大きな大きな7センチ。

宮崎夫またも頂点に!

 みなさん、すいません。
何が、すいませんかというと、ふふふ、それはあれですよ。
またまた、優勝しちゃったー!!!
ですよ。自分でいうのもなんですが、12年間の平均会員数が29人。これで、3回優勝する確率はですね…うーんと、うーんと…とにかく、ものすごいことなのです。しかし、一方で、まだ重賞すら勝ってない会員がいるとは。ほほほ。ふふふ。ふぁっ、ふぁっ、ふぁっ。

 思わず、素になってしまいましたが、とにかく宮崎夫が逆転で3回めの優勝です。ダービーでわずか7センチ、アグネスフライトがエアシャカールを差しきりましたが、何とも何とも大きな7センチでした。

 では、1999年度のBRA会員成績を講評しましょう。名前の後ろの数字はこれまでの順位です。


優勝:宮崎夫 1−6−11−10−14−3−18−1−12−36−12

アグネスフライト、オースミコンドル、マルカミラー(代替馬)で史上初のダービー三頭出走。アグネスフライトは新馬をケタ違いの強さで圧勝したものの、若葉Sでは惨敗。体重も20キロ減少で、この春の活躍は相当に厳しいと思われましたが、若草S・京都新聞杯を連勝。ダービーでも河内騎手が最初から大外一本と決め込む気迫の騎乗で、エアシャカールをわずかにとらえてゴール。宮崎夫にウィナーズサークル以来のダービーをもたらしました。宮崎夫はこれで3度目の優勝ですが、1回目がウィナーズサークル・ホクトビーナス、2回目がファイトガリバー・ロイヤルタッチと、常に複数の有力馬を維持しているあたりがおもしろいところ。今回の3頭を加えて、春のクラシックは12頭が15回出走。3―5―0―7で連対率が50%超えているというのが凄まじいですね。

準優勝:Dフラッグ 27−24−9−30

7センチ差にないたのはDフラッグ、エアシャカールが皐月1着、ダービー2着。メディアでもたびたび指摘されているとおり、サンデーの気性の激しさをそのまま受け継いだような馬ですが、武豊の手腕もあって、皐月賞は若さを除かせながらも一気にまくりきって優勝。ダービーも注文どおりの競馬となりましたが、最後は河内の執念に負けたという印象です。この後、注目のキングジョージが待っており、熱い夏となりそう。Dフラッグは昨年30位から大躍進です。デビューから2連勝のピロマティアの休養がなければ優勝まであったかも。悔しさのほうが大きいかしら。

3位:猪口 15

マヤノメイビー・マニックサンデーで牝馬路線を席巻しました。マヤノメイビーが阪神3歳牝馬S3着、桜花賞2着、マニックサンデーがオークスTR快勝で武豊騎乗と、本番でも期待が高まりましたが、今年のオークスは史上まれにみる超スロー。完全に持ち味を殺されてしまい、上位二人をとらえることはできませんでしたが、14走で最多出走馬(タイ)となったシーキングバルも含めて、なかなか実り多い1年ではなかったでしょうか。馬券的にはボロ勝ちくさいし。

4位:平山 初参加

スーパールーキー・平山は、スイートオーキッドがクリスタルCを含み3勝と短距離で大活躍。NHKマイルでも直線一瞬抜け出して、これはやったかと思わせましたが、やはりマイルではつめが甘い感じも。その他の2頭も勝ちあがって、3頭で5勝の活躍、帝国歌劇団の牽引車となりました。初年度でベスト5は93年度の小林以来6年ぶりの快挙です。

5位:西原ヘリオス 32−20−26−22

新馬戦を勝たない男・西原ヘリオスが5位まで順位をあげました。初ベストテン入りおめでとうございます。というか過去最高が20位ですから、これは快挙。トーホウシデンがプリンシパルS勝ち、ダービーでも4着に健闘。血統からも走法からもあきらかに長距離砲。ダービー上位組に一抹の距離不安があるだけに菊は楽しみ。

