リアルシャダイ、トニービン。
そんな安易なことで良いのか!

 良いのかつったって、勝てば良いのである。競り勝って取った馬が走るとも限らないが、人気の盲点が走ることもあんまりないのである。悲喜こもごものエントリーであったが、決着は来年の夏なのである。皆様のお馬さんたちが無事に1年を過ごすことを心より祈るのである。

 さて、今年は新規会員が7名もあり、なかなか他人の傾向を読みきれなかった方も多かったようですが、添付リストの通り、全ての所有馬が決定いたしました。若干決定方法について説明を加えさせていただきますと、まず萩原は例年通り中国からの帰国待ちとなりますので、来月には所有馬が決まると思います。また新規会員の井上女は惜しくも事務局にエントリー用紙が届いたのが日曜日の朝ということで、本指名、補欠指名とも重複した場合は無競争で失格といたしました。影響があったのはキッズ姫指名のトレジャーマイン。土曜日に間に合っていれば井上の勝ちだったのですが、まあ結果的にどちらが良かったかというのも判らないところですから、御了承願います。


 それでは、各会員の指名馬と今年の抱負を簡単に解説しましょう。

 昨年チャンピオン西山兄は連覇を狙うと宣言したのですが、わずかの差で2頭を落としちょっと不満なエントリーとなりました。注目はもちろん女傑ロジータの初仔シスタームーンでしょう。
「絶対優勝」

 深尾はソシアルトウショウの仔トウショウカレラと今回一番人気のグランフォルスを競り勝ち、100点満点のエントリー。持ち込みのシャーリージョイにも期待がかかります。
「2年目のジンクスに負けぬよう頑張りたい。今年もソシアルバタフライ系で勝負。」

 名前で選んだという田中は地道に内国産2頭。ラガータイトルはデビュー戦2着。
「昨年はテイエムハリケーンがダービー6着のうれし涙。思わず手に力が入って、手の平にツメの跡が・・・。今年はネオタイクーンでいただきよ!」

 福田勝は入札価格の低さと補欠指名の少なさで5頭指名が2頭しか残りませんでした。ニフティエンジェルが無競争だったのはラッキーでした。
「今年はベスト3を目指します。」

 ドラフトの帝王広瀬拓は入札の無敗記録を今年も更新しました。重複2頭でトータル6000万弱の購入金額が高いか安いかはわかりませんが、豪華なラインアップであることは明らかです。サクラの2頭とビワハヤヒデの弟のうち1頭は、間違いなくクラシック路線に乗ってくるでしょう。

 佐々木規は重複4頭のうち3頭で競り勝ち(しかもダイイチフローネは宿敵西山に勝ったもの)、まずは大満足でしょう。マックスビューティをはじめ、牝系はは全て超一流。なかなかバランスの取れたラインアップです。
「今年こそはGTを取りたい。」

 中西父は入札で勝ったり負けたりで、結局3頭すべてリアルシャダイ。サッカーボーイの弟ハルパストゥムを含め、うまく仕上がれば大化けしそうな馬ばかりです。
「子供の分も頑張ります。」

 工藤はドリームチーム、エアフリーダムと勝負をかけた入札に勝って、完勝のエントリーでした。ドリームチームは社台の一番馬だという話もありますが、問題は距離でしょうか。
「なぜかいつも似たような順位に・・・。上でも下でもいいから、今年は変化がほしいところです。」

 昨年度勝つ喜びを覚えた乙川は補欠指名が豪華すぎて、入札全敗の穴埋めができませんでした。クールポイント、プリヴィレッジは評判馬です。
「今年こそ1頭でもクラシックに!乙川宅は増築中。夏の新潟へぜひ遊びに来てください。」

 浅井は今年はトニービンを見捨てました。渋めの血統かつ成長型をそろえています。
「高けりゃ走るってもんじゃない。身辺の状況が変わったので小さくまとめてみました。」

 例年入札市場に君臨していた広瀬泰、今年は方針変更で無競争エントリーでした。とは言っても、マニラ、ホームビルダー、アリダーと揃った軍団は大爆発の期待十分です。
「昨年、一昨年と補欠馬の方が活躍したので、今年は値段の安い順に10頭並べてみました。」

