両雄に栄光あれ!

スペシャル・グラス空前の活躍。

 前回のリッチマン・プアマンが10月発行なので、すいぶんと間があいてしまいましたが、皆様あらためまして、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、会報さぼっていた間のトピックは、やはり昨年の所属馬五十嵐弟スペシャルウィークの快進撃につきるでしょう。夏の宝塚で深尾グラスワンダーに完敗、秋初戦の京都大賞典で惨敗と、燃え尽きたかと思わせながら、秋の天皇賞でレコードVの復活。凱旋門賞馬モンジューを迎え撃ったジャパンカップでは横綱相撲で圧勝。史上最高賞金獲得で種牡馬入りと秋後半の競馬界の話題を一手にになった感があります。そのスペシャルを有馬で返り討ちにした深尾グラスワンダーもたいしたもの。毎日王冠の後、不安発生で必ずしも100%の状態でなかったという説もあります(むしろ披露が蓄積しなくて良かったというも説もあり)が、スペシャルウィークと武豊の全身全霊をこめた追い込みをしのぎきることのできる馬は、おそらくグラスワンダーとエルコンドルだけでしょう。ともかくも、競馬史上に残る(おそらく2頭とも顕彰馬となる可能性大)馬をそろえたBRAに乾杯というところ。なにしろ、昨年の有馬以降古馬の中距離以上G1全てをこの2頭で独占してしまったわけですもんね。G1副賞(スペシャルはG1X3、グラスはG1X2)は新年会にて贈呈です。

 一方、今期のBRA軍団は五十嵐兄アドマイヤタッチの兵庫ジュニアグランプリを加えて、かろうじて重賞2個という記録的な低水準の前半戦を終えました。牝馬陣では猪口マヤノメイビーが阪神で先につながるレースを見せてくれましたし、広瀬エンドアピールが何とかふんばって朝日杯4着、Dフラッグ・エアシャカールがホープフルSを勝ち、宮崎夫オースミコンドルがラジオたんぱ2着と距離延長と成長力で今年に期待が持てる馬もいますが、前半大独走態勢を築いた帝国歌劇団の、工藤ピサノガルボが休養、西山弟マイネルコンドル・アカズキンチャンがG1の壁、めいりん・宮崎妻あたりが試合終了という感じで、今期は軍団戦・個人戦ともに最後にもつれそうなムードになってきました。


