快勝と完勝と。
オーシャン・タキオンに敵なし!

 ああ、会報書くのがこんなに気が重いというのも初めてです、まったく、回ってくれば勝てるとまではいわんけど、3着はあるのになぁ。幸運は長続きしないなぁ。

 というわけで、クラシック第一弾桜花賞・皐月賞が終了し、同時にオークス・ダービー出走馬もほぼ確定。決算前の最後の状況確認をいたしましょう。

 クラシック第一弾の桜花賞。もちろん圧倒的な人気を集めたのは西山兄テイエムオーシャン。ここまでタガノテイオー・ジャングルポケットという牡馬最強クラス以外には負けていない上、阪神3歳牝馬、チューリップ賞という本番と同じ舞台のレースをいずれも完勝なのですから、人気も当然。重箱の隅をほじくるように不安点を探せば、前にいきたがる気性でしょうが、それも逆に桜の舞台ならプラスに働くかも。

 ところが、レースは直線まではけっこうドキドキもの。本田もあそこまで無理やり抑える必要あったんかねぇ。見た目は新人のアンチャンとしか見えなかったぞ。スピードにまかせていっちゃえばテスコガビー並の圧勝もあったんじゃないかしら。苦労しておさえて、直線むいて手綱をゆるめてからは、まさに次元の違うスピード。道中最後方のムーンライトタンゴが追いこんだ時には既にレースは終了という感じでした。西山兄はナリタタイシン以来のGT勝ち。おめでとうございます。ライバルの筆頭と目された大野ダイワルージュは思いきった待機策からよくのびて3着とオークスへ期待を残す内容。その他のBRA軍団は及川ネームバリュー11着、2頭出しの宮崎妻テンザンデザート8着、タシロスプリング15着、奥山タケイチイチホース12着、猪口フローラルグリーン14着とことごとく惨敗を喫しました。

 その後も順調なテイエムオーシャンはオークスでももちろん不動の本命。ダイワルージュも強力ですが、2頭とも2400ベストとも思えないだけに若干の波乱の余地はあるか。別路線組では、オークスに縁のある忘れな草賞を勝った饗庭アスクコマンダー、東京の重賞勝ちは意味のある平山オイワケヒカリが単穴という感じ。(逆にいかにも穴っぽすぎて、買いづらいですけど)宮崎妻の2頭はすでに路線変更、しかもそちらでも惨敗。フローラルグリーンも休養。西山弟ピンクパピヨンはスイートピーS3着で出走権獲得ならずと、その他組は既に追撃もままならずという様相になっています。

 牡馬路線でも、同様に皐月賞で宮崎夫アグネスタキオンがぶっちぎりの人気。レースも着差こそ小さいものの、まさに大人と子供がレースしているような完成度の差を見せて完勝。河内騎手が勝ったのにまだ緊張しているという前代未聞のインタビューもあって、ダービーへむけて洋々たる前途が開けていると思えました。しかし、ああ、しかし。調教中に無念のエビ発症。JRAもゲート審査とかやりすぎだっちゅーの。関係ないけど。

 2着は強豪ジャングルポケットをおさえて猪口ダンツフレームが確保。この馬も連対率100%で相当な器か。ブライアンズタイムだけにダービーでいかにも楽しみ。

 桜花賞同様、その他の組は以外なほどさえず、饗庭シャワーパーティ14着、福田ボーンキングは不利があって競馬にならず12着、2頭出しの五十嵐兄ダークウィザード12着、ミレニアムバイオ17着、広瀬シュアハピネス18着と惨憺たる成績でした。

 その他のダービー出走予定組では、石黒テンザンセイザが京都新聞杯を桁違いの脚で差しきり。トニービン産駒で東京でプラスアルファがあるだけにこれは面白い存在か。この京都新聞杯では、五十嵐兄の3頭出しミレニアムバイオ、ダークウィザード、コイントスを筆頭に、中しまダイワアンデス、浅井ダイタクバートラム、福田ボーンキング、天宝院透シノグラフィーと8頭のBRA馬が出走しましたが、オキュペイションどころか、テンザンセイザ以外は掲示板にものりゃしねぇというていたらくでした。合掌。

 同じように青葉賞でもBRA軍団は、注目の饗庭ダイイチダンヒルをはじめ、金光カラオクルス、五十嵐兄スパーブジュエル、キッズ姫タイムトゥチェンジ、クリスSアドマイヤセレクトと5頭を送りこみましたが、こちらは掲示板0頭。なんじゃ、こりゃという感じでした。しかし、五十嵐兄のトライアルに4頭出して(つまりこの時点でオープン級4頭が稼動中)賞金ゼロというのも凄い。

 もういっちょいっておくと、プリンシパルSでもBRAは、前述五十嵐兄スパーブジュエルの連闘、及川トレジャー、平山ハッピールック、太田光アグネスジャンボと4頭出し。こちらはスパーブジュエルが3着に食いこんで、ワイドの波乱演出。トレジャー、ハッピールックも4・5着でなんとか面目を保ちました。逆にレベル低かったのか、このレース。皐月賞組があっさりワンツーだし。

 かくして間近に迫ったオークス・ダービー。テイエムオーシャンは1着80%、惨敗20%という感じでしょうか。その他のBRA組もテイエム以外のレベルは疑問なだけに掲示板は十分あるかという感じ。ダービーはクロフネ・ジャングルポケットの2強はいるものの、ダンツフレーム・テンザンセイザは相当強いのではないかと思われます。特にテンザンセイザは良くて4番人気なら、これは買ってみたいですなぁ。

 駆け足になりましたが、馬主順位はタキオンリタイアも、マイネルエーレが交流重賞3着など、懸命に逃げる宮崎夫の4度目の優勝を誰がはばむかに絞られました。常識的にはオーシャンのオークスで西山兄が2度目のVという筋ですが、負ければ惨敗という可能性が高く、その場合は、猪口・饗庭・石黒までギリギリ可能性がありそうです。軍団戦は例年通り帝国歌劇団の独走にすがりつくアットホーム隊という図式。それにしても帝国歌劇団は毎年強いねぇ。それから、プロ軍団5の鈴木・中しま・五十嵐弟は「つかえない。来期はクビ確定。」だと軍団長が言ってました。自分がふさわしいという方の推薦求むです。

 では、オークス・ダービーと良いレースになりますように。それにしても、今年のダービーは23秒切るんじゃないかな。