参りました。脱帽です。感服いたしました。おくやまマイネルマックスがBRA史上最高、というより日本の競馬において最良の成績を残した3歳馬となりました。果たしてブックのフリーハンデで何キロ付くのか今から楽しみです。函館−デイリ一杯−朝日杯とG3-2-1の3連勝はナリタブライアンにもサッカーボーイにも出来なかったこと。もちろんルドルフやテイオーのように現在3歳のGレースが必ずしもクラシックをにらんだローテーションと受け止められていないこともありますが、ともかくこの「王道」を無敗で乗り切るというのはただごとではありません。私の記臆ではホクトへリオスとかホクトフラッグなんかがあと一歩だったこともあるし、ミホノプルボンやバブルガムフェローなんかはデビュー時期からして、もし間に合っていれば全部勝っていたかもしれませんが、とにかく過去の歴史の中で、この快挙に数字的に匹敵するのは今から20年ぐらい前のバンブトンコート1頭。BRA会員でこの馬覚えてるのはゴールデン40の皆さんと広瀬拓と編集子ぐらいじゃないでしょうか。かくておくやまの獲得賞金はこの時点で1億3千万!!昨年実績で行くと既に5位相当の賞金を半年で獲得したことになります。きっと正月からおいしいお酒を飲んだんでしょうねえ。しかし、レースそのものは残念ながらそれほどレベルが高いものではなく(ハイペースとはいえ上がりが38秒台というのは、いくらなんでも・・・)、かつ若千アンフェアな部分もあったことば認めざるをえません。最も被害が大きかったのは西山兄ランニングゲイルでこれから自慢の末脚炸裂というところで、もろに前をカットされてしまい、猛然と追い込むも4着。ただ多頭数、不利、距離不足といった課題を克服してのものだけに、鞍上武豊とあわせてクラシックの有力候補であることは間違いないでしょう。連勝内容から1番人気となった鈴木クリスザブレイブも不利をこうむった1頭。キャリアが浅いだけに、その後はレースをなげてしまうような形で大敗しました。精神的に後遺症が残らなければ良いのですが
一方BRA軍団2頭目の重賞勝ちはあのヒシアマゾンの妹、藤原弟ヒシナイルです。フェアリーSで圧倒的な一番人気となったものの、前走でタイフウジョオーに完封されているあたりまだまだ完成途上かと思われましたが、いざエンジンがかかると強いこと、強いこと。3歳の短距離戦では確かに能力差があると思わぬ差がつくこともありますが、一気に差して突き抜けるという満点のレース。姉の歩んだ道を彼女も進むことになります。
では、その他各馬の近況です。この近況レポートも頭数が増えすぎて、なかなか全会員にスポット当てるというわけにはいかなくなってきましたが、そのへんは御了承ください。
前年チャンプ・宮崎夫はオースミサンデー(ロジータの仔)、グレースアドマイヤ(フサイチコンコルドの妹)がそれぞれ2戦目の新馬を勝ち上がって、ようやく駒がそろいました。本人はこの2頭で4冠じゃ、とまだまだあきらめていません。
五十嵐兄バーボンカントリーが未勝利脱出。だいぶ先行力がでてきましたが、まだ偉大な兄弟の域までには達していないかも。TVの「うるぐす」でしよっちゅう紹介されてるので、馬主は楽しいかも。
太田光スルーオグリーンが関西遠征して500万勝ちの後、返す刀で京成杯に挑戦。怪物スピードワールドにはかないませんでしたが、2着確保し、クラシック出走権を確保です。
クリスSもあいかわらず好調。スカーレットブーケが復帰し未勝利を大楽勝。テイエムトップダンもオーブン勝ちの後、ラジオたんば杯では1番人気と支持を集め3着。4歳になっての成長力が売り物のダンシングブレーブ産駒ですから、ますます春が楽しみです。フサイチフレッド、マイネルエーテルと併せこれで5頭中4頭が勝ち上がりで、前途洋々という感じ。
飯田弟はツルマルガイセン・フサイチキャプテンと血統馬がともにデビュー戦を圧勝。2戦目は両馬とも今ひとつ伸びきれませんでしたが、もうひとつ勝利を上積みすることはそれほど難しくないでしょう。
若松ファイナルカイザーもデビュー勝ち。ホープフルSでは余りにも後ろから進みすぎて掲示板がやっとでしたが、内をついた脚はなかなかのもの。姉ゆずりの勝負根性に期待できます。
饗庭サクラシーキングはダートに活路を求め、未勝利勝ちの後特別2着。さあ、どうする。もう一度芝に行くか。
福田尚はオレンジピール・オースミジャイアンがともに新馬勝ちし、アポテオーズとあわせこちらも稼動体制が整った感があります。
乙川ハナノメガミが乙川にとって実に2年1ヶ月ぶりの勝利。長い長いトンネル脱出です。高橋誠はどうなる?
宮崎妻エリモダンディーが叩き2戦目の福寿草特別でまさに一変。直線一気の末脚爆発で馬連300倍の立て役者になりました。タイムも2分2秒台でこれは意外と大物かも。
さて、最後の最後までもつれたピックテン。有馬記念で何が勝つかはもちろん、複勝圏内に何が入るかで順位が大変動するという状態でしたが、12月に入って3レースの単勝を的中させた宮崎妻がきわどく追い込んで初優勝となりました。2着は前半の貯金で逃げ込みを狙った宮崎夫と追い込んだBASSIIがなんと同着。ジェニュインのー発にかけたキッズ姫がわずかに及ぱず4着という結果となりました。また今年はポイントゼロという会員は一人もおらず、最下位は工藤、ブービー若松という結果になりました。
上位3名とBBには豪華賞品を贈呈いたします。
最後におまちかねの新年大クイズ大会のお知らせです。開催は1月24日(金)7時より。添付のアバウトな地図を頼りにみなさん頑張って到達してください。クイズ優勝者には1OBIT含め、ささやかな賞品用意しております。今回は経堂という開きなれないところですが、駅から近いし、小田急線で新宿から20分ぐらいなので、実際は渋谷で駅から遠いところでやるのと余り変わりはないと思います。渋谷より南から来る人は渋谷で井の頭線に乗って下北沢で乗り換えたほうが早いでしょう。ではまた来月。
「代替馬のお知らせ」
西原ヘリオスイザヨイエースが登録抹消のため、代替馬レッドタイガー(父カーリアン・母クリームンクリムゾン)馬代金1億3千万のため、1億500万円アップ!となっております。