あけましておめでとうございます。
藤原さん、住所変わったの。年賀状届かないです。
調べたら、去年も住所変更で帰ってきてたのをすっかり忘れていました。ボケたか?
2歳戦でクラシックに直結するレースは朝日杯、阪神JF、ラジオたんぱ、東スポといったところで、牡馬はこの3レースの上位がクラシックを引っぱり、12月・1月あたりデビューの素質馬が皐月にぎりぎり間に合う、あるいは青葉賞あたりで強くなってくるというのが相場。牝馬は、阪神JFに加えて、年明けの関西オープン組(エルフィンとか紅梅)や、年明けデビューでも間に合うというのが例年の図式。
今期のBRAは大野、ねっしーという例年それほど目立たない組(失礼!)が前半戦ぶっとばしましたが、これらの2歳戦でクラシックを意識させるパフォーマンスを見せた馬は、文句なく太田光のフサイチホウオー。ダービー路線という意味では、朝日杯よりも重要なステップである、東スポ杯・ラジオたんぱ杯を荒々しいレースぶりで連覇。負かした相手も、おそらくは朝日杯組よりも上。実際、ドリームジャーニーやフライングアップルに完勝しているわけで、父ジャングルポケットというところから、中山の皐月賞ではとりこぼす危険性もありますが、東京コースのダービーでは、現時点での大本命と言えるでしょう。同馬に敗れた飯田ヴィクトリーも相当な器で、キャリアを考えるとそれほど力の差はないかもしれません。ただ、母グレースアドマイヤ、兄リンカーンというところからは、春に完成するタイプでもないかも。
一方で、規定の路線以外で、衝撃的な印象を与えたのが、及川夫ニュービギニング。人気先行どころか、逆に怪しすぎてディープのラストランという特異日のレースにしては、思ったほど人気しなかった気もするホープフルSを最後方からの追い込みで圧勝。2分1秒台というタイムは、このレースの異様なペース(前半2−5ハロンが11秒台)を考えると、単純に能力の高さを示しているとも言い切れませんが、いろいろな意味で、今年の主役になる資格はあるといえます。
牝馬路線は、ウオッカがものすごく強そうで、個人的には今年はこの馬が無事なら2冠の可能性が高いなぁとは思っています。タニノギムレット産駒だけに、猪口はこういうの持っているとかっこよかったんですがねぇ。
BRAでは五十嵐弟ルミナスハーバー。アグネスタキオン産駒だけに、宮崎夫は(以下略)。阪神JF3着ですが、上位2頭とは現時点ではやや差があったかも。しかし、母親のタックスヘイヴンはティンバーつけたらヒシアトラスで、フジキセキつけるとアクロスザヘイヴンとわかりやすい能力遺伝する馬ですな。
この原稿を書いているのは1月7日ですが、実は中京2歳Sが将来隠れた名勝負といわれる可能性があり、そこで1・2着したキッズ姫ダイワスカーレットと及川妻アドマイヤオーラが1月8日のシンザン記念で再び激突します。ダイワスカーレットのほうは、牡馬相手に重賞勝ちとなれば、たちまち打倒ウオッカの一番手になるでしょうし、アドマイヤオーラも血統を考えると一気にブレイクするかも。キッズ姫はザサンデーフサイチの故障という不幸があるだけに、残りの幸運全部この馬に集中してほしいもの。
さて、ここまで話題に出なかった大野・ねっしーの暫定1・2位です。とにかく駒の多さは記録的で、大野は5頭が勝ち上がって10勝。ねっしーはなんと7頭が勝ち上がって12勝。半年ですから、すさまじい。この二人の比較では、朝日杯3着のオースミダイドウが故障してしまった大野は、残った駒がクーヴェルチュール・ピンクカメオとかなり苦しい状況。一方、ねっしーはイクスキューズ・ハロースピードが負けたとはいえ、阪神JFで5・6着とまだ見限れないし、トロピカルライトがダート路線の主役となる勢いなので、2月あたりでは暫定首位に立ちそうです。マイネルシーガル・クルサードもいるし、にぎやかですな。
久々に上位に顔を出した宮崎夫は、休み明けのエリカ賞を鮮やかに勝って「タキオンの代表産駒候補」と叫んだダノンジュンコウが故障でがっくり。フェアリーS2着のサンタフェソレイユもいますが、阪神JF組からはやや落ちるか。その他の混戦組からブレイクする可能性があるのは、ダートでは化物の可能性がある広瀬ディオスクロイ、レベルの高い500万で強烈な決め手を見せた岡崎クラウンプリンセスあたりでしょうか。
今期は、例年のベストテン常連組の大不振も目立ちます。
毎年、年末には悪くてもトップ5あたりにいるおくやまはなんと0勝。さすがにそれなりに出走回数だけは稼いでいますが、どうにもこうにも。パートナーのFUMIもいまだに賞金ゼロ。エースの不振はそのまま軍団戦でアットホーム隊の史上に残る大不振をまねいています。というか、6人中5人が未勝利。賞金を稼いでいるのが二人だけでは話になりませんな。このままだと、若葉Sあたりで全員で西山兄トーセンクラウンを応援しているという事態もありえます。本日、唯一未出走だった井上リヴィエラブルーがデビューしたとか、BASSIIのスリープレスナイトが次は確勝という内容の2着だったとか良いニュースもありますが。
実はそこそこ勝ってはいるものの、クラシックへの展望が厳しいという意味では、福田やXiuや天宝院透といった上位常連もパっとしないのは確かなわけですが、今年めだつのは五十嵐兄。10頭所有で、ここまで1−0−0−11。出ない、勝てない、続かないの三重苦。こりゃ久々に20位以下もありえますな。
では、シンザン記念の結果が楽しみです。深尾ビンチェロいきなり爆発しないか。ペールギュントの弟だけに。