すべりこんだクリスS。

ブラックタキシード堂々とダービーへ!

 シーズン終了まであと3週を残すのみとなって、まだまだ混戦が続いています。皐月賞では3番人気と期待をあつめた宮崎妻マイネルプラチナムが惨敗。猪口タガノブライアン、野田ドラゴンブライアン、萩原カシマアルデルも見せ場無く、ここからダービーは相当に遠いように思われます。一方京都4才特別で人気となった飯田サリーレは、伸びを欠いて4着。エモシオンより折り合いがつく分、全体的な迫力不足の感があり、成長を待つという調教師の判断で早々と休養。むしろダート戦ながら3勝めをあげたブルーコマンダーがダービー出走権を手にして、超良血だけに本番での大駆けの期待がもてます。プリンシパルSで最後の切符を手にしたクリスSブラックタキシード、饗庭チョウカイリョウガがここにきて、一転有力馬の仲間入り。特にチョウカイリョウガは京成杯以来で、明らかに完調とはいえなかっただけに、ここから調子をあげればあっと言わせる場面もあるかも。

 牝馬戦線は鈴木スティンガーが府中に変わって見事な巻き返し。オークストライアルで桜花賞2着のフサイチエアデールを力でねじふせ、再び主役に浮上。めいっぱいのレースを使った反動がなければオークスで上位に食い込むのは間違いないところで、鈴木優勝の可能性はかなり高いか。スイトピーSでなぜか断然人気になった奥山ステファニーチャンはあと一踏ん張りがきかず、追い込んだ萩原メジロビクトリアも優先権獲得にいたらず、牝馬戦線は前記スティンガーと桜花賞から直行の福田トゥザビクトリーが覇権を争うことになりそうです。

 マイル戦線では大野タイキトレジャー、石黒ロサードがNZT4才Sで、見せ場十分に3・4着。本番のマイルCは近年にない低レベルの混戦で期待を集めましたが、BASSIノーザンカピタンとともに、掲示板までは到達しませんでした。

 その他の馬では福田ウィンラルスが2勝めとか、西山弟ノンタが健闘したりとか色々あるわけですが、もはや決定的な意味を持つところまでは無理か。優勝争いはスティンガーが常識的な走りをすれば鈴木優勢。もしポカ(岡部曰く)があるようなら、オークス・ダービー2着以上で奥山・飯田、オークス・ダービー1着で福田・クリスS・饗庭あたりまでチャンスがある状況。軍団戦は足のとまったアットホーム隊にプロ軍団3が猛然と迫っています。六郷遊撃隊・酒乱組まではチャンスあり。意外と中日スポーツ賞あたりで、クラシック断念組の世紀の大決戦などということもありえるでしょう。

 今月は、とっても忙しいのでレポートはここまで。一覧表は発行が間に合いませんでしたので、データ室発行の順位表をご参照ください。さあ、オークス・ダービー気をひきしめていきませう。

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猪口トキオブライトン
浅井レイジングシー
藤原兄ゴールデンアイドル
中嶋メジロオーキッド
めいりんテイエムダイキチ/ダンシングスカイ
大島ナナヨーベル(大島はマトリクス達成目前で無念のリタイヤ)