-16-7-8-9-20
 久々のずっこけ。いちおう全馬デビューしたにもかかわらず、わずか6勝とは、五十嵐兄の常識では考えられない。なんといってもラストグルーヴの「あーあ、やっちゃった」というお約束の展開が痛かったか。

 21位:コマツ 25-11-15-18-13-21
 入会以来の不振で21位。ブレイズエターナルが短距離路線でそこそこ稼いだものの、他は2頭が勝ちあがったのみ。おつかれ。

 22位:キッズ姫 12-17-21-11-1-3-8-21-34-30-24-15-16-NA-15-24-7-14-13-2-13-23-22
 2年連続の20位台という屈辱の結果になりました。スイートメドゥーサが坂路調教拒否、新馬圧勝、落馬、鼻出血、競走放棄、引退とめちゃめちゃな馬生でした。ゲートから出ると真横に走る馬ってなんだべ?「スイートメドゥーサ 500万」で検索。

 23位: あつこ 30-23
 いちおうちょっと上昇しただけですが、昨年は賞金ゼロなので、なんたってノウレッジの新潟2歳2着がある今期は躍進ともいえます。タニノタキシードが勝ち上がっていれば、もっと良かった。

 24位: さいとう 30-20-22-24-18-24
 また20位台に逆もどり。ウインプロスパーが12走で最多出走馬となり、ボブキャットが6.1秒で最大着差敗戦。下位になると、こういうのも大事です。

 25位:Xiu 7-24-6-13-29-32-14-12-14-3-12-3-3-13-2-6-11-3-8-25
 なんと13年ぶりにベストテンどころか、20位台まで急降下。いちおう3頭は勝ちあがったものの、重勝どころか、特別で馬券の対象にならないという大不振でした。今年は、五十嵐兄、姫、Xiuとビッグネームがずっこけた年でしたね。

 26位:けんた5-9-22-1-14-30-18-6-28-13-39-2-28-10-26-12-27-22-27-27-29-28-29-26
 8年連続20位台って、どうよ。3頭もちというハンデはあるけど、宮崎妻も3頭だからなぁ。今期は母馬所有で3頭ということでしたが、おしなべてBRA全体で元母馬所有で指名したケースは大不振だったのです。

 27位:西原ヘリオス 32-20-26-22-5-22-26-25-19-23-28-28-20-30-28-29-19-27
 昨年はサドンストームで健闘しましたが、今年はついに未勝利と見どころのない一年。

 28位:まりな 43-37-11-33-35-20-21-24-26-29-19-27-28-28
 繰り返し言いますが、3頭もちだからといって、10年に一度くらいベストテンに入っても良いとは思うよ。ガンバ!

 さて、軍団戦は及川夫、広瀬のいるチームハイジが平均獲得20,148 BCUで優勝。以下チームタキオン(18,335)、チームトゥーレ(14,857)、チームキャンドゥ(12,485)という結果になりました。

 では、ひとまずさようなら。その他エントリー関係の連絡は掲示板にて。

 決算はもうちょい時間をください。