広瀬二の矢炸裂!
ロジック、マイルC制覇。

 先月末にロンドン行って、今日からアメリカ。なんかGT→出張→GT→出張→GTというローテーションが板に着いてきました。

 さて、桜花賞、皐月賞と連敗のBRA勢でしたが、NHKマイルCはみごとにロジックが優勝。広瀬は朝日杯のフサイチリシャールに続いて、同一年度に二頭がGTを勝つという快挙を達成しました。

 レースはやや早めの流れではあったものの、先行したファイングレインがあわやの場面を作ったところからも、決して追い込み向きの流れではなかったと思われますが、ロジックは終始インコースぴったりでファイングレインを見るかたち。4コーナーで仕掛けた各馬が一斉に外目へ持ち出すところを、直線なかばまで我慢して、一気にインから伸びるという、決して決め手抜群というわけではないこの馬にとっては、これしかないという作戦が大的中。それにしても武豊の判断力はケタ違いで、このヤネを確保しているところがツキといえるかもしれません。同じ馬主で1番人気におされたフサイチリシャールは人気もあって、一番苦しいところで動かざるをえず、最後は息切れして6着。ようやく間に合った感の金光アドマイヤカリブは、そこそこのレースはしたものの、やはりいきなりGTの流れはきつかった9着。五十嵐兄ダイアモンドヘッドは出遅れもあって11着。


 これに先立つ桜花賞では五十嵐弟のアドマイヤキッスがやはり武豊を確保し、すばらしいレースを展開したものの、わずかに及ばず2着。確かに強い競馬ではありましたが、ジェイドロバリー産駒の母は2000はもたなかったタイプで、オークスでさらにというのは、やや苦しいか。深尾シェルズレイの5着は健闘と言えますが、アドマイヤキッスとの差はむしろ開いた感もありました。金光の2騎アルーリングボイス・エイシンアモーレはもともと短距離型で、これが、めいっぱいでしょう。ファルコンSあたりでもう一花か。

 BRAからも有力馬が大挙参戦した皐月賞は、及川妻ドリームパスポートを筆頭に、福田フサイチジャンク、及川夫アドマイヤムーン、広瀬フサイチリシャールとみごとに上位を独占しましたが、なんのこっちゃ勝ったのはメイショウサムソン。オペラハウスでメイショウとなると選択しづらいわねぇ。リシャールは強気にいきすぎた感もありましたが、その直後のサムソンが勝ってるんだから、あそこで動かないわけにはいかないし、ムーンとジャンクは仕掛けが遅く外回りすぎたともいえますが、他に乗り方もなかったようにも思えるし。間違いなく一番うまく乗ったのはドリームパスポートで、これは前走でインをついた経験がモロに生きました。


 さて、残すはオークス・ダービーとなりますが、牝馬路線のBRAはスローになった場合のアドマイヤキッス以外はあまり可能性はないでしょう。一方、ダービーは皐月賞上位組に加えて、青葉賞もにげきり底をみせない五十嵐弟アドマイヤメインも名乗りをあげており、メイショウサムソンがもし崩れるようなら、上位独占も十分にありえる状況となっています。これは楽しみ。

 注目の優勝争いは金光がほぼノーチャンスとなり、ダービー・オークスに看板馬を投入する五十嵐弟の2回目の制覇なるか、広瀬の逃げ切りなるか、アドマイヤムーンの逆襲で及川夫奇跡の逆転なるかといったところ。及川妻はさすがに苦しいか。

 では、次号は決算号です。バイチャ。