先月推奨した馬がことごとく真価を問われる1戦で負けて、史上まれにみる混戦となったクラシック。
牡馬は、2歳チャンピオンのアルフレードとXiuアダムスピークがともに初戦で完敗。両馬ともに皐月賞に進むかどうかも危ぶまれている状態。その中で、きさらぎ賞を勝った五十嵐弟ワールドエースが若葉Sでまたも豪脚一閃、ここまで負けたレースも明らかに展開のアヤというものなので、最終力候補となったのは間違いないでしょう。きさらぎ賞で2着に負かした太田光ヒストリカルが毎日杯を鮮やかに差し切っているところからも、レースレベルがきわめて高かったのも間違いないところ。さらには3着の太田光ベールドインパクトもすみれS勝ち、さらに4着のジャスタウェイもアーリントンC勝ち。ただ、このきさらぎ上位3頭、いずれも皐月賞が初東上となるのが、やや気がかり。もちろん近年でもヴィクトリーやノーリーズンなど初東上の馬が優勝したケースはありますが、それはいずれもレースそのものが、乱戦となったケースで、今回のように人気を集めそうな場合、騎手の腕も左右しそう。そうなるとアンカツを確保しているヒストリカルは魅力か。
弥生賞では及川夫トリップが2着、い〜だアーデントが3着。馬場が悪かったのでタイムが遅かったのは仕方ないとは思いますが、一方でアダムスピークの惨敗も含め、各馬が実力どおりに走ったかどうかは良くわからないというところ。もちろんどうも今年の中山は、たとえ当日雨が降らなくても、高速馬場にはなりそうもないので、混戦になれば出番は十分でしょう。
弥生賞よりも強いメンバーがそろったスプリングSでは年明け初戦のDフラッグ・グランデッツァが、五十嵐弟ディープブリランテを差し切って優勝。姉の戦績から見ても、詰めて使わないほうがよさそうで、このローテーションはグッド。Dフラッグにとっては昨年のオルフェーヴルに続く同レース連覇で、ここにきて総合連覇の可能性もでてきました。ディープブリランテは今回も岩田が必死の形相で抑えていましたが、それでも相当に消耗していそう。逆にそれでも2着に来るあたり、純粋な能力だけならこれが一番強そうで、本番ではいっそ大逃げしてしまえばとも思います。チームさくらがチームダブルを達成。惜しかったのはFUMIサトノギャラントで、仕掛けが一歩遅かったか、3着とはハナ差で出走権を逃しました。この後は青葉賞か。
アーリントンCはきさらぎ賞4着のジャスタウェイが1頭だけケタ違いの末脚で直線ごぼう抜き。それに差された岡崎オリービン、Dフラッグ・アルキメデスは正直1枚落ちかと思います。が、そう思ってたら7着のブライトラインが次走のファルコンSを圧勝しちゃうので競馬は難しい。
それにしても五十嵐弟は毎日杯でマウントシャスタも2着で、皐月賞3頭だし。うらやましい限りです。おそらく2勝馬でオープン勝ちはぎりぎり出走可能で、500万勝ちが狭き門の抽選になるのではないかと思われます。つまり五十嵐兄アドマイヤブルーとか、太田光のベールドインパクトはOKで、Xiuホーカーテンペストや、福田エキストラエンド、トーセンホマレボシ、天宝院透オコレマルーナあたりは厳しい感じ。及川夫スピルバーグにいたっては重賞3着が2回ありますが、いまだ1勝で青葉賞出走すら難しい状況。コマツ・クラレント、木村ダローネガ・レオアクティヴ、西原ヘリオス・サドンストームあたりは短距離路線でしょう。
皐月賞の人気を予想すると
ワールドエース 五十嵐弟
グランデッツァ Dフラッグ
ゴールドシップ
ヒストリカル 太田光
ディープブリランテ 五十嵐弟
トリップ 及川夫
コスモオオゾラ
ベールドインパクト 太田光
マイネルロブスト
*アルフレード、アダムスピークは回避と推測。
という感じか。ゴールドシップとコスモオオゾラとマイネルロブストの三連複ぐらいしか買う馬券ないですな。
牝馬路線は、実際先月も相当にジョワジョワあおってみたものの、一抹の不安はありました。で、不安的中。太田光ジョワドヴィーヴルは、今期初戦のチューリップ賞は3着。もちろんニシノフラワーもアパパネも初戦は負けているので、勝たなきゃいけないということはないですが、やはり同条件の舞台で完敗はいただけない。特に前走で問題にしなかった木村エピセアロームに競り負けたところと、馬体重が2キロしか増えていなかったのは歓迎されないデータではあります。人気をわけた福田ジェンティルドンナも一瞬脚を見せたものの4着と微妙なところ。こちらは人気が落ちるならレジネッタっぽい雰囲気もあるので、馬券的にはおもしろいかも。フィリーズレビューに回ったBRAは、最高順位がコマツ・ラシンティランテの6着と惨敗。3番人気に支持された五十嵐兄アンチュラスは9着。しかもデビュー以来の馬体減はとまらず。
アネモネS組もバカにできませんが、こちらはBRAからただ1頭参戦の五十嵐弟クッカーニャが3着で権利獲得ならず。勝ったパララサルーは強かったですが、不良で1分39秒6と速いんだか遅いんだかわからない結果。
となると、トライアル不出走組の及川妻ヴィルシーナがかなり注目されてきます。
桜花賞の人気は、
ジョワドヴィーヴル 太田光
ハナズゴール
ヴィルシーナ 及川妻
アイムユアーズ
サウンドオブハート
ジェンティルドンナ 福田
パララサルー
オメガハートランド
イチオクノホシ
うーむ。これはBRA全滅もあるかも。
では、みなさんWIN5を当てて、私に車とかプレゼントしてください。