会員の皆様、本年度もBRA及びリッチマン・プアマンを宜しくお願い致します。
さて、総会参加の方々はもうご存知かと思いますが、予想通り今年は大荒れの指名大会となりました。思えばBRA発足当初は1千万円アップすればブルジョアと呼ばれたものですが、今年は1億円が当たり前、思わずタイトルに選んでしまったクリスSのアップ金額を見た時は、さすがに編集子も絶句というか、腰がくだけたというか・・・。そもそもクリスSは総会の序盤で酔っぱらい、後はずーっと半覚醒状態を保っているというタイプの方なので、一部では、「クリスSさん、既に一杯ひっかけてきたのでは?」という声も上がりましたが、まあいいでしょう。この意気込みが報われんことを願います。
新規会員9名を加えて総勢37人となったBRA、各自の指名馬、最終決定馬、エントリー額は一覧表を添付しておりますので、そちらをご参照下さい。おそろしく見にくいと思いますが・・・。それぞれのマークの意味は、◎・・指名が重複し、かつ競り勝って取得。○・・無競争で取得。●・・入札で負け。▲補欠で指名したが、他の会員が本指名していたため無競争で負け。となっております。
簡単に各会員のオーダーをレビューして見ましょう。本人のコメントも載せるつもりでしたが、それは来月号に回すということで御了承下さい。
ディフェンディングチャンピオンのキッズ姫はSS3頭、ヘクター2頭。しかも全て無競争で獲得と、まだラッキー状態は続いているようです。期待は当然サマーサスピションの全弟でしょう。柳の下に2匹目はいるか?母バブルカンパニーは本当はもう1000万アップなんだけど、もうリストコピーしちゃったからサービスでいいや。
宮崎妻は相変わらず手堅い2頭。と言っても、トミハヤテエースの子はこれで3年連続獲得。少し血統が判ってきたのか?
今年こそと意気込む藤原弟はサンデーパラダイスで勝負。しかし、マチカネウンメイをはじめ走ってない兄弟の方がずっと多いよ。むしろフジノマッケンオーの下のメイショウケンセイの方が手堅いかも、いざとなればダートでもいけるし。
満点の指名だったのが浅井。前年持ち馬の弟2頭を獲得。しかもウェルカムサンデーは無競争。ダンスパートナーの弟は気合の1億5千万アップで競り勝ちました.問題はデビュー時期だけか。
五十嵐兄はサンデーパラダイス、センターライジングで競り負けたものの、エアグルーヴ、バトルラインという話題の馬を無競争で獲得。母メインキャスターも注目馬だし、エリザベスローズの下を含めて、ラインナップとしては質量ともに充実。
佐々木規は競馬王の推薦馬中心の5頭。ベゴニアは名牝ダリアの貴重な後継牝馬。馬主としては、コシノリュウオーの下テイエムタイホウに思いいれがあるそうです。(普通はシンブラウン、シンチェストの下と言います。)
工藤はあえてSSを外した5頭。ヤマニンガイアが無競争で獲得できたのはラッキーかも。でもゼファーも4歳時は普通の追い込み馬だったからなあ。
タイトルを飾ったクリスSはランニングヒロインを3億アップで獲得。鈴木が2億上げていただけに一概に上げすぎとも言えないが、お台含めて4億5千万。預託料込みで約6億。賞金でいくと6000万でチャラですから、新馬−特別−重賞とぶっこ抜いてやっとモトが取れるということ?まあ、昨年クリスSはプライムステージで五十嵐兄に競り負け、はがゆい一年を送ったことだし、来年はアクトレスの子はいませんから、ファンとしては今年が勝負なのでしょう。アマランスパープルはいかにもオークス向き。野平調教師に最後の一花をプレゼントしてくれるでしょうか。
昨年はイブキニュースター1頭で稼いだ太田光は、いきなりビワハイジ1億7千万アップ。これもめいりんが1億アップしてますので、あながち無茶ではないかも・・・。むしろ本人はコバルトウィンドを落としたのが悔しそうでした。
中しまはそこそこ勝負、そこそこ謙虚という感じの入札でしたが、予定通りの5頭を確保。端的に言って、一流種牡馬の二線級クラスという感じ。ウッドマン産駒は日本ではそれほど活躍してないが、アフターストームは期待に応えてくれるのでしょうか。
喜多は話題のカッティングダークを獲得。SS3頭の強力ラインナップ。しかし、SSをそろえたのでは最多出走は狙えないかも・・。補欠指名のサイレントリバーが意外と活躍しそうです。
