ともに初優勝をねらって最後まで激しく争った及川・おくやまの最終BCU差はなんと3000。500万下特別2着1回分というBRA史上最小差で及川が栄冠に輝きました。おめでとうございます。
とはいえ、その代表馬メイショウボーラーも遂にG1には届かず。キングカメハメハやダンスインザムードという世間一般のPOGにて人気を集めていた大物が見事にヌケ。せっかく所有10頭にしたわりには、全般的に低調な1年であったとも言えます。その中で、なんと15年にわたって重賞勝ちすらなかったデータ室長広瀬が、ダイワエルシエーロで、念願の重賞制覇、しかもその勢いでオークス勝利し、G1オーナーの仲間いり。勢いというのはたいしたものです。
そのオークスでは太田光ウイングレットが7着。スローのハナに立ちながら、内からきたエルシエーロにすんなり進路を譲ってしまうなど、オーナーとしては、あは〜んというレースぶり。血統背景と岡部で穴人気となった宮崎夫グローリアスデイズは見せ場なく14着。あは〜ん。
ダービーに目を移すと、キングカメハメハの強さは別格と言えるものでしたが、Dフラッグ・ハイアーゲームがキングカメハメハと勝負にいって3着。これは賞賛に値しますね。青葉賞のタイムもすさまじいもので、カメハメハがいなければ、たぶんこの馬が強いダービー馬となっていたでしょう。どうもDフラッグ所有馬はエアシャカール・サクラプレジデントと大一番で正攻法で勝負して負ける傾向がありますな。その他の上位陣はほとんど直線一気を決め込んだグループ。五十嵐兄ハーツクライが追い込みグループから力で抜け出して2着ゲット。いかにも横山という感じ。同じくスズカマンボが5着。天宝院透の2騎ではピサノクウカイが素質の片鱗を見せて7着。グレイトジャーニー10着。復帰2戦目の飯田アドマイヤビッグはまだ本調子にはなかったか14着。プリンシパルS2着で出走権を得た深尾ヴンダー15着。今度は逃げたおくやまマイネルマクロス16着。宮崎妻マイネルブルックは故障発生。どうにも明暗の分かれたレースでありました。
では、その他の馬の成績もあわせて個人成績発表です。
優勝:おいかわ 14-25-16-13-11-10-6-1
プロの意地がついに爆発。7年連続で前年順位を上回り初優勝。こちらも8年間で20位以下に落ちたのは1回だけという堅実さ。メイショウボーラーがエースで大車輪の活躍を見せるとともに、他の各馬もまんべんなく走り12勝。僅差の優勝争いにみなが貢献しました。小倉2歳ステークス優勝でファーストウィナーゲット。
準優勝:おくやま 12-3-24-3-16-13-3-4-2
ここ3年で3→4→2着。しかも、9年中8年が20位以内。出るわ出るわで85走。勝つわ勝つわの12勝。すばらしい。本当に100走してしまうかと思ったよ。それにしても、ライバルのメイショウボーラーがG1を勝てなかっただけに、駒の厚さを生かして今年こそ優勝のチャンスでしたが。残念!カメラマンぐぃりっ!
3位:天宝院透 27-25-37-32-21-25-19-2-12-3
5頭持ちで全馬2勝以上で計11勝。ブラックタイド・グレイトジャーニーの重賞勝ち。皐月・ダービーに2頭出しと、ひょっとすると、上位2名以上に充実していたのではないかしら。あの地獄の日々が嘘のようです。
4位:広瀬 12-16-5-13-16-23-28-22-13-36-8-17-21-18-4
冒頭にも書いたとおり、初重賞、初GTで過去最高順位とほぼ満点のできでしょう。ダイワエルシエーロだけでなく、10頭中8頭が勝利しており、全体的な底上げもあり。さらに上、あるいはベストテンあたりをキープできれば天宝院透型のブレイクにつながるかも。来期が勝負。
5位:五十嵐兄 5-6-16-5-5-2-7-10-28-7-5-12-21-5
2年ぶりにベストテン復帰。通算5回めの5位。特筆すべきはハーツクライ・スズカマンボの二度にわたるオウンダブル。もう、おいしいのなんの。この2頭はダービーでもそろって掲示板。順位以上に満足感はあるでしょう。
6位:Dフラッグ 27-24-9-30-2-21-32-5-6
昨年のサクラプレジデントに続いてスケールの大きなハイアーゲームをかまえて、連続のベストテン。これは本物か。エアシャカールから始まり、特にサンデーの大物に強いオーナーとなりつつあります。
7位:BASSII 8-28-3-14-19-29-6-14-7
昨年から順位を上げて4度目のベストテン。実はPOG的にはかなり達人と言っても良いかも(特に西原比)。ナムラビッグタイムがこれでもかばかりに稼ぎまくりましたが、それよりもマックスロゼ産駒が初勝利。継続は力。なんとパーフェクトオーダー達成。
8位:宮崎妻 14-3-12-2-36-10-39-9-29-4-16-9-8
