先月はOKU、Xiuが重賞勝ち馬を出し、スタートダッシュを決めましたが、セイウンワンダーは一頓挫あって、復帰は年末のラジオNIKKEI。フィフスペトルは1番人気で臨んだ京王杯で人気薄の逃げ馬にしてやられて2着と、独走体制を築くまでにはいたりませんでした。その間に、五十嵐弟シェーンヴァルトがデイリー杯をマイル1分33秒3というタイムで勝ち、朝日杯の主役になりそう。タイムそのものは、今年の京都は馬鹿に速かった(34秒台は当たり前のように出ていた)のでそれほどの強調材料にはならないかもしれませんが、逃げたホッコータキオンをビシっと差したことで、今後も大崩れはしなさそう。そのシェーンヴァルトが除外となった札幌2歳Sは福田のロジユニヴァースが差しきり。ロジユニヴァースは素質馬ブロスアンドコンズを阪神の新馬で破って、おもいきった札幌転戦。1800に対応して結果を出したことは大きな意味があります。同じ福田のテーオーストームも札幌で4着。この2頭の間にはいったのが道営の2頭だけに、考えようによってはオウンダブルか。問題は、イグゼキュティヴ、モエレエキスパートが本当に強いか、というところ。この2頭は必ずしも道営最強でもないだけに、もしかすると札幌のレースレベルは微妙かも。
特別組では、中しまジェルミナルが黄菊賞、Dフラッグ・ダノンベルベールが赤松賞を勝ってオープンいり。赤松賞の2着が及川夫のマジックシアター。及川夫はファンタジーSで3着のアディアフォーンもいます。このあたりが阪神JFの有力どころでしょうか。BASSIルシュクル、さいとうナムラミーティアは、ファンタジーSで敗れたことをみると、G1を避けるのではないかと思います。なんか1月に牝馬重賞ができるみたいだし。
上にあげた馬の中では芙蓉Sでも2着し、赤松賞で東京の直線をいっぱいに使った息の長い末脚を見せたダノンベルベールが最有力と思います。末一手というところに不安はありますが。実績組以外で断然注目は、Dフラッグのブエナビスタ。初戦は負けた相手が、どうしようもなく強かったとしかいいようがなく、未勝利を圧勝。抽選待ちになりますが、もしJFに出れば勝ち負けでしょう。そうなるとDフラッグのオウンダブルもありかも。あと1勝馬では猪口のハシッテホシーノですが、これは特別に向かうでしょう。
朝日杯、ラジオNIKKEIへむかう2歳牡馬戦線では、最初に書いたセイウンワンダー以下の4頭。京王杯でフィフスペトルに僅差でつづいたFUMIのエイシンタイガー。2000Mを2分2秒台で勝った猪口のトーセンジョーダン(そういえばハシッテホシーノも2000Mを勝ったんでした)。ブロコン、ツルマルジャパン、ガンズあたりは次走次第では脱落の可能性もありますね。
その他の馬ではいーだの話題馬アドマイヤコブラでしょうか。ダートをデビュー戦に選び、もちろん楽勝でしたが、これはなんとも評価しづらい。2戦めもダートで、これを勝っても負けてもやっぱり評価しづらいというところ。超高額馬だけに、冬の芝は走らせたくないということなんでしょうか。
で、結局この世代の中心は何よ?ということになると、やはりブエナビスタとリーチザクラウン(現時点で2歳最強候補)をデビュー戦で破ったアンライバルド。
アンライバルド?
うひゃー、誰ももってないの?アンビリーバボー!
リーチザクラウンも抜けたし、こりゃ、来年のクラシックはBRA全滅かも。
実は、ローカルが終わってから、中央場所の新馬ではBRA勢は大不振で、東京・中山・京都・阪神で新馬勝ちをした(11月21日現在)のは、
いーだ アドマイヤコブラ
福田 ミクロコスモス
井上 レッドボルサリーノ
たったこれだけです。
広瀬アムールマルルーとか、宮崎夫ワールドプレミアとかかなり痛い馬も散見されています。ま、重賞4勝なので、全体的には悪くはないですが、今期は終盤まで混戦が続きそう。では、また。