昨年大健闘のめいりんはビワハイジの気合の1億円アップが不発でしたが、サクラジェットオーを獲得。ジェットオーは意外と評価が低いが、この時期に勝ち上がった境勝厩舎はしゃにむに特別へぶつけてくるので、楽しみは大きいといえます。ヤマニンリボルバーもこの程度のアップで獲得できたのはお得でしょう。
入札の魔人広瀬拓。今年も5戦4勝。凡人ではたちうちできません。馬代金合計は4頭で8億を突破!預託料を合わせると年間予算は14億超。重賞4勝がノルマか?ただケイザンオー、ハンセルオー、ヘクターシールド、タヤススリリングはいずれも他のペーパー馬主サークルでは一番指名クラス。タヤススリリングは札幌3歳でも1、2番人気確実ですから、それほど高くはないかもしれない。
福田勝は5頭指名も結果は2頭。しかもヘクター、SS産駒で競り負けたのでリンドシェーバー、アンバーシャダイという内国産に期待をかけることになりました。当初の構想とは全然違うかも。
乙川は例年通り、本指名と補欠とに全くメリハリの無いブランド指向。12頭の指名中、アイノメガミ以外全て重複。それでも希望通りの5頭獲得は立派なもの。ダンシングブレーブ、リズム、スキャンという新種牡馬産駒に期待がかかります。
深尾もあえてSSを外した指名でした。ただしSSでなくても上位指名はやたら競り負け、トニービン2頭、マルゼン、ノーザンテーストと一昨年の人気種牡馬産駒で固めたという感じ。今年話題のスルスミ軍団も1頭います。
比留田はジェイキング以外は重複無しで、順当な獲得。今年あたりは怖いシンボリから1頭ですが、最近のシンボリはデビューがやたら遅いのが気になるところ。ところでサンドピアリスの子供は父親さえ判らないんですけど・・・。
宮崎夫は総会で母パワフルレディが無競争で取れたと喜んでましたが、大きな間違い。広瀬泰が指名していたロイヤルタッチと同じ馬だということが発覚しました。誰か気がついてくれよ。ともかくアップ額の差で獲得したものの、なんか損した気分。タヤススリリングはどうしても取りたかったが、今年の相場を読み切れませんでした。補欠2頭には全く期待していないので、ラガーリアルオーが早めに勝ち上がり、ロイヤルタッチが秋にはデビューしてくれることが勝利への絶対条件となります。
昨年SSを獲得できなかった鈴木は、今年は本気(マジ)。SS4頭、ジェイドロバリー1頭の強力ラインナップ。ランニングヒロインはよもやの競り負けですが、同格のセリサイトダンディを競り勝ち、補欠のエアパラダイスを無競争で取るなどかなり満足のいく指名だったのでは?
藤原兄はおとなしく、3頭。一番高額のジェイキングを取れなかったので、3頭で5000万。安いっす!目標は特別2勝ぐらいで十分。是非このパターンで上位に食い込み、来年度の入札相場ダウンに向けて警鐘をならしてほしいもの。ただマイアイなんて名前の馬が本当にクラシック勝つと思います?
萩原はあえて重複しないような馬ばかり選んで5頭を無風獲得。母馬はコバンザメ、ソウシンホウジュ、トチノニシキ、シールドと彼が競馬にのめりこんだ時期を象徴する馬ばかりです。しかし、こういう馬はSSやトニービンと交配することはないんだろうか?
飯田弟はご存知の通り、注目のチョウカイライジンを馬代金ゼロで獲得。今年の状況を考えると超ラッキーだったわねえ。常識的には当然重複指名対象だったろうし、そうすりゃ2億は超えてたろうからねえ。その他の馬もウィニングカラーズ、ブルーウィンドと合わせ日米英のクラシックホースを母に持つ馬たちをそろえた超豪華(だけどデビュー遅いんじゃないのか)ラインナップです。ティファニーラスもG1勝馬らしいが、編集子は知らない・・・。
広瀬泰は昨年と似たようなパターンでベルメッツやアリシバ産駒をどこぞやから引っ張ってきました。はっきり言ってそれほど期待できないと思うぞ。大いに期待できるのはスピード抜群ユキノサンライズ産駒のユキノサンサンでしょう。ユタカオー産駒なら出たとこ勝ちの確率は高い。
昨年競りでボロ負けして、今年は怒ってた金光でしたが、1億2000万アップの2頭がどちらも獲得できず、「そりゃないよ」という感じ。しかし人気のセンターライジングを獲得し、SS、ヘクター、ジェイドロバリーと揃えたオーダーは上位進出のチャンス十分。
天宝院透は今年は馬名未定無しで皆をほっとさせました。ナリタハンセルオーは敗れましたが(ハンセルオーの入札は広瀬拓136百万、金光125百万、天宝院透111百万と名勝負)、ナリタプロテクターを確保。魔人広瀬拓に唯一の黒星をつけました。フレンチリーダーはちょいと懐かしい感じの血統ですが、気性の激しさがうまく中和されれば大物になるかも。