マイネルブルック・タイセイブレーヴという早期デビュー組が順調に稼動し、ひとつ順位をあげて2年連続のベストテン。ブルックのダービーだけは無念の極み。サイレントディールのドバイは恥ずかしながら。
9位:太田光 9-5-19-17-2-20-15-24-22-9
久しぶりにベストテンへ復帰。夫妻で大活躍の1年。アドマイヤホープが北海道・全日本のダート2歳Sを制していますが、中央では通じず。ある意味ローテーションの勝利か。ウイングレットが新潟2歳S2着のあと、久々のスイートピーSで地力を見せ、秋へ期待。それよりもデュランダルが大ブレークで副賞ウハウハ。
10位:深尾 2-18-16-11-26-4-17-11-32-37-30-10
3年連続30位以下から一気に復活のベストテン。7頭が勝ち上がり、ヴンダーがダービーにも出走。チームダブル・オウンダブルも達成で、まずは良し。
11位:藤原兄 23-22-31-27-6-40-41-38-31-13-11
2年連続で上位になったのは初めて。弟に連続で勝ったのも初めて。ムーヴオブサンデーが重賞を勝ち、桜でも人気に。ダンスインザムードという怪物がいなければ、あの桜もずいぶん眺めが変わっていたことでしょう。秋の期待も十分。
12位:金光 7-24-6-13-29-32-14-12-14-3-12
グランデグロリアがまさかの敗戦の時にはどうなることかと思わせましたが、メテオバーストが弥生賞3着など好走し、12位。5年連続15位以内ということになります。まあ、収支はおいといて。
13位:太田香 13
光と夫婦で大健闘2頭持ちのサンデー産駒がともに2勝。フィーユドゥレーヴは重賞勝ち一番乗りと中身も充実。藤原弟あたりと比べるとルーキーでこのセンスはみごと。
14位:平山 4-10-22-2-14
準優勝からの降下ではあるものの、それでも十分許容範囲の14位。悪い時でもこのあたりに来るのがPOGの極意ではあります。コンコルディアが阪神ジュブナイルで3着に健闘。大万馬券に貢献。
15位:浅井 7-11-6-4-4-31-34-31-42-16-27-32-15
かつてのベストテン常連に対し、15位でかなり回復というのは失礼な言い方かとは思いますが、実際まずまずというところでしょう。今年はダンスインザダーク全般にあまり当たりがなかったので、このあたりでまとまれば良し。カリプソパンチを五十嵐弟に持たれているのは癪でしょうが。
16位:大野 29-16-19-21-7-33-19-16
ウインジェネシス・ビッグシャークが2勝し、全体的には地味ながら成績をまとめた感。ウインジェネシスが広瀬トシザショーマと最大着差勝利を分けあいました。
17位:宮崎夫 1-6-11-10-14-3-18-1-12-36-12-1-1-5-17-17
昨年と同じポジションをからくもキープ。まあ、メジロヒラリーとかファイトエリシオのような地雷をふみながらの結果なので、むしろなんとかふんばって吉というところか。あいかわらず大敗はしません。アドマイヤドンがJBCクラシック・フェブラリーSとダートで稼いでます。ドバイに夫婦で出走は、このルールのPOGとしては、実はとんでもないこと。
18位:五十嵐弟 9-1-25-17-31-25-8-18
ベストテンから1年ですべり落ちました。カリプソパンチがそれなりに健闘したものの、期待のネゴシエーターはシーズンなかばで米国に転籍という珍事。過去の持ち馬であるサウスヴィグラスがJBCスプリントを制してエンドスウィープの代表産駒となりました。
19位:西原ヘリオス 32-20-26-22-5-22-26-25-19
わずかに順位を上げて二度目の20位以内。というか、そんなことでいいのか。同じ由来のBASSIIの好成績とは対象的です。カフェオリンポスが3勝をあげて引っ張りましたが、重賞までは手が届かず。
20位:饗庭 22-11-12-20-23-6-18-26-20
じゃっかんの挽回に成功して20位。全34走の半分近くをアーバンエスケープが稼いで最多出走馬となりました。1頭じゃダメなんですよ。
21位:飯田 2-21-14-17-14-5-38-14-20-15-21
アドマイヤビッグが東京で強さを見せ、クラシックへの期待が高まりましたが、残念無念。なんとかダービーには間に合ったもののさすがに、今年のレベルで順調さを欠いては・・・。なんとか21位でふみとどまった感。ツルマルボーイが悲願のG1制覇。
22位:猪口 15-3-3-1-7-22
ミュージックホークが函館で3着に食い込んだときには、さすが猪口と思われましたが、その後わずかに2勝。そろえたラインナップを考えると22位という順位以上の惨敗と言えるでしょう。5年連続ベストテンならずで、入会以来の最低順位。ウインバリエンテが最大着差敗戦。
