じょ。じょ。じょわじょわ〜!

 いやはや、なんとも。太田光ジョワドヴィーヴル。兄弟はアドマイヤジャパン、アドマイヤオーラ、ブエナビスタ、トーセンレーヴ。父はディープ。これで走らなきゃ嘘だと言われるほどの良血ですし、母ビワハイジは太田光の所有馬。まさに祈願満願というところですが、それでもキャリア1戦でG1制覇とはおそれいりました。姉同様に抽選をくぐりぬけた運もあるし、デビュー戦、2戦めと連続で上がり34秒1はハンパないっす。馬体が418キロというのが、タフなクラシック戦、特に輸送のあるオークスでどうかという一抹の心配もあります。ディープで小柄な馬というと、牝馬ならメデタシ、ケイティーズジェム、牡馬だとトーセンラーとか。確かにあまり使い込んで良くなるタイプではない。まあ、おそらく復帰戦になるであろうチューリップ賞で440キロぐらいになってくれれば問題無しですが。

 ジョワに負けたグループは、次走あたりで進境を見せないと苦しいかも。五十嵐兄アンチュラスは、アンチョの仔で、なんとなく五十嵐兄血統というイメージ。兄弟に比べると丈夫そうで、苦しいインから伸びた脚にはみどころも。小倉チャンピオンで2番人気に支持された木村エピセアロームは8着。やや太めだったか。ダイワメジャーの成長力とか底力は未知数だけに、なんとも言えない。コマツ・ラシンティランテは白菊賞を素質馬xiuシャンボールフィズ相手に圧勝で人気を集めましたが15着。これは坂がこたえたか。FUMIエイシンキンチェムは惨敗。復帰後どうもリズムが良くない感じ。

 ここまでの対戦をつぶさに比較すると、やはりジョワドヴィーヴルの力が抜けているという印象。昨年のレーヴディソールとそれ以外ぐらいの差はありそうです。となると、未対戦の馬が注目されますが、これもそれほどいないんですね。中では及川妻のヴィルシーナか。2戦めを取りこぼしたものの牡馬相手のエリカ賞を勝ち、成長力もありそう。


 そんな太田光をおさえて、前半戦を首位で折り返したのが木村。昨年もマイネイサベルなど前半好調でしたが、秋に失速。今年は、朝日杯2頭出しなど好調を持続しての新年となります。レオアクティヴが京王杯を勝って2勝め。朝日杯は外枠の不利がかなり響いたものの、3着。この馬、未勝利勝ち後は、ダリア、芙蓉、くるみ、京王杯、朝日杯と一昔前の2歳オープン馬(リキアイオーとか)のようなローテーションでがんばっています。さすがに、この後は休養して短距離路線専念か?同じくダローネガも新潟2歳Sから中1週で野路菊Sを勝つと、デイリー杯2着、朝日杯5着。デイリー杯でダローネガを破ったコマツ・クラレントは、大物感たっぷりでしたが、2番人気の東京スポーツ杯で、不良馬場と出走前の放馬(どう考えても除外だよなぁ)の影響から大敗、巻き返しを図った朝日杯でも7着。一旦休養して立て直しを図るもよう。京王杯で人気薄ながら2着に健闘した西原ヘリオス・サドンストームは、朝日杯でも5着。大物感はありませんが、これからも忘れたころに穴を出すタイプか。適性は間違いなく短距離でしょう。

 超大物がとびだした牝馬戦線と違って、牡馬路線は、朝日杯が好タイム決着とはなったものの、勝ったアルフレード含めて、必ずしもクラシック級という印象がなく、レースレベルはややラジオNIKKEI賞のほうが上か。こちらは、デビュー2連勝の及川夫トリップ、札幌チャンピオンのDフラッグ・グランデッツァが人気を集めましたが、こちらもキャリア1戦のxiuアダムスピークが鮮やかに抜けました。無敗、キンカメ、キャロット、外人騎手と共通点の多いアルフレードと比べても、素質はこちらでしょう。グランデッツァも休み明けとしては悪くなかったのですが、同条件のゴールデンパワーに逆転されたあたり、姉のマルセリーナの成長力の無さがちょっと匂います。さらに、いち早く休養にはいった五十嵐弟ディープブリランテが現時点では最もクラシックに近い存在か。東スポ杯は不良馬場で差がつきやすかったとはいえ、完勝といって良い内容。共同通信杯、トライアルと叩いて5戦めで皐月賞は理想のパターンか。


 ダート路線はさいとうシェアースマイルが言っちゃなんだが、「空き巣」のエーデルワイス賞を勝ちましたが、今後の主役はちょっと無理か。五十嵐兄のレッドクラウディアが樅の木 賞を勝ちましたが、血統的にこのままダート路線を歩むかどうかは微妙です。

 重賞組以外では、ホープフルSを勝ってデビュー2連勝の五十嵐兄アドマイヤブルー、ベゴニア賞勝ちのFUMIサトノギャラント、いちょうS勝ちのい〜だアーデント、京王杯3着の岡崎オリービンあたりが、上位陣に迫るポジション。1勝馬では、及川夫スピルバーグ、五十嵐弟ワールドエースが2強。天宝院透の3頭も次走しだいか。一番強そうだった中しまサトノグロリアスは、東京のデビュー戦で上がり32秒9なんちゅう凄まじい切れ味を見せたのですが、案の定パンクで春は間に合わないでしょう。

 例年の上位組で苦しいのは、8頭中5頭デビューするもまだ1勝のキッズ姫、10頭持ちで6頭デビューも未勝利のねっしー、稼ぎ頭のエクセルシオールがそろそろいっぱいいっぱいくさい福田あたりでしょうか。それ以上に今年は下位がボロボロくさいけど。いや、新人のあつこがいまだに賞金ゼロって主催者的には非常に心苦しいわけです。


 新年を迎えて注目は、ジョワのローテーションと、木村の稼働率。五十嵐兄、xiuの悲願コンビがついに初優勝へ手が届くか、ディープブリランテが実は怪物だったりするのか。さらに常に底辺にいた岡崎の躍進(ダノングーグーもいるし)、西原ヘリオスに久々の活躍。いったいいつになったら復活するんだ、オレ。といったあたりでしょう。では、みなさん、良いお年を。1月中に新年会やろうと思っているので、HP掲示板はチェーク!

 忘れてたけど、オルフェ四冠おめでとう。有馬で大負けしたので、あえてタイトルにしなかったぜ。