小林は満遍なくアップして、3勝2敗、種牡馬の偏りもなくバランスの良いオーダー。タヒチアンブリーズはパシフィカスの近親で、安い買い物かもしれない。イイデジンプウは高橋誠の100万アップに対して7000万アップで対抗しており、差額6900万はちと高かったかも。
今年こそは×3年の高橋誠はカツラギエースの弟グロリアスリンクに賭けます。モガミショーウンに比べりゃ随分安くなったものの、ラビットボールも走っているので、ある程度の期待はしてもいいでしょう。
最下位西山兄も萩原同様無競争狙いの5頭獲得。しかしそのうち3頭は広瀬拓の補欠と重複しており、ちょいとびっくり。人の趣味というのは読み切れないものです。ヤマトリーダー以外の4頭がデビューし、サイコーセンリが勝ち上がってます。とりあえず、もう最下位はありえないでしょう。良かったね。
さて新人饗庭はウォーニング、デビルズバッグと外国種牡馬中心。どちらも早熟、短距離血統ですから、デビュー時期が勝負になりそうです。マウンテンヒーローは兄以上になれるでしょうか?ヤマニンリボルバーはめいりんに200万差で負けてます。もし走ったら大ショックだね。
青木は、「だから言ったじゃないの」状態でなんとか2頭確保。牡牝1頭ずつで、どちらも素軽い感じの血統ですから、早めに出てくればそこそこ戦えるのではないでしょうか。
BASSIIは本指名3頭が激戦の馬ばかりであえなくアウト。ただ補欠でSSが無競争はラッキーかも。アスクリズム、マックスロゼはゲンの良いブックの追加登録馬。期待しましょう。
17歳上杉は、17歳らしからぬ1億3000万アップの母ダンシングキィを浅井に競り負けて結構ショックかも。総会の模様を収録したビデオで、浅いが憎ったらしい自慢をしてますから、ご覧ください。しかし、考えようによっては母ダンシングキィを2億6千万で取るより、同じ金額で母ダイナシュガーと母アグネスフローラの2頭が取れたのだから、なかなか良い入札だったのじゃないかな。SS2頭とトニービンで保守本流的オーダー。
おくやまはなぜか牝馬ばかり4頭。何かこだわりがあるのでしょうか。エスケービギンは既にデビューしてますが、デビューを待つ3頭に大物がいるような雰囲気。リアルシャダイはシャダイカグラ以外牝馬の大物がいませんが、そろそろかも。
西原ヘリオスはミノルオー以外の5頭を確保してまずは予定通り。ただマイネルゲイル以外はどうも重たい配合でコンスタントに稼ぐより一発狙いの長距離打者のオーダーのようです。メジロデュレン産駒なんかが走れば話題を呼ぶでしょう。
Dフラッグはヘクター産駒を落としたものの5頭確保。ハスキーダンシャクは超快速ハスキーボイスの息子、父も器用なナイスダンサーで、短いところでは面白そうです。ファーストゴシップはTVの「うるぐす」で江川と高橋源一郎が一口買った馬。今後も情報は豊富に露出しそうで、楽しみ方としては良い選択でしょう。
福田尚は渋好みのウッドマン、オジジアン産駒にシャコーグレイドの全弟。オジジアンはエイシンワシントンの印象が強いですが、必ずしも日本向きかどうかは・・・。母スクートには最近ミスターシービーが不振なだけに頑張ってほしいもの。
若松はシャダイカグラの弟ダイイチキャプテンがメイン。トライマイベストは産駒が少なくそれほど注目されていませんが、ラストタイクーンの父親でスピード競馬にもかなり対応しそうです。
※天宝院透所有の馬名未定3頭の消息が全て判明いたしました。母ワカスズランはフジノブルボンという名前で南関東、母ダスシェーネはトップシャトルという名前でホッカイドウ、母サチワカはベルランスという名前で新潟と、それぞれ大変立派な公営馬となっております。ということで、一応3頭全て登録と同時に抹消扱いとし、12ヶ月分の預託料を返還しようと思いましたが、天宝院透から、優勝のキッズ姫から「特別同情賞」ももらってしまったので、全額返してもらうのも気後れするという意見もあり、また事務局としても決算後に判明した全ての馬の消息まで責任持つべきかということもありまして、今回規約外判断で、2頭分の預託料のみ返還いたします。
こういうのは結構処理が難しいよね。今年は比留田さんのサンドピアリス産駒が非常に「くさい」ところ。私はこれは実在しないような気がするぞ。今月中に撤回したら馬代金も含めて全て抹消してあげます。
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