 では、簡単に前半戦の各会員の動向をまとめておきます。

 10年参加しながら、過去ベストテン入りは1回だけというデータ室長・広瀬が、前半戦を首位で折り返し。エンドアピールが重賞できついメンバー相手に健闘。なんとなく97年のサラトガビューティっぽいという意見もありますが、今年はさざんか賞勝ちのナリタダイドウという二の矢もあり、意欲十分。
 マヤノメイビーの阪神3歳牝馬S3着は、見た目ではほとんど2着と惜しかった猪口が2位。カシマワカワシ、フォーキャスト、シーキングバルと4頭の勝ち上がり組をそろえて質量ともに、首位を狙うには十分な陣容。
 2頭持ちながら、その両馬がともに2勝とダントツの効率を誇る西山弟が3位。マイネルコンドルが朝日杯惨敗の後、巻き返せるかどうか。
 ベストテン常連の五十嵐兄が昨年の28位から盛り返して4位。なんといってもアドマイヤタッチの兵庫ジュニアグランプリ(そんなん、重賞やったんけーという声もあるが)制覇が光ります。
 ピサノガルボの貯金がモノをいって工藤が5位、ゲンパチブライアン初め4頭が勝ちあがったおいかわが堅実に6位、失速ぎみながら3勝をあがているめいりんが7位。
 エアシャカールがホープフルS快勝して、意気あがるDフラッグ8位、ゼンノエルシドが案外ながら、プレイヤーズラックら、4頭が勝ちあがった金光が9位。過去最高が6位だけに、もうひとがんばりしたいところ。スイートオーキッドが短いところで活躍している平山がジリジリ順位をあげて10位。ここまでがベストテン。驚いたことに、ここまでのメンバーの昨年の最高順位は猪口の15位。つまり昨年ベストテンのメンバーは全員圏外(福田の14位が最高)となっています。まさにリベンジ!
 11位からは、順に深尾、長谷川、BASSII、福田、鈴木、宮崎夫、西原ヘリオス、奥山、木村、ねっしー根岸までがベスト20。深尾は勝ち上がりの2頭が休養で未勝利のギャンブルローズが中心ではつらいか。長谷川サニーサイドアップが堅実な成績、BASSIIはシアトルフレームが朝日杯ドンベで、昨シーズンのノーザンカピタンから引き続き、所有馬3連続G1ドンベの珍記録を更新(2BIT贈呈)。福田スタンドオンエンドが勝ちあがるも、エンドスウィープだけに距離がどうか?鈴木はサマーベイブが連勝、フェアリーS4着は少し忙しすぎたか。宮崎夫は、12月にようやくデビューしたオースミコンドルが4週間で3回使って一気に20人抜きを達成。西原ヘリオスはレディバラードが特別2着、平場1着で西原ヘリオスの最多賞金獲得馬となりました。アンブライドルドでレッドチリペッパークラスまでいけるか?奥山は未勝利3頭でこの位置。3頭とも勝ち上がり可能性は高そうで、もっと上が望めるでしょう。木村は12月の出走ゼロ、ちょっと寒くなってきたか。根岸は九州産マークオーが頼りでは苦しいところ。
 21位〜30位は太田光、宮崎妻、萩原、岡崎、大野、喜多、五十嵐弟、大島、中しま、石黒となっています。このあたりの会員には特にコメントないです。2勝クラスという感じですか。あえて注目馬を探せば、未勝利勝ち後のホープフルS3着健闘の岡崎ロードルシミエントか。でも淡泊なウッドマンだしなー。
 31位以下は、饗庭、梶川、キッズヒメ、藤原弟、野田、高見、西山兄、藤原兄、クリスS、飯田、若松、サギヌマダア、井上と続いております。このあたりはコメントのしようもございません。早い話1勝すれば、このあたりは10人抜きぐらい可能となっております。相変わらず藤原兄が弟を超えられないのが泣かせます。クリスSは参加初年度からここまで5年連続ベストテン(BRA記録は広瀬拓の6年連続)という記録を誇っていますが、今期は39位。さすがに苦しくなってきました。一方野田は、初年度から5年連続ベスト20外という記録(高橋誠と並ぶタイ記録)を更新中ですが、現在35位で単独トップに浮上する確率が大きくなっています。若松・サギヌマダア・井上は依然として未出走。特に初参加の井上のモチベーションが心配な編集子でした。


<ピックテン結果発表>

優勝:西山弟  27.9ポイント
2位:大野   26.3ポイント
3位:五十嵐弟 26.1ポイント

4位以下は下記のとおりです。

 4位猪口
 5位井上
 6位キッズヒメ
 7位藤原兄
 8位宮崎夫
 9位BASSII
 10位西原ヘリオス
 11位Dフラッグ
 12位金光
 13位饗庭
 14位おいかわ
 15位五十嵐兄
 16位中しま
 17位飯田
 18位奥山
 19位ねっしー根岸
 20位野田
 21位高見
 22位宮崎妻
 23位福田
 24位広瀬
 25位西山兄
 26位藤原弟
 27位太田光
 28位工藤
 29位岡崎
 30位めいりん

 史上に残る大接戦となりましたが、天皇賞で人気を落としたスペシャルウィークに星をうったのが最後まで効果的だった西山弟が、大野・五十嵐弟の追撃をかわしました。五十嵐弟はJC・有馬でスペシャルウィーク指名しながら、天皇賞では指名もれで、馬主らしからぬ中途半端さが災いして僅差の3位です。


<抹消馬>

 喜多エクセシヴワード、ウェディングラヴ、藤原兄ブルーカーネギー抹消ですが、代替馬がまだ指名されていません。1月末が代替馬取得の期限ですのでご注意ください。

 では、また来月。


<BRA新年会のお知らせ>

 恒例の新年あいさつ&クイズ大会を下記のとおり行います。

 日時:1月22日(土)18:00〜21:00
 場所:渋谷ネクサス (最近恒例の場所です。) 4F ルームA
 参加費:約3000円
 特典:クイズ大会優勝者に20BIT等
 クイズ大会終了後、たぶん2次会をやりますので、そちらから参加していただいてもけっこうです。当日の連絡は宮崎携帯へ。