 宮崎夫はどうしても取りたかった3頭は確保してまず満足です。補欠繰り上がりのダインクラシックはシャダイカグラの初仔。仕上がれば相当期待できそうです。
「石にかじりついても勝つ。ホクトビーナスの娘で桜を取る!もちろん善臣で。」

 昨年負けたら悔しかったという五十嵐兄は、自信のドリームチームで負けていきなりショック。目玉は兄弟全てクラシック候補(でも全てクラシック前に故障した)というチェリーテーストか。

 キッズ姫はトレジャーマインが無競争となってうれピー。リアルマスターズも取れてうれピー。プラティナムプリンセスというのは、最近重賞ウィナーとなったウィッシュドリームの母です。
「勝負にでた者は無駄口を叩かないもんだっ。」

 今年はみんなが納得するような馬を選んだという藤原弟。でも重複はなぜかありませんでした。話題となっているのは山内厩舎エリモアイリス。大川慶二郎がペーパー馬主で1位指名した馬です。
「昨年は惨敗に終わり、順位も22位でしたが、1位になった西山兄さんも22位から巻き返しての1位。私もそれにあやかりたいものです。」

 比留田はメイショウワカタカ(1勝馬)が思ったより安く手に入り、ラッキーなのでは・・・。良血メジロアサギリ、ダイヤモンドラップは健康がポイントか。
「今年は1勝できる馬(1勝している馬!?)を持ちたいなあ。」

 バタバタとエントリーを決めた高橋誠。なんだかなーという感じですが、頑張ってください。スワローソングは田島良厩舎というのが理由となったようですが、それはなぜ?

 飯田兄はすべりこみセーフでエントリー。シービーやトニービン、リヴリアというラインアップのわりには、お買い得の馬がそろいました。

 飯田弟は某競馬誌の編集部員ですが、西山兄の友人というだけに、エントリー用紙の書き方が著しく見にくいのであった。プライドオーの100万アップは広瀬拓に1000万の被害を与えたのであった。
「トウカイキッドは走ります。多分・・・。シャーガーの仔が欲しかったのですが・・・。」

 井上男はエントリーで厳しく裁定されましたが、ラインアップとしては十分目的を果たしたのではないでしょうか。補欠繰り上がりのサクラナラオー、トウショウマインドもかなりの評判馬です。
「BRAの皆様よろしくお願いします。私の選んだ馬を今年は徹底的に応援します。乙川君ありがとう。」

 金光も新人。人気の集中したタケノキャプテンはリーゼングロス、タケノベルベットの弟。この血統の牡馬はどうなるのか興味満点です。ナリタファーストの全弟ナリタシルバーも函館あたりで活躍してくれるでしょうか。
「はじめまして。楽しみです。よろしくお願いします。」

 喜多はバッティングは少なかったものの、ネイビーソルジャー、キオイガーデンといった話題馬をそろえて戦力は十分。キオイガーデンは2歳で8000万だったとか。

 小林は相談したのが佐々木規というのが大失敗で、本指名4頭全てが重複。ドラゴンゼアーを確保したものの、ちょっと寂しいラインアップとなりました。でも初年度はこれぐらいがちょうどいいですよ。
「初めてなのでよくわかりませんが、佐々木君に聞きながら選びました。」

 藤原充は藤原武のお兄さん。ラグビーボール、アサキチの弟チェンジが期待でしょう。
「馬券の方は少しも当たりませんが、この会に参加させていただき、とても楽しい週末を過ごしています。」


 というわけで、以上確定いたしましたーっと。種牡馬で見ると、リアルシャダイが9頭、トニービンが8頭と予想通りの結果でした。人気が集中したのはグランフォルス、ドラゴンゼアー、タケノキャプテン、メジロアサギリあたりでしょうか。得したという感じは、事務局の予想を裏切って新馬を勝ったメイショウワカタカの比留田、入札で強かった深尾、工藤、井上男のエントリー遅れに助けられたキッズ姫あたりでしょうか。とにかく戦いはまだ始まったばかり。胸はってまいりましょーっと。