6位:藤原弟 22−9−3−16−5−5−35

皐月賞で惨敗したアタラクシアがダービーで3着と巻き返しました。血統的にかなり近親交配の濃いところがあり、安定した力を発揮するタイプではないでしょうが、ここ一番で今後も大仕事をしそうなタイプ。種牡馬候補としても注目。もともと上位常連の藤原弟ですが、昨年の不振からわずか1年で脱出に成功。

7位:五十嵐兄 5−6−16−5−5−2−7−10−28

なんとこれで8回目のベストテン。10年で8回という記録もまた優勝を重ねるのとは違った意味でものすごいものです。全体レベルはそう高くなく、ほぼ1勝級という感じですが、アドマイヤタッチが交流重賞勝ちで大きく貢献しました。

8位:広瀬 12−16−5−13−16−23−28−22−13−36

8年ぶり2度目のベストテンいり。エンドアピール、ナリタダイドウがそれぞれ2勝。エンドアピールは朝日杯でも健闘しましたが、いかんせんあまりにも適性距離が短すぎたか。基本的に後半に弱いタイプの馬主でありますが、今期はなんとかふんばってベストテンを確保。

9位:西山弟 19−37

兄を尻目に今期は弟がブレイク。マイネルコンドルが重賞勝ち、皐月賞・ダービー出走。アカズキンチャンも桜花賞出走で、2頭持ちで牡牝クラシックすべて出走という大記録達成かと思われましたが、わずかに届きませんでした。

10位:長谷川 16−37−39

4年目で初のベストテンいり。サニーサイドアップがアネモネSを勝ち、桜花賞5着、オークス7着とがんばりました。オークス前に一頓挫なければ、オークスでも掲示板は狙えたかも。残りの2頭が未出走だっただけに、まさいサニーサイドアップさまさま。

11位:深尾 2−18−16−11−26−4−17

わずかの差でベストテンいりを逃しました。4頭で6勝と堅実。フサイチランハートが新馬勝ちの後休養したのが、残念なとこと。

12位:鈴木 19−24−21−11−1

前年チャンピオンが、大崩れしなかったことをまず賞賛します。サマーベイブがオークスに出走。ドライアッドもなかなかの素質を見せ、秋が楽しみ。

13位:及川 14−25−16

6頭で7勝。あいかわらず満遍なく勝ちますな。しかし、そこから突き抜ける馬がいないところが及川らしさ。ニシノアラウンドが皐月賞10着。まあ、健闘と言えるのかも。39走で最多出走馬主となりました。

14位:金光 7−24−6−13−29−32

好素質馬をそろえながら、あと一歩というところでした。ゼンノエルシドもプレイヤーズラックも相当強いとは思いますが、チャンスをつかむのも能力のうちですからね。

15位:ねっしー根岸 26

グランパドドゥが忘れな草賞を圧勝。オークスでも人気を集めました。編集子もオークスでかなり期待しましたが、あのスローで後方一気はさすがに無理。河内がダービーの予行演習やったようなムードでしたね。素質は間違いなく、今年のメンバーの中では最上位ではないでしょうか。2年目でクラシック出走ならまずまずの成果か。

16位:奥山 12−3−24−3

稼働率が異様に高い会員です。3勝ながら、2着9回、3着10回。POGでいかにも真ん中よりちょっと上になりそうなタイプの成績です。ビワタイテイは1勝ながら22000BCUもゲット。最多出走馬主(タイ)も獲得して、順位より印象は悪くないかも。

17位:五十嵐弟 9−1−25

昨年25位から少しだけ順位をあげました。朝日杯まで駒をすすめたファミリータイズのリタイアがなければもう少し上もあったかも。全体的に地味ではありましたが。

18位:工藤 7−7−19−8−17−26−33−31−41

前半ピサノガルボで突っ走りましたが、最終的にはここまで。ピサノガルボは小柄な体で奮闘しましたが、G1ではさすがにつらかったもよう。それでも古馬混合の函館戦で3着に来てますので、今後期待ももてます。ここ数年の長期低迷からやや回復。

