やはり輝いたジェンティルドンナ!
優勝争いは最後の直線へ。

 桜、皐月、マイルと終わればだいたい優勝のゆくえは見えているかと思いましたが、いろいろな結果がからみあって、大混戦。

 残り1開催を残している時点で、福田と五十嵐弟が3万BCU差。3位の太田光、5位の及川夫までダービー勝利を前提にチャンスが残っています。誰が勝っても複数回優勝ということになります。唯一初優勝の可能性がある木村はエピセアロームがオークスを勝って、さらにダローネガとかレオアクティヴが稼がなければならないので、これは現実的には厳しいところ。

 現在1位の福田は、桜花賞でジェンティルドンナが力強くのびて優勝。勝ちっぷりも快速にまかせてというより、勝負強さを見せてねじふせた感じで、これはオークスも大きく期待。ディープ産駒で距離はもちろんOKなはずですが、現実的にディープ産駒は、少なくとも3歳前半まではマイルのほうが良さそうで、ここが微妙。これは2着となった及川妻ヴィルシーナにも言えること。昨年はディープ産駒のマルセリーナが伸びきれずに、なんとデュランダル産駒が勝っちゃいましたから。とはいえ、順当ならこの2頭がワンツーとなって不思議ないところ。期待を裏切ってしまったのは太田光ジョワドヴィーヴル。3歳を迎えた時は牝馬三冠まで見えるという評価でしたが、本番では6着。レース後には骨折も判明。残念。木村エピセアロームはチューリップ賞でジョワにもジェンティルにも先着したものの、本番は15着。ダイワメジャーでオークスはより微妙。

 皐月賞を勝ったのはゴールドシップ。先行してねばったディープブリランテ、スタート後につまづいて最後方から大外を豪快に伸びたワールドエースの五十嵐弟勢が2、3着。馬場が悪くコースどりの差もあり、ダービーは難しい。ゴールドシップとワールドエースは50メートルぐらい走った距離が違うかもしれませんな。一方で勝ちタイムは2分1秒3で、馬場が悪いわりに早いので追い込みにきわめて有利だった可能性もあり、そこを先行して崩れなかったディープブリランテのほうが本当は強いのではという見方もあります。1番人気のDフラッグ・グランデッツァは大外枠から、これもかなりのコースロスで5着。FUMIサトノギャラントが6着、太田光ベールドインパクト7着と、それぞれに希望は残る皐月賞でした。5番人気のXiuアダムスピークは最下位。これは立て直しが必要でしょう。


 ダービー最終便の京都新聞杯は、福田トーセンホマレボシが1着、エキストラエンドが3着、太田光ベールドインパクトが2着とBRAが上位独占。皐月賞にも出走したベールドインパクトが7→2着、メイショウカドマツが8着→5着と、おそらくは相応の力を発揮しているので、勝ったトーセンホマレボシでダービーの掲示板クラスではないかと想像。それにしても2200Mを2分10秒というのは驚異的なタイムで、これは今の京都が異常ということでしょう。この京都使った馬は、このあとかなり負担になりそう。

 青葉賞とプリンシパルで及川夫エタンダールとスピルバーグが2着、1着とぎりぎりのところで出走権確保。ある意味POG馬主としては、今相当にキテイル感じ。スピルバーグは共同通信杯が高レベル(皐月賞1、3、4着馬が出ていた)とすると、大外を回って、ゴールドシップと0.3秒、ブリランテとハナ差なので、可能性はあります。

 NHKマイルCには、首位を争う五十嵐弟マウントシャスタが2番人気で出走し、これを勝てば優勝はほぼ決まりという状態でしたが、まさかの妨害失格。あおりをくらって、オークスのジェンティルに岩田が乗れないというさらなる不確定要因まで引き起こしました。ダービーで復帰でディープブリランテ。どうも大逃げしそうな気もしますね。

 マイルCでは昨年デイリー杯を圧勝した後、鳴りをひそめていたコマツ・クラレントが15番人気で激走。1番人気、3番人気との組み合わせの三連単が26万馬券になりました。コマツさん、おめでとう!!岡崎オリービンも10番人気で4着と好走。こっちだと10万馬券ぐらい?ハナ差でしたね。残念!

 さて、いよいよオークス、ダービーです。福田の逃げ切りか、五十嵐弟が層の厚さで逆転か、太田光も及川夫も2頭だしだけに予断は許さない5月です。

 Good Luck!