阪神JFはDフラッグ・レーヴディソールが断然の人気にこたえ、危なげない勝ちっぷりでG1馬となりました。これで3戦3勝。末脚一気というタイプでありながら、まだ余力があるとさえ見えるレースで、ある意味同時期のブエナビスタよりも信頼できそう。ライバルとなると思われたFUMIダンスファンタジアは引っかかって惨敗。ただ惨敗と激走をくりかえすというのが母譲りの特徴かもしれません。年明けのフェアリーSでは早速巻き返しに成功しています。Xiuアヴェンチュラは休み明けながら4着とまずまず。しかしレース後に骨折が判明し、これはオークスもほぼ絶望。アヴェンチュラとライバル物語を繰り広げると思われていたキッズ姫・アドマイヤセプターは賞金不足で阪神JFを除外、エリカ賞では引っかかって7着。こちらも年明けのフェアリーSに出走。巻き返して3着。このあたりBRA良血軍団は悲喜こもごもという感じ。
フェアリーSでは新馬を圧勝した五十嵐兄イングリッドも注目を集めていましたが、こちらは14着。いかにも中山は不向きなタイプか。新馬圧勝組では福田ドナウブルーが白菊賞も圧勝し、シンザン記念で牡馬相手に1番人気に支持されましたが5着。
シンザン記念はBRA所属馬が7頭出走し、見事にオキュペイションを達成しています。勝ったのは五十嵐弟のタマなしレッドデイヴィス。前走の500万下で1着降着になっていたので、人気の盲点ではありました。それにしても、良くこの馬指名してたもんだと感心。2着はDフラッグ・オルフェーヴル。こちらも京王杯惨敗からの巻き返し。兄ドリームジャーニーばりのマイルの末脚。3着はXiuマルセリーナ。こちらは牝馬で2戦め、初コースを考えると好走の部類。4着にOKKUアドマイヤサガス。
アドマイヤサガスは朝日杯で大きな不利があって11着なので、これはほぼ実力値か。朝日杯3着の太田光リベルタス、五十嵐兄リフトザウイングス、木村マイネルラクリマあたりと同等の位置づけでよさそうです。リベルタスは若駒ステークスを完勝しているので、朝日杯上位好走馬はほぼ世代的には上位クラス。問題は、朝日杯とライジオNIKKEI組の比較ですが、若駒Sでリベルタスに負けたのが、五十嵐兄ユニバーサルバンク・ショウナンマイティあたりなので、まだ上位陣との比較は難しいところ。今のところねっしーダノンバラードが一番強そうというのは言えるかも。朝日杯上位は外人騎手だらけだったし。一方、福田コティリオンのように、ラジオNIKKEI3着から500万平場に転戦してもやっぱり3着とかの馬もいるので、今年は読みづらいのは確かです。
いずれにせよ牝馬は一強状態で、ダンスファンタジア、マルセリーナ、ホエールキャプチャあたりが2番手、キッズ姫グルヴェイグが、もう1回見ないとわからない状態。猪口サトノフローラもいますが、出走体勢が整うかどうか。
牡馬は、大混戦で、朝日杯、ラジオNIKKEI組以外にもベルシャザール、ナカヤマナイト、及川妻サトノオーなども次走が注目です。デビューが近いという噂もあるトーセンレーヴが噂どおりなら、Dフラッグが2度目の戴冠に大きく前進ですが、まあ、たぶんそんなことはないでしょう。例年よりも有力馬がちらばった感はありますので、まだまだここからの逆転はあるかも。ノーザンリバーとかマイネクイーンもまだあきらめてませんぜ。西原ヘリオスやけんたはさすがに苦しいと思うけど。それにしても西原ヘリオスはダノンバラード指名してるんですよね。アップ100BCUだけど。
ピック11は序盤の貯金が大きくモノを言い、宮崎妻がまりなをハナ差おさえこんで優勝。3位はOKKU。それぞれ夫婦の片方がベスト3で、もう片方はボロボロというのは面白い。ブービーはローズキングダムの複勝ゲッツで西原ヘリオスとなりました。
では、また。