19位:BASSII 8−28−3−14

19位ながら4頭持ちで4勝はまずまずの成績でしょうか。シアトルフレームのアイビーS9番人気での優勝がハイライトでした。昨年14位からわずかにダウン。

20位:太田光 9−5−19−17−2

函館で1勝めをあげたマイネルジェアンの2勝めまで、長いこと、長いこと。まあ、平凡ではありましたが、カシマサンデーの未勝利脱出で20位にすべりこみです。

21位:大野 29−16−19

チョウカイウエストが新馬を勝った時には、クラシック総なめという評価までありましたが、そこまで。サザンスズカが500万下を勝った時には、NHKマイルまでと言われましたが、そこまで。

22位:大島 

やっと半分か…。既にコメント苦しいんですけど。札幌デビューのグロリアスサンデーが長期休養でシーズンのほとんどを棒にふったのが誤算。2・3着が多い堅実な馬がいないため5勝したもののこの順位。

23位:饗庭 22−11−12−20

サファイヤコーストが新馬を繰り上がり勝ちでラッキーでしたが、ラッキーはそれだけでしたね、ニホンピロニールが2勝して素質を感じさせますが、4月デビューではいかんとも。ジエージェントが11.5秒ちぎられて最大着差敗戦賞獲得。

24位:福田 29−2−27−4

2着女王のミシェロガールも後半は交流レースですら賞金稼げなくなってしりすぼみ。1年おきに好調と不振がやってきますので、今年は「やる」年か。

25位:野田 27−25−37−32−21

昨年、初クラシック出走で、ブレイクかとも思われましたが、今年は4頭中3頭が未出走。いつもの野田ペースに逆戻りです。とはいえ、テイエムライコウが2勝2着5回とフル稼働はめでたきかな。

26位:めいりん 12−23−2−27

元BCUも安いので、それほど苦しいポジションでもないが、年間30走はめいりんとしては少なすぎ。3勝はまずまず。

27位:萩原 7−10−14−4−10−15−20−17−38−38−6

新馬・未勝利以外ではまったく勝負にならず、前年6位から大きく順位をさげました。主力がマイネルトランプあたりでは、この順位もやむなしか。最大着差勝利賞(1.5秒)獲得のバンドゥリアも大活躍とはいきませんでした。

28位:木村 29

マイネルカスケードが稼ぎ頭ながら1勝級で頭うち。ナリタジェンヌがみどころありですが、遅きに失した感あり。昨年より1ランクだけアップ。

29位:宮崎妻 14−3−12−2−36−10−39−9

3勝しているところはそれなりですが、いかんせんその後がさっぱり。函館一番馬の評判もあったヤマノグローリーが骨折復帰後、まったくスピードがなくなったのがつらかった。

30位:キッズヒメ 12−17−21−11−1−3−8−21−34

まだ13人もいるのかよ。びっくり。キッズヒメはもともとドラフト時点から気合いがなかったこともあるけど、2年連続の大敗。代替馬のロードスナイパーがかろうじて貢献。

31位:喜多 13−11−7−15−15−11

フェリシタルが京成杯で良く追い込んで3着。次はと期待されながら、リタイヤ。代替馬のレディミューズが活躍しましたが、ウェディングラブの再登録でそれもパー。合掌。

32位:岡崎 24

ロードルシミエントがホープフルS・うぐいす賞で素質の片鱗を見せましたが、そこまで。2頭未出走で苦しい1年でした。

33位:中しま 10−13−1−18−23

サクラロマンスがチアズグレイスあたりと好勝負を繰り返しており、無事ならもう少し上の順位も狙えたと思われますが、リタイヤ。代替馬のキングアカデミーはまったく貢献せず。

