ロゴタイプ万全の始動。
牙をむくかカミノタサハラ。

 皐月賞の重要なステップレース弥生賞、スプリングS、若葉S、毎日杯のうちみっつをBRA所属馬が制し、掲示板独占の可能性も見えてきました。有力馬がそろった弥生賞ではオキュペイションどころかなんと7着までがBRA。いや、7000頭の中から、200頭選んで、これだから、みなさん、なかなかたいしたもんですよ。しかし、レース結果は思いのほか荒れ模様で、戦力図は混沌としています。勝ったのは大野カミノタサハラ。ホープフルで負けて500万の平場からのローテで人気の盲点でしたが、力強く外をのびて、これで4戦3勝。2着には窮屈なところを伸びた木村ミヤジタイガ。木村は毎年、シーズン本番あたりで息切れというイメージがあり、ミヤジタイガ自身もそろそろ底が見えたかという印象でしたが、混戦で勝負根性が生きました。人気を集めた中しまコディーノ、広瀬エピファネイア、及川夫キズナの3強が掲示板に載り、五十嵐弟ヘミングウェイが6着(骨折)。Dフラッグ・ダービーフィズが7着。断然人気のエピファネイアは早仕掛けを指摘されますが、勝ちにいくなら、あれぐらいが当然で、評価としては「負けてなお強し。だが怪物ではない。」というのが妥当なところ。及川夫のキズナも仕掛けが遅れた感はありましたが、メンバーの落ちる毎日杯で堂々と巻き返しています。こちらはローテのつまる皐月はパスして京都新聞杯からダービーへ。柏木集保曰く、この世代の基準となるコディーノは苦しい位置から粘り強くのびて3着。本番に十分メドがたちました。ただ、ミヤジタイガには勝ってほしかったところか。

 弥生賞に比べるとややメンバーのおちたスプリングSは、朝日杯チャンピオンの宮崎妻ロゴタイプが、期待以上の横綱相撲で圧勝。夏場のもたつきが印象を悪くしているものの、休養をはさみ480キロ台に成長してからはマイル33秒台、9ハロン47秒台と、実は記録的にもかなり高く評価できるもの。トライアルも余力残しで後続をつきはなし、皐月で上位争いをするのは間違いなさそうです。

 キズナが別路線になったので、本番ではおそらくロゴタイプ、コディーノ、カミノタサハラがほぼ同等の人気になると思われます。エピファネイアの巻き返しもありえますが、早仕掛けとはいえ、いっぱいいっぱいだったのも確か。シンボクリスエスか。うーむ。一番強そうだったメイケイペガスターが若葉Sで惨敗して、実はこのレースを一頭だけ次元の違う脚で差し切ったレッドルーラーが一番強いのかも。


 牝馬については、ホント、コメントなし。予想どおりトライアルでは実績馬が惨敗して、新星が次々と誕生しているものの、Dフラッグ・ウリウリも、ねっしーノーブルコロネットも太田光レッドオーヴァルも大野ディープサウスも全部ダメ。今期はBRAにとって牝馬は鬼門でしたね。桜出走なしの可能性すらあります。短距離路線もそれほど充実はしていませんが、ここは福田エーシントップとBASSIIカオスモスが上位を争うでしょう。ただし、NHKマイルは皐月で負けて、ダービーへ直接向かわない組が出てくれば、そちらのほうが強い予感。

 全体順位も史上まれにみる激戦。宮崎妻がついにトップにたちましたが、皐月賞の賞金である97000BCUだけを基準にしても、なんと14位のねっしーまでが逆転圏内。ダービーまでカウントすると、28位のMARINAも優勝可能性あり。ま、トップ の総獲得賞金よりダービー1着賞金のほうが高いので、当然ですが。ゆえにリグヴェーダが京都新聞杯-ダービー連勝でい〜だが悲願の初優勝とかも、全然不思議ないですね。五十嵐兄とXiuの悲願はさすがに厳しいですが。(コメットシーカーがラストチャンスでしたね)


 と・こ・ろ・で。急な話ではありますが、編集子はしばし日本を離れることになりました。5月からサンフランシスコで1年か2年暮らします。50にして嬉しはずかし独身生活スタートです。とはいえ、ネットの進歩はすばらしく、競馬についていえば、レースも見られる(もともと最近はレーシングビューアーでしか見てない)し、馬券も買える。HPもTwitterもFacebookもあるので、実はたいしてこれまでと変わらないのではないか、と。Facebookの友達で1年以上会ってない人なんて山ほどいますもん。というわけで、BRAもそれほど問題なく運営できるかなとは思っています。唯一悩ましいのは、エントリー大会。出張ベースで年に3-4回は帰ってくるつもりですが、さすがに赴任したばかりで6月末一次帰国はちょっと厳しい。なんで6月末かというと、掲示板にも書いたように、新馬開催が早まっていまして、昨年は対応が間に合わず、函館2歳の賞金を半額にして調整したわけです。ちなみに、みなさん、今年はユニコーンSとか期間外になっているという認識してますか?実はあと2か月しか残ってないのよ。で、予定どおり6月末にエントリー大会をやるとして、たまには太田光あたりに仕切ってもらうか、と。(KENTAは酔っぱらってグダグダになるからダメ。それにカタカナに弱いし)それをスカイプで見物というのもおもしろいかも。

 では。また。