ディープインパクト圧巻!
ダービーへ迷いなく

 まずは皐月賞の結果を。

着順 枠番 馬番 馬名 タイム 馬主
1 7 14 ディープインパクト 01:59.2 天宝院透
2 5 10 シックスセンス 01:59.6 金光
3 8 16 アドマイヤジャパン 01:59.8 飯田
4 2 3 マイネルレコルト 02:00.0 福田
5 1 1 アドマイヤフジ 02:00.0 太田光
6 4 7 ペールギュント 02:00.0 おいかわ
7 8 17 スキップジャック 02:00.2 石黒
8 8 18 ダンスインザモア 02:00.2
9 7 13 ローゼンクロイツ 02:00.3 飯田
10 1 2 トップガンジョー 02:00.3
11 6 12 タガノデンジャラス 02:00.4
12 3 5 ヴァーミリアン 02:00.4 福田
13 3 6 ビッグプラネット 02:00.6
14 4 8 ストラスアイラ 02:00.6
15 6 11 パリブレスト 02:00.7
16 2 4 コンゴウリキシオー 02:01.0
17 7 15 エイシンヴァイデン 02:01.3 おくやま
18 5 9 ダイワキングコン 02:01.4

 先月オキュペイションもあるかもと書きましたが、オキュペイションどころか7着までBRA独占。空前の成績ですな。トホホ。

 勝ったディープインパクトについては、もはや説明不要でしょう。強すぎて不利を受ける展開がありえないというほどの圧勝。スタート直後に脚をすべらせた時には、日本国民全員が「うひょえー」と叫んだと思われますが、逆にもまれることなく悠然と進出。4コーナーでは勝負あったと思わせる勝ちっぷり。ダービーでもまず問題ないっしょ。

 あっと言わせたのはシックスセンス。確かに、ここまで大崩れなく底を見せていない馬でしたが、並み居る実績馬をまとめてかわすとはね。実はダービーでも最も怖い馬かも。典型的なマーク屋にそだってほしい。

 アドマイヤジャパン・マイネルレコルトは実力どおり。弥生賞のレベルが極めて高かったことを証明。アドマイヤフジ34秒5という上がりで追い込むも、さすがに届かず。出走権が微妙なため京都新聞杯に挑戦したが3着。結果的にはぎりぎり出走可能にはなったものの、この1走はよけいだったか。ペールギュントも追い込んで6着。マイルCへ転戦し、人気を集めたもののスローペースにはまって4着。どうにも歯がゆい競馬が続いています。一応ダービー目標もローテ・距離ともに上積みはどうか。

 マイルCは牝馬2頭のワンツーという結果で、牡馬としてはふがいない結果でしたが、猪口アイルラヴァゲインが力強くのびて3着。(先月までこの馬牝馬だと思ってました・・・。)ファルコンSあたりで有力なのか。

 いよいよオークス・ダービーというフィナーレをむかえるわけですが、展望は以下。

<オークス>

 桜上位からラインクラフトとデアリングハートがぬけて、シーザリオ・ねっしーエアメサイア・ディアデラノビアの3頭が人気を集めると思われます。ややジリのところがあるエアメサイアにとって、府中と鞍上の豊は魅力。血統的には胸をはれるわけだし。スイートピーSをすかっと勝ってこのコース向きを証明した五十嵐弟ライラプスは鞍上デムーロが別の馬に行くところが不安材料。こちらも血統的には府中OK。そのほかでは、フローラSで勝ち馬の驚異的な決め手に屈したもののとりあえず脚は見せたレースパイロット、忘れな草のジェダイトまでが候補か。もちろんG1は底力という観点から猪口ショウナンパントルもありですが、今年にはいって2度の惨敗は微妙ですね。BRA勢のレベルはそれほど高くはないですが、2強が抜けたのは大きく、一気に混戦というムードでもあります。オークスはキャリアがモノをいうレースでもあり、シーザリオやディアデラがあまりキャリアがないだけに、チャンスはありそう。

<ダービー>

 文句なしの大本命ディープインパクトにとって、広いコース、かつ昔のような多頭数でもないダービーは皐月よりも楽な舞台でしょう。皐月賞上位独占のBRA勢がもちろんそれに続きますが、アドマイヤジャパン・マイネルレコルトはもちろん、再度人気がないようならシックスセンスが怖い。最大の注目はディープインパクトとまだ当たっていない福田ダンツキッチョウ。復帰2連勝。ダービーに照準をあわせた陣営と魅力は大きいですが、前走の印象はどちらかというとライトインパクトでした。東京実績のあるスキップジャックのイン強襲までが争覇圏で、BRA勢以外ではインティライミでしょう。

 では、次号はさっそく来期の募集がスタートです。編集子はすでにダービーどころではなかったりします。