無念は府中で晴らすべし。
最終決戦迫る。

 薫風さわやかですなぁ。

 桜・皐月・NHKとどうにも、BRAにとっては厳しい結果が残ってしまいましたが、今月はそのクラシック戦線に注目される馬たちが力強く復活し、最後のチャンスに名乗りをあげました。

 桜戦線ではダンスインザムードが圧倒的な強さをみせ、BRA軍団は藤原兄ムーブオブサンデーの4着が最高。先月サイコーキララっぽいと書いたら本当に4着だよ。参ったなぁ。ムーブオヴサンデーにとっては距離うんぬんより、やはりケタ違いに強い馬に早めにこられてキャリアの浅さが響いたというところでしょうか。まあ、レコードで走られたのではしかたない。オークスにはむかわず短距離路線でもうひとふんばり。葵Sでは完全な勝ちパターンをマイネルゼストに強襲されましたが、このままならファルコンSあたりは確勝でしょう。平山コンコルディアは6着、広瀬ダイワエルシエーロは7着で力はだしたというところか。それにしてもサンデーは強い。その中で、なんでダンシングキイの子誰ももってないのよ、というのが実感。POGサークル的にこれをおさえてないのは、かなり恥ずかしいかも。浅井あたりは発狂かも。宮崎夫もブルーかも。オークスも8割方持っていかれた感じだもんなぁ。広瀬も同じダイワでサンデーなら、メジャーもってればというところ。太田香フィーユドレーヴ13着、ここまでふんばってきた、おくやまはホシノピアス14着、ロイヤルセランガーは力尽きて16着。そして抹消。おつかれさま。

 という流れの中に、突如復活したのが、新潟以来の太田光ウイングレット。先月間に合わないと断言したのに、おもいきり間に合ってしまいました。休み明け、初距離、初コースを克服してスイートピーS快勝。後ろの馬の流れを前で勝負してしのいだところがえらい。ダイワバンディットのマイルでの健闘とあわせて、新潟はレベルが高かったのか。課題はタイキシャトルで2400はどうかというところですが、HALOの3X3という、凄いインブリードで、こういう馬は一般的な血統適性などはあまりあてはまらないかも。鞍上はG1・99連敗ですが、なにか?

 同じく別路線では宮崎夫グローリアスデイズがフローラS2着で出走権確保。ただし、忘れな草とあわせてレースレベルは激低くさい。リンカーンの下で、距離のびて大化けという可能性があるところが馬券を買う根拠か。宮崎夫はグローリアスデイズ・スイープトウショウという、距離適性まったく無視の馬券買う予定。なんじゃ、そりゃ。

 皐月は先月の有力馬特集で名前すら書かなかったダイワメジャーが先行から完勝。マイネルの岡田さんはライバルはダイワと言ってた。さすが。スカーレットブーケ産駒は誰か持ってたなぁと思ったら、大島さんがグロリアスサンデーを持ってました。ま、いいか。

 及川メイショウボーラーが健闘の3着。彼は続くマイルCでも3着で、精密機械のように自分の競馬をすれば、スピードだけはきっちり見せています。ここまで4勝。2着2回、3着2回。あっぱれですなぁ。スパっとはきれないので、むしろ大逃げとかのほうがいいようにも見えるが、このまま馬部門では逃げ切りそう。

 天宝院透ブラックタイド・宮崎妻マイネルブルックにとっては、なんともかとも。3歳馬であの流れの先行馬を差すのは無理だわ。ダービーで逆転をと思っていたら、ブラックタイドは故障発生。うーむ。その一方で天宝院透はピサノクウカイがプリンシパルSを勝って、ダービーも2頭だし。あやうくグレイトジャーニー2着でオウンダブル達成かと思われました。先月もふれましたが、遂にこれで所有馬全部2勝というとんでもない好調ぶり。でも、ダービーじゃどちらもちょっと足らないかも。

 皐月賞で見せ場を作った金光メテオバーストは矛先をダートに転じて兵庫チャンピオンシップで断然の人気を集めましたが3着まで。現時点ではまだパンチ不足か。見せ場もなかった五十嵐弟カリプソパンチはダービー見送り。

 というわけで、NHKマイルで驚異の勝ちっぷりを見せたキングカメハメハとコスモバルクが最有力となるダービーですが、最終便で間に合ったのが、Dフラッグのハイアーゲーム。いくら時計の早い馬場とはいえ、24秒台はありえねぇ。普通の年なら2倍きっても不思議ない。これは楽しみ。しかし、カメハメハにせよ、ハイアーゲームにせよ、あるいはダイワメジャーもダンスインザムードとは違い一度は弱みを見せているところが、今年のポイントですね。

 そのマイルCで見せ場を作ったのが新潟チャンピオンのおくやまダイワバンディット。例年ではありえない驚異の粘りで、優勝は最後の最後までもつれそうです。

 京都新聞杯でなんと2度目のオウンダブル達成のハーツクライ・スズカマンボの五十嵐兄コンビ。正直な感想は、うまいことできてるなぁというところ。皐月から見て、ダービーではどうなんでしょ。先行馬壊滅でチャンスありですが、その場合はキングカメハメハがとハイアーゲームがきそうだしね。

 プリンシパルS組はレベル的にどうかと思われますが、深尾ブンダーがしぶとくのびて出走権確保。混戦で味のあるタイプで勝つまでは無理でも掲示板はいけるか、というところ。母父トニービンだし。青葉賞を一度叩いた飯田アドマイヤビッグはまだまだ底をみせていない印象ですが、現在のところおくやまマイネルマクロスと抽選待ち。むしろ秋になって一番のびてきそうな馬ではあります。-

 毎年言っていることですが、泣いても笑っても、あと1ヶ月。期待に胸ふるわせるもよし、来年のことを考えるもよし。がんばりまっしょい。