速さではない。強さだ。
マイネルMAX北の王者に!

 「ファーラップ」という馬が今年の3歳にいます。ファーラップと言えぱ一般的にはオーストラリアの英雄と言われ、まだ国際交流などほとんどありえない時代に、アメリカに渡り初戦を圧勝。アメリカの競馬サークルをパニックにおとしいれ、そのレースの数日後に農薬のついた草を食ベて死亡。毒殺説まで出たという伝説の名馬。どうしてこういう名前をつけることが出来たのかは判りませんが、良くそういう名前をつける気になるよね。以前「ヒシマサル」の時にも驚いたけど、今度は相手が世界ですからね。「ファーラップ」という名前は世界のホースマンにとって特別な意味のある名前だということを、どうして理解できないのだろう。JRAも奇矯な名前を制限する前に、こういう競馬に携わる人間にとっての良織といった部分に気を配ってほしいものです。

 と久々に前説があったところで・・・。
 やっと出ました。会報じゃないよ。重賞勝馬だよ。おくやまマイネルマックスが函館3歳Sを勝ち、BRA待望の今期重賞勝ち第1号です。デビュー戦は3着だったマックスですが、叩かれた変わり身は大きく、2戦目で勝ちあがると、3歳Sでは圧倒的なスピードが自慢の断然人気マチカネエデンを、ゴール前できっちりとらえて重賞制覇です。プライアンズタイムらしく、GOサインが出てからの反応が素晴らしく、今後レースキャリアを積んでいけば、もっと自在のレースができるようになるでしょう。現時点では文句無しにBRAナンバーワン。レベルとしては、パーソナリティワン、ゴッドスピードより上、セイリューオーと甲乙つけがたいところではないでしょうか。

 と、おめでたい話はここまでで、その他はというと相変わらず2勝馬がいないという史上に残る不振は続いています。デビュー戦の内容から注目された五十嵐兄テンペストケースは2戦目のききょうSで直線で追われると全く味が無く、8着に破れ、そのまま年内休養。2戦目の新馬で最後方から驚異的な追い込みをみせた長谷川プ口モーションも府中でもっと良くなるかと思われましたが、意外とのびきれず4着で「クラシック候補」とは言えそうにあリません。

 しかし、紙面構成に苦労するほど話題が無いねぇ。もしマイネルマックスが函館勝ってなけれぱ、鈴木クリスザプレイヴや中嶋サ二ープライアンの新馬勝ちや西山兄ランニングゲイルの未勝利脱出が見出しを飾っていたのでしようか?そもそも特別戦に出走する馬そのものが圧倒的に少なく、10月18日現在でわずかに9頭。そのうち連にからんだのはわずかに2頭!ちなみに昨年はこの時点で8頭が連にからんでいますから、凋落ぶりがわかろうというもの。まあ、その分まだまだみんなにチャンスがあるということでしょうか?ともかくおくやまはこれで2年連続の開幕ダッシュ。昨年は秋以降賞金ゼ口という悲劇が待ち受けていたわけですが、さて今年はどうでしよう。2位の及川夫、3位の饗庭、そのほか西原ヘリオス、橋本と今年は例年になくキャリアの浅い組の活躍がめだちます。キャリアを誇る宮崎夫は依然として未出走。あー、一-番凋落してるのはオレか・・・。というわけで、軍団対抗戦はおくやまの活躍でアッ卜ホーム隊が六郷遊撃隊を逆転してトップにたっています。ダイナースキッズは相変わらずですね。

 さて、今月はなんとか秋華賞直前にピック10の集計結果を発表できました。添付のリストをご覧下さい。ゴールデン40の皆さんには字が小さすぎて見えないかも・・・。(ところでゴールデン40の天宝院透さんから、「オレは30代だー。」というクレームが来ました。大変失礼しました。一応見た目でえらんでしまったもので・・・。これじゃ、もっと失礼か。)しかしDフラッグのシンキングバザールというのはシーキングザパールの間違いじゃないだろうね。なんか変な名前だけど・・・。加えて昨年同様スペシャルプレゼント。ピックテンで全単勝的中者は今年度の預託料全て無料。全複勝的中者には1頭分の預託料全て無料の特典を与えます。また、今月はデータ室から馬主収支のデータがレポートされておリます。編集子もちょっとびっくりしました。

 では皆様また来月。続々と馬名未定だった馬たちの名前が決定しております。いちいち解説しておりませんが、添付のリストで確認してください。

「代替馬のお知らせ」

 宮崎夫:母シャダイカグラ→クリールスペシャル 牡 父プライアンズタイム 母エルプス
 シャダイカグラの牝馬は東海公営にいったらしいです。ま、同じ桜花賞馬の子供ということで。