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快挙!史上初のオキュペイション達成! |
弥生も若葉もスプリングも牝馬トライアルも終わり、あとは本番を待つだけ。なんでも観測史上最速の開花宣言だとか。
そして、史上最強との声さえもかかる怪物が本番をむかえます。猪口タニノギムレットがシンザン記念・アーリントンC・スプリングSと圧倒的な3連勝。3歳春に重賞みっつというのは久しく記憶にありません。リキアイオーがそうだったかな。面倒くさいので調べてないですが。リキアイオーは本番では崩れましたが、タニノギムレットの場合、タイムが一戦ごとに凄みを増しているし、あがりも猛烈。スプリングの46秒9なんて、あんた3歳馬の出すタイムじゃないダスよ。12秒足しても皐月レコードだもん。これで年明け4連勝で皐月勝ったら、その時点でスペシャルウィークもミホノブルボンも超えて、ルドルフ、ブライアン級といえます。使いすぎという意見も確かにあるけれど、サニーブライアンもナリタブライアンもシルクジャスティスもブライアンズタイムの超一流はおしなべて、使ってなお上積みがあるという傾向がありますから、年明け4戦めで本番というローテそのものを気にする必要はないでしょう。それよりも、万が一ありえるとしたら、スタミナ血統とはいえ、自身距離克服はしなかった母タニノクリスタルのはらむ距離の壁か。とはいえ、それが問われるのは皐月ではなくダービーでしょう。四位も皐月は勝っているわけで、豊でないとしたら最上に近い選択ではないでしょうか。ほとんど万全。
さて、そのスプリングS。筆者がサードニックスがらみで3万ほどふっとんで呆然とする中、なんとBRA史上初(参考記録として期間終了後の宝塚がありましたが)のオキュペイションが達成されました。タニノギムレット(猪口)、テレグノシス(木村)、アグネスソニック(BASSII)、ホーマンウイナー(及川)、セイコーアカデミー(若松)で美しく掲示板を独占。多頭数出しとはいえ、16頭中9頭でしたから、大変良くできましたというところ。それぞれの会員に5000BCU+5ビット進呈。しかも、1・2着の猪口・木村はKINKIKIDS所属ということで、チームダブルも達成されましたので、1・2着賞金合計の25%がそれぞれに副賞としてプレゼントされます。データ室長の広瀬も言ってましたが、なんか超美味しいですな。結果的にKINKIKIDS大躍進で軍団戦は2位浮上。まだアットホーム隊とは差があるものの、トライアルワンツーですからまだまだ逆転の目もありそうです。
その他のトライアルでは弥生賞で福田タイガーカフェが3着にすべりこみ、皐月出走権を獲得。福田はどちらかというと牝馬に有力馬が誕生する会員ですが、今回は不利な展開で中身のある内容。勢いのあるカフェ軍団だけに一発を期待。得意の牝馬路線ではサクセスビューティがフィリーズレビューを鮮やかに逃げ切って桜の有力馬に浮上し、終盤の台風の目になりそうです。トライアルの逃げ切りは圧倒的なスピードで振り切らない限り、本番では通用しないというのが桜花賞ですが、今年は近年にないほど牝馬路線は低レベルと思われ、トゥインチアズの権利取り失敗もあって、柳の下のどじょうもありか。
弥生賞で人気になった宮崎夫ヤマニンセラフィムは絶好の展開で直線を向きながら、全く伸びずに5着。その後骨折判明で自身の3連覇に赤信号がともりました。もう一頭の手駒であるアドマイヤドンは若葉Sで調整の失敗もあって3着。権利は持っているだけに、鞍上も直線は脚を計った感もあり、この3着で底を見せたということもないでしょうが、本番でローマンエンパイアやタニノと互角に勝負できるかというと、そう楽ではないのも確かです。ゴールドシチーのような雰囲気もあるので、オーナーの鼻息はまだ荒いですが。ローテーションに注目が集まったキッズ姫アドマイヤマックスは、一頓挫どころか、頓挫の連続でぶっつけ本番を予定。十分計算づくのぶっつけではないし、もともとラジオタンパの取りこぼしで怪物とまでは言えないクラスではあるだけに、これは苦しいか。
別路線では石黒チアズシュタルクが、タニノギムレットに破れた後、共同通信杯から毎日杯というローテで本番へ。あえて強敵にぶつけない作戦が吉とでるか凶とでるかですが、個人的には中山を使わない手は邪道ではあるかと思えます。しかし、姉も厳しいレースで底力を一気に発揮したこともあり、プラスアルファの魅力はあるタイプでしょう。
天宝院透のマチカネアカツキは本番でも好戦可能と見ていましたが、無念のリタイア。藤沢とクラシックはやはり似合わなかったか。同オーナーはファインモーションも骨折。本番へむけてトライアル出走のノーリーズン、ボールドブライアンも権利獲得ならずと、かなりショックな出来事が続いた3月でした。なんか、すごく気の毒ですが。
というわけで、ほぼ確定した桜花・皐月賞メンバーは以下のとおり(3/21時点)。
ヘルスウォール、オースミコスモ、チャペルコンサート、サクセスビューティ(福田)、
キョウワノコイビト、サンターナズソング、トミケンクラウン、タムロチェリー、
スマイルトゥモロー、シャイニンルビー、アローキャリー、ミスイロンデル(奥山)、
マイネヴィータ、ブルーリッジリバー(井上)、カネトシディザイア、シェーンクライト
ツルマルグラマー、キタサンヒボタン
バランスオブゲーム、ローマンエンパイア、タイガーカフェ(福田)、シゲルゴッドハンド、
ファストタテヤマ、タニノギムレット(猪口)、テレグノシス(木村)、アドマイヤドン(宮崎夫)、
ヤマノブリザード、アグネスソニック(BASSII)、チアズシュタルク(石黒)、メジロマイヤー、
アドマイヤマックス(キッズ姫)、ホーマンウィナー(及川)、モノポライザー、サスガ(金光)+抽選2頭
筆者の1着確率予想では、
サクセスビューティ10%
ブルーリッジリバー2%
タニノギムレット45%
チアズシュタルク7%
テレグノシス3%
アドマイヤドン3%
といった感じでしょうか。ともかく、皐月が終わればほぼチャンピオンが見えてくるでしょう。
さて、報告が遅れましたが、金光ステイゴールドが引退レースで見事に海外GTを制覇。ドバイでは祝福の書きこみはあったものの、「でもGUだから副賞ないね。」というオチがつきましたが、今度は堂々と5万BCU獲得です。こりゃまた豪華ですな。ちなみに、来年度からは海外GT副賞は半額ぐらいにする予定。なんか、最近の日本競馬のレベルを見てるとドバイも凱旋門も昔ほど夢物語ではなさそうですし。トゥザヴィクトリー勝ったら、ギリギリ間に合ったねラッキーということで。
では、いざ本番!