23位:ねっしー 26-15-28-9-11-23
ブラックコンドル、フォトジェニーとクラシック路線に乗りかかった馬はいたものの、あと一息がたりず23位。ブラックコンドルの中京戦はインパクトあったんだがねぇ。
24位:福田 29-2-27-4-24-8-4-1-24
いやあ、落ちた、落ちた。ぶっちぎりの優勝から24位まで。あれだけの調査・検討のもとに選びぬいたサンデー軍団(4頭)が2勝では話にならなかったか。期待のネオユニヴァースもダービー以降はいまひとつというところ。
25位:山川 25
秋まではツルマルシスターという大物をかかえ、新人ながら大爆発かと思わせましたが、不運にもリタイア。残る馬のうち3頭が未出走とほろ苦いデビューとなりました。とはいえ、その下に10人いるわけだし。
26位:西山 5-9-22-1-14-30-18-6-28-13-39-2-28-10-26
隔年の成績変動傾向を今年も続行。勝負に出たサンデー産駒マチカネエンジイロが北海道でのインパクトほどには活躍できず。
27位:中しま 10-13-1-18-23-33-23-30-24-27
6年連続で20位以下。優勝を境にへこみまくっています。サンデーもダンスもそろえて、特にダメダメではないはずなのに、なんでだろう。日ごろの行い?
28位:岡崎 24-32-27-34-31-28
ラムタラタムと並ぶ不幸な会員の一人。6年連続20位以下。どうなってんの。ウインの2頭が勝ちあがるも、ブレイクはせず。ピック11の3位が唯一の見せ場か。
29位:萩原 7-10-14-4-10-15-20-17-38-38-6-27-26-29-23-29
はい、今年も真ん中チョイ下。以上。今年は母馬を豪華にして、かなりのラインナップではあったのですが、どんな馬でも萩原色になってしまうというか・・・。
30位:木村 29-28-25-7-20-30
テレグノシスは一度だけの春だったか。昨年からさらに順位を落として30位。未出走2頭。全体で1勝のみではね。
31位:石黒 23-7-34-9-8-29-31
3頭で20走と稼動はそこそこでしたが、結果的には地味な1年で、かつ順位も落としました。あいかわらず成績が極端で、中間順位がない会員です。設定1か設定6みたいな感じか。
32位:藤原弟 22-9-3-16-5-5-35-6-39-13-28-32
2年連続の下位低迷。兄に連敗で、ここから5年ぐらいこういう状態が続くのかしら。2頭持ちで2勝なら悪くはないはずだが、それがピサノバーキンとイントゥザグルーヴでは、この戦績では割には合いませんわなぁ。
33位:ラムタラタム 34-35-27-33
タニノクリスタルの相手がラムタラなんて、潜在一隅のチャンスかとも思えましたが、不発。4期中3期が30位以下という大変不幸なことに。ともかく、ラムタラ産駒の3歳馬は勝ち上がったのが7頭で2勝した馬はいないわけで、その中の1頭は持ってるんだから仕方ないといえば仕方ない。
34位:若松 20-34-22-18-35-20-19-34-34
なんと、前年の最下位とブービーが順位を入れ替えて、ケツからワンツーフィニッシュ。人生、ホントいろいろですなぁ。前年出走無しから、今年は1勝。想像できない現実ってあるよなぁ。
35位:井上 43-37-11-33-35
うーむ。33位からさらに落ちるかぁ。人生いろいろだなぁ。3頭で9走、1勝ではこんなもんか。西山と合計すると61位だなぁ。意味わからんけど。
軍団戦はアットホーム隊が質量ともに充実で、4年ぶりの優勝です。もっと優勝しているかと思ったら、これが3回めで意外と少ないんだね。ここ3年2着続きだったわけだ。優勝軍団のみなさんには1WITプレゼント。それにしても広瀬の貢献大きいな。2位はTHE田ズで連覇ならず。及川が孤軍奮闘のプロ軍団改は今年も優勝ならず。最下位はKINKI KIDSとなりました。もう少しアットホーム隊以外の軍団も結束してほしいので、来期は入退会などの事情ない場合は、原則軍団メンバーは固定します。
付記:
●規約変更について●
先般お送りしましたが、細かい変更を今年も行いました。リッチマンプアマン発行中止による会報関連の項目削除。所有期間終了後のG1副賞の賞金単純化とダート交流G1追加。マトリクスの廃止。ファーストウィナーをアニバーサリーウィナーに変更。これはファーストウィナー対象重賞が少なくなったことを受け、かつ毎年目標が変わるのも面白かろうというもので、BRA通算である重賞を5勝め、10勝めという勝ち星をあげた馬に与える賞を新設したものです。
では、Have a good Chance!