昨期も初産駒がクラシックロードを席巻、驚異的な勝ち上がり率と、クラスの壁を感じさせない末脚自慢の産駒がそろい、大きな話題となったディープインパクト。ただ、G1勝は桜花賞のマルセリーナ、安田記念のリアルインパクトの2勝にとどまり(これでも十分にすごい)、オルフェーヴル旋風に隠れた感もありました。しかし、今期はその勢いに拍車がかかり、ジェンティルドンナが牝馬二冠、ディープブリランテが ダービーで父子制覇を飾り、ポストサンデー時代の1強という立場を完全に固めました。
オークスは桜花賞を勝った福田ジェンティルドンナが、距離不安(彼女のオークス勝ちまでは、確かにディープの上級馬はマイラーというイメージ)と岩田から川田への乗り替わりもあって3番人気。結果は、5.6倍という単勝オッズがおいしすぎて、どんぶり10杯食えるというほどの圧勝。勝ちタイム2分23秒6は、いわゆる「時計が壊れた」クラスで、秋に凱旋門にむかえば、オルフェーヴル以上に勝機があるように思います。及川妻ヴィルシーナはまたしても2着。彼女の2分24秒4も、ローブデコルテを1秒近く上回る時計で、めぐり合わせが悪かったとしか言いようがありません。3着には人気薄ながらトライアル2着のい〜だアイスフォーリスがつっこみました。
ダービーは、皐月賞で出遅れ、つまづき、大外分回しと、悪夢のようなレースながらも2着につっこんだ五十嵐弟ワールドエースが1番人気。しかし、このパターンはスペシャルやタニノギムレットのように雪辱を果たすケースと、アドマイヤムーンやフサイチホウオーのように、より成績が悪くなるケースが極端で、やや微妙な人気ではあり、今年については、悪い目が出たというところ。一方で、皐月賞で先行して力尽き、今回、東京コースに変わってますます乗りづらくなったと思われたディープブリランテですが、岩田のこれ以上も以下もないというドンピシャの仕掛けがはまって、優勝。終わってみれば、昨年秋の東スポ杯で、ダービー大本命といわれた馬の耐えに耐えた末の栄冠獲得です。3着は福田トーセンホマレボシ。
さて、恒例の会員レビューです。
優勝:五十嵐弟 9-1-25-17-31-25-8-18-9-2-11-5-7-12-7-1
14年ぶり2度目のV。スペシャルウィークから、もうそんなにたつんですね。ディープブリランテ、ワールドエースという2枚看板が大活躍。秋にはここにマウントシャスタも加わるという布陣。ディープ産駒ならオレにきけという感じか。
準優勝:福田 29-2-27-4-24-8-4-1-24-2-7-18-9-2-8-5-2
17年で、優勝1回、準優勝4回。連対率で3割超はすごい。最近はエントリー後の飲み会での福田コメントを「答え合わせ」と呼びます。ジェンティルドンナが牝馬二冠。オーセンホマレボシ、エキストラエンドなど、五十嵐弟を上回る17勝。笑いがとまらない。
3位:太田光 9-5-19-17-2-20-15-24-22-9-11-14-5-1-17-14-11-3
4年ぶりにベストテン復活。ジョワドヴィーブルの阪神JF後は、まさか上位二名とこれほど差がつくとは思わなかったでしょう。ジョワ自身、馬順位8位とまさかの展開。しかし、昨年のリベルタス競走中止に続いて、今年はヒストリカルで最下位とダービーには縁がない。
4位:木村 29-28-25-7-20-30-24-25-15-3-12-6-6-4
昨年も出走回数2位でしたが、今期も出るわ出るわで、最多出走馬主。成績も4位と満足のいくもの。レオアクティヴ、エピセアローム、ダローネガなど、年末までに稼ぐところで稼ぐという手法。秋口でストップしない馬を選ぶセンスがあれば、これもありかな。
5位:及川夫 14-25-16-13-11-10-6-1-7-4-8-8-14-1-15-5
1年おきに好不調という感じ。といっても16年で20位以下1回とはすばらしい。なんのかんので、トリップ、エタンダール、スピルバーグとダービー3頭出走。10頭持ちPOGでなかなかできないことですよ。
6位:及川妻 5-4-16-22-25-9-6
昨年からさらに順位をあげて6位へ。ヴィルシーナはエリカ賞もクイーンSもそれほど強いとは思いませんでしたが、桜、オークスとステージがあがって奥の深さをアピールしました。今季のタラレバ大賞ですね。ジェンティルドンナがいなかったら。デコラージュが死んでなければ。
7位:Dフラッグ 27-24-9-30-2-21-32-5-6-18-13-16-18-1-10-1-7
昨年チャンプはそれほど順位を落とさず7位。マトゥラーとか、カルロスマグノ(指名後に地方所属判明)とか、かなりの地雷を踏みましたが、グランデッツァが序盤から活躍、皐月では一番人気。アルキメデスもそこそこに。
8位:Xiu 7-24-6-13-29-32-14-12-14-3-12-3-3-13-2-6-11-3-8
アダムスピークが無敗でラジオNIKKEIを制した時は、今年こそという機運が高まりましたが、年明けたらただの馬になってしまい、例年並の8位。エネアドもホーカーテンペストも強い馬だと思いますが、ここ一番の底力で上位陣とは差があったか。
9位:五十嵐兄 5-6-16-5-5-2-7-10-28-7-5-12-21-5-6-6-10-7-16-7-8-9
毎年言ってますが、17回めのベストテン。もはや職人芸。モルトフェリーチェとワンサイドゲーム以外すべて勝ち上がったものの、突き抜けた馬は現れず。レッドクラウディアがダートで3勝。
10位:いーだ 2-21-14-17-14-5-38-14-20-15-21-8-16-3-15-9-9-4-10
中位安定。ぎりぎりベストテンを確保。アイスフォーリスが人気薄ながらオークス3着。これがモノを言ったわけでなく11位の大野とはかなり差がありました。アーデントももう少し稼ぎそうな気配はあったんですが。