34位:石黒 23−7

10万BCUを超える馬代金。2万BCUに届かぬ賞金。圧倒的な今年度最大被害者です。母バレークイーンはデビューしないし。今思うと、なんで馬代金がこれほど高かったのか意味不明。

35位:若松 20−34−22−18

例年20位前後をキープしていましたが、今年はドーンとおっこちて35位。タマモアピールが「よくいる」タマモの馬という感じの入着を繰り返しました。

36位:高見 初参加

ルーキーには苦いデビューとなりました。エアダンディズム未勝利勝ちで片目をあけるのがやっとというところ。

37位:梶川 35−38

35位・38位ときて37位。今年は36位?ぼちぼち、BRA伝統の「負け癖のついた会員たち」に仲間入りしそうなムード。あぶないよー。

38位:飯田 2−21−14−17−14−5

かなり良血をそろえたわりに、笑っちゃうほど成績があがりませんでした。自身最低成績を大幅に更新です。

39位:西山兄 5−9−22−1−14−30−18−6−28−13

あいかわらず波のある西山兄、弟に大差をつけられて39位。自己最低記録更新です。ナリタアポロなどけっこう数は走ってるんですが…。

40位:クリスS 8−10−4−7−10

ランドスライドとかいったい何だったんでしょうか。結局未勝利に終わって、5年連続ベストテンから一気に30位ダウン。これまで収支はおいといて、順位だけは安定してたんですがねぇ。一方、前年の所有馬アグネスワールドの海外での活躍が話題を呼びました。

41位:藤原兄 23−22−31−27−6−40

ついに7年連続で弟に勝てないという、これもまた珍しい記録達成。代替馬ニットウマイヒメもさっぱりで、見るべきところなし。かろうじてシロキタフラワーが最多出走馬(タイ)となったことが救いか。

42位:サギヌマダア 7−11−6−4−4−31−34−31

まずニックネームがよくない。かろうじてラヴフォーエバーが1勝して未勝利はまぬがれたものの、それ以上の特筆すべき点はまるでなし。

43位:井上 初参加

悲劇のルーキー。平山とここまで差がつくと、なんか腹たってきませんか?ジャッジメントデイが未出走5着で、ぎりぎり未出走・未賞金は回避。

全体的に昨年12月までの不振が嘘のように、最終的にはダービーで4着まで独占(あとわずかでオキュペイション達成でしたね)、皐月も1着で牡馬戦線では圧倒的な力を見せてくれたBRA軍団でした。逆に牝馬は不振で本番で活躍したのは猪口のマヤノメイビーただ1頭。桜花賞・オークスでサンデー・ブライアン産駒が活躍しただけに、この結果には不満が残ります。


軍団戦では序盤独走態勢となった帝国歌劇団を、終盤宮崎夫率いる六郷遊撃隊が急追しましたが、わずかに及ばず。3位はDフラッグが奮闘したものの力つきたダイナースキッズ。

最下位はプロ軍団4となりました。この時点でプロ軍団5結成確定です。

優勝軍団には軍団員全員に1WIT、準優勝には全員に20BIT進呈。最下位軍団は全員10BIT没収です。


<連絡事項>

チームダブル:規約には指定していませんが、今期よりオウンダブル(レースで同一馬主による1・2着独占→1・2着賞金合計の50%獲得)に加えてチームダブルを制定します。レースで同一軍団の馬が1・2着した場合、それぞれに1・2着賞金の25%を付与します。2着馬のオーナーにとっては賞金がほとんど倍増するおいしい制度です。

最多出走他各賞賞品:今年は、事務局が多忙のため無粋ながら、各賞はBCUにて清算させていただきました。よって記念品はありません。ご了承ください。なお、各賞のBCUは、最多出走馬が1万BCU、その他が5千BCU(複数人が同時受賞した場合は人数わり)となっております。