タヤスツヨシがダービーを制覇して、既に18年。そりゃ、うちのツヨシも大学受験だもの。
実に久々の宮崎妻のG1制覇となった朝日杯。人気は札幌、東スポと圧勝してきた無敗の中しまコディーノ。ここも断然人気。ネオウィズダムが作った猛烈なハイペースに乗じて、大外から自信満々に差し切るかと思われました。が、インでじっと我慢していたデムーロ騎乗のロゴタイプが一歩先に抜け出すと、粘ること、粘ること。上がり36秒台という消耗戦をしのぎきりました。
レース評価については賛否両論。好タイム決着ながら、スパっと抜けたわけではない朝日杯組はおおむねクラシックでは苦戦という評がある一方で、レースそのものはスピードだけではない底力勝負となった印象もあり、休養さえ十分であれば上位2頭の力強さはクラシック級という見方もあります。ロゴタイプは前走のベゴニア賞もインで立ち回っていて、器用なタイプ。皐月賞もインが荒れない状態なら面白い。その後はNHKか?コディーノは逆に東京でのびのび走らせたいタイプで、皐月だとまた取りこぼしもありそうです。あやうくオキュペイションとなるところだったレースで、4着には太田光の良血フラムドグロワール、5着には宮崎夫のティーハーフがはいりました。フラムはもう少し距離があったほうが良さそう。ティーハーフはマイルまではOKそうですが、こういう消耗戦よりも軽いレースのほうが向いています。さらに6着があつこノウレッジ、7着及川妻ラブリーデイ、8着福田エーシントップと続きますが、エーシントップが1分34秒1、3着とはコンマ3秒差。かつエーシントップは年明けのシンザン記念を逃げ切っていますので、このあたりまでは十分に混戦のクラシック候補と言えるでしょう。
そのシンザン記念は2着に五十嵐弟ヘミングウェイがはいって、チームダブル。おめでとうございます。4着が京王杯3着から千両賞を勝って、ここに回ってきたBASSIIカオスモス。 5着に未勝利でヘミングウェイに勝っているねっしーレッドアリオン。エーシントップの勝ちタイムは1分34秒4で流れもありますが、朝日杯当時の自身の走破タイムとほぼ同じ。朝日杯凡走の木村アットウィル、ザラストロが6、8着なので、少なくともシンザン記念上位馬より、朝日杯上位陣が上というのは間違いないところです。
朝日杯以上に注目されたラジオNIKKEI賞。無敗の2強対決と言われたレース。軍配は広瀬エピファネイアにあがりました。母は強いオークス馬シーザリオ。末脚の破壊力は迫力満点で、順調なら皐月賞で一本かぶりになりそうです。広瀬の牡馬では最強かも。もう1頭の注目馬及川夫のキズナは3着。こちらはファレノプシスの弟。スローペースになれば、むしろこちらが強いのではないかと思われましたが、前のバッドボーイをつかまえられず、後ろのエピファネイアに差されたのはかなり印象は良くない。場合によってはマイル路線への転向もありえるかもしれません。さらに札幌以来となった天宝院透ラウンドワールドは見せ場なく6着。ただ久々で18キロ増が重かったのは間違いないところで、次が正念場。コディーノもそうだし、ジュニアカップを勝ったマイネルホウオウ、トーセンパワフルなどと対戦しており、この馬も本世代の基準になりそう。フラムドグロワール、マイネルマエストロとぶつかる京成杯で、なんか、デビュー済の馬のあらかたの序列が決まりそうではありますね。
牝馬路線は低調で、阪神JFでは宮崎夫ディアマイベイビーの9着が最高という成績。ファンタジーでは宮崎夫ローガンサファイヤ6着、アルテミスは猪口トーセンレディ6着が最高と、この世代のBRA牝馬で賞金を稼いだのは猪口ストークアンドレイのみ、これは大不作となりそうです。
上位陣は、朝日杯を終えて、ついに中しまが首位となりましたが近年まれにみる接戦で、年明けのシンザン記念で福田が2位に浮上。宮崎夫婦が、まだワンツーすら狙える位置につけています。5位は大ゴマを持つ広瀬。初優勝を狙うBASSII、木村がその直後。このあたりまで重賞ひとつで逆転という状況。とにかく、今年はとりあえず勝ち上がりという馬も多く、16位以下のコマツ、Dフラッグ、五十嵐兄、い〜だ、キッズ姫あたりも軒並み、1勝馬をぞろぞろ揃えており、ポンポンと勝てばすぐにベストテンという感じ。個人的には、実は2月デビューぐらいにとんでもない大物が現れて全部かっさらっていくんじゃないかという予感がします。
ピックイレブンコンテストはエイシンフラッシュのダブルが決め手となり、
1位 Dフラッグ 5060p
2位 広瀬 2980p
3位 西原ヘリオス/けんた 2530p
となりました。3位は同着。
BB 木村 140p
ドベ あつこ 120p
ルーラーシップの複勝でBB逆転。苦笑。
では、また来月。