11位:大野 29-16-19-21-7-33-19-16-17-10-2-13-19-3-11
惜しくもベストテン落ち。大駒はなかったものの59走と稼働率がとても高かった。スノードンは皐月賞最低人気でオジャマ虫っぽかったのですが、G1以外はほとんど掲示板ですから悪くない。
12位:猪口 15-3-3-1-7-22-4-15-6-11-8-20-10-12
まずまずの順位。代表馬はジュニアC勝ちのオメガホームラン。マイルCも期待されたものの、1番人気となったクロッカスSで無念の骨折。
13位:コマツ 25-11-15-18-13
だいたい10位台におちついてきました。頭数的にも健闘の部類か。馬順位9位のクラレント。デイリー杯でクラシック候補といわれ、そこから不振に陥りましたが、マイルCで復活して3位に食い込みました。この馬券は取れたでしょう。
14位:FUMI 22-21-21-5-13-19-14
7勝をあげてまんべんなく活躍馬がでた印象。サトノギャラントはいつもすごい脚で突っ込んできていました。ショウナンマイティっぽい?早々とオープン入りしたエイシンキンツェムは途中でダートに活路を求めたが鳴かず飛ばず。
15位:中しま 10-13-1-18-23-33-23-30-24-27-27-19-19-6-4-18-20-1
昨年の20位が底値だったかしら?ちょうど真ん中の15位。かつて勝ったり負けたりだったDフラッグには、ここ10年で1回しか勝っていません。ユニコーンSを勝ったストローハットが代表馬。来期はカウントされませんのでご注意。
16位:岡崎 24-32-27-34-31-28-28-20-23-31-26-30-25-16
14年めにして初の10位台。馬順位10位のオリービン一発でここまで来ました。9月にデビューして毎月レースに出て、2勝して、毎回掲示板。重賞2着。十分かな。
17位:OKU 12-3-24-3-16-13-3-4-2-5-12-14-4-3-5-12-17
最近ベストテンはいらんね。20位以下に落ちないのはさすがとも言えるし、そもそも馬の選び方に保険がかかってるとも言えるでしょう。50位以内の馬はヴェアディロスのみ。
18位:さいとう 30-20-22-24-18
10位台に突入。ただし、賞金の75%はシェアースマイルが北海道で稼いだもの。エーデルワイス賞かぁ。ちょっと頭をかいちゃう感じ?テヘって感じ?
19位:西原ヘリオス 32-20-26-22-5-22-26-25-19-23-28-28-20-30-28-29-19
ひっさびっさの10位台。もちろん頭数が2頭なので、デフォルトが20位台になるのはいたしかたないです。今期はサドンストームが馬順位20位、京王杯で2着と見せ場あり。
20位:ねっしー 26-15-28-9-11-23-10-11-1-10-15-21-2-20
チャンピオンのDフラッグの健闘に比べて、シルバーメダリストは一気に20位まで落ちました。50位以内はジェームズバローズ。ごめん、良く知らない。
21位:BASSII 8-28-3-14-19-29-6-14-7-32-26-26-19-23-17-21-21
昨年の順位キープで21位。ニンジャ、ブロッケン、コスモルーシーと早めに勝ち上がった組がそれほど成長しなかったということか。
22位:天宝院透 27-25-37-32-21-25-19-2-12-3-1-18-9-24-25-26-26-22
5年連続20位台と、長期不景気ど真ん中。最高順位はオコレマルーナ38位。
23位:キッズ姫 12-17-21-11-1-3-8-21-34-30-24-15-16-NA-15-24-7-14-13-2-13-23
久々の大不調。なんと50位以内に一頭もいません。ディープ産駒話題のエックスマークも未勝利脱出がやっとこさでは、まあ、今期は悪い夢ということにするしか。
24位:真王寺公彦 22-9-3-16-5-5-35-6-39-13-28-32-29-29-27-28-28-4-23-24
3年前の4位が特殊ケースだったのか。昨年より順位を落として24位。カレンシェリーメイとカレンブラックヒルと迷ってシェリーメイにしちゃったらしい。両方取りなさいよ。
25位:広瀬 12-16-5-13-16-23-28-22-13-36-8-17-21-18-4-16-1-12-12-10-23-14-25
26位:宮崎妻 14-3-12-2-36-10-39-9-29-4-16-9-8-33-9-29-29-24-24-16-26
27位:宮崎夫1-6-11-10-14-3-18-1-12-36-12-1-1-5-17-17-26-17-17-22-21-16-22-27
コメントする気まったくなし。六郷遊撃隊あらため、大森遊撃隊ボロ負けの図ってやつです。
28位:まりな 43-37-11-33-35-20-21-24-26-29-19-27-28
29位:けんた5-9-22-1-14-30-18-6-28-13-39-2-28-10-26-12-27-22-27-27-29-28-29
ここもコメントはいいか。とりあえず夫婦だらけだ。OKKU/FUMIといい、及川夫妻といい、夫婦って近い順位になるんだねぇ。さて、来期、新婚ボケのい〜だ夫婦はどうだろう。
30位:あつこ 30
賞金ゼロ。たまにある新人最悪パターンってやつですな。まあ、まりなは43位デビューですから、まだまだ。
さて、軍団戦は<さくら>が田ズをふりきって2連覇。大森遊撃隊はアットホーム隊にも負けて最下位。さすがに軍団再編成ということにしました。
ということで大変遅くなりましたが、決算号でした。エントリー結果号も急ぎます。清算は2011年度とまとめて行います。