また夏がくる。夢は続く。
KENTA, CONGRATULATIONS!

 なにはともあれ、皆様お疲れさまでした。今年は久々にクラシック馬も出現して、まことに有意義な一年でしたね。柴田政人騎手が「ダービーを実際に取ってみると、もう一度取ってみたくなった。」と言っていましたが、今頃西山もそういった思いをかみしめているのではないでしょうか。さて、皐月賞を制覇したナリタタイシンが勇躍臨んだダービー。天才武豊は全くあわてず最後方に位置どります。前半スローに流れそうになったものの、アンバーライオンはペースを落とす逃げ馬ではなく、やや速めの平均といった流れで1マイルを過ぎます。4コーナーにさしかかると、本命ウィニングチケットは絶妙のコース取りで内を回って先頭に並びかけ、岡部ビワハヤヒデもその直後をぴったりとマーク。この時ナリタははるか後方の馬群の中、というよりやっと馬群にとりついたばかり。早くも先頭におどりだしたチケットと一瞬の脚に勝負をかけようとするビワハヤヒデの一騎打ちと思われたところに、突如ナリタの凄まじい追い込みが襲い掛かります。外を回ったガレオン、マイシンザンを一瞬に抜き去ると、そのまま突き抜けてしまうかと確かに見えました。しかし、いくら切れるとはいっても4歳馬にそれ以上を望むのは酷というもの。ゴール前50メートルでさしもの豪脚のにぶり、最後まで脚を温存していたビワハヤヒデにわずかに差し返され無念の3着。だが、この脚は必ずいつの日かその真価をもう一度見せる時が来る。そう思わせるに十分なものでした。


 さて、既に1992年度の総合順位及び部門賞が決定しています。順位を追って会員のこの1年をまとめてみましょう。

 西山兄は文句なしの初優勝。ナリタタイシンは獲得賞金が2億円を突破、ノーザンドライバーのBRA記録(1億5400万)を大幅に更新しました。クリスマスローズが順調ならば・・というのが唯一の不満でしょうが、前年最下位からの優勝というバクレツな記録の前にはそんなこと、小さい、小さい。ダービーの獲得賞金全額を、各部門賞へ気前よく寄贈されました。ありがとうございます。

 準優勝の深尾は初参加での健闘。マザートウショウが大活躍し、関東でとれる最も優れた馬を選んだということになります。NZT4歳Sに出走しなかったのが残念ですが、重賞3勝は新記録。トウショウゴリーが最終週に未勝利を脱出し、花をそえました。マジックナイスが最大着差勝利賞獲得。

 3位田中は、テイエムハリケーンが最後までがんばりました。順調でないながらも6着は本当に立派。ビッグジョージもまめに走り、2頭で22走、4勝。大幅プラス達成です。

 4位福田も前年16位からのジャンプアップ。ガレオンは府中3歳Sで鼻出血、皐月賞失格、ダービーで骨折と競馬における不幸を一身で背負ったような馬でしたが、7000万も稼いで馬主孝行に励みました。血統は一流なので、リアルシャダイの後継馬として期待できるでしょう。

 5位広瀬拓はまたまた上位進出。これで、初年度から5-3-6-2-5位とまるでカシマウイングのような馬主成績です。悲願の優勝という言葉を来年こそ使わせてほしいものです。5頭中4頭が勝ち上がりましたが、チトセオーが使い込めなかったことが決め手に欠けた原因でしょうか。メジロサージェントも未出走だし、キッズ姫と仲直りしてくださいね。

 6位佐々木はビクトリーマークの登場があまりにも遅すぎたという感じ。しかし、デビュー2連勝、マチカネタンホイザの弟という血統から秋に期待しましょう。コシノリュウオーもムラですが、2000メートルぐらいで今後も活躍がのぞめます。

 7位中西父はミスターチアズが堅実に走ってプラス決算です。トウカイライナーが1年も休養してしまうという事態が発生しなければもっと上位が狙えたでしょうに・・・。

 8位工藤は所有馬の入れ替えが激しく、最後まで中心馬が決まりませんでした。グリンペルセが未勝利で3着4回と歯がゆいレースを続けています。昨年の補欠指名1位はマイシンザンでした。

 9位乙川は9-10-14-20位と長期低落傾向からやっと抜け出しました。メジロシャガールが忙しく掲示板をにぎわして、ベストテンに復帰です。サクラリュウセイも素質の片鱗を見せたものの、使い込めなかったのが残念。

 10位萩原、サクラハゴロモはどうも社台牝馬らしいのですが、まあ過ぎたことだし無視しましょう。指名の遅れに合わせるようにどの馬もデビューが遅いようでした。

 11位浅井は「今年は絶対トニービン」という凄いセリフで馬を選びながら、この成績。ひょっとしたらセンスがないのかしら?しかし、持ち馬は良く走って最多出走馬主となりました。

 12位はルドルフ党の党首大西。ルドルフのように、わずかな超一流と多くの気性難といった産駒を出す馬の子供でかためると、こういう結果になる年があるのも仕方ないところでしょう。残念だったのはヤマトダマシイ。デビュー戦だけで、関東最強といわれた馬だけに順調であればと惜しまれます。

 13位広瀬泰。1億8000万のサザンアルプスが未勝利では・・・。ヤマニングリーク/バサラなど勝ったらそれっきりという馬ばかりでした。5頭でわずか8走。補欠1位はなんとビワハヤヒデ!

 14位宮崎。今年はしょうがない。来年は絶対勝つと宣言しときましょう。シークレットデートがダート1400を1分32秒3で見事最大着差敗北賞獲得です。

 15位多田イイデケーオーただ1頭でここまで来ました。被害も僅少だし、ペーパー馬主の見本かもしれない。

 16位は前年6位からここまで落っこちました五十嵐兄。キャップストーン以外はほとんど見るかげもないありさま。一念発起を期待します。

 17位は代替馬アサカハイラップの頑張りでなんとかなった大上。イノクエスト、ダイゴウエッフェルを名前で選んだというのも良く判らなかったが、成績もさえませんでした。

 18位梶はメタルボンド、マミチャンが良く走った割には成績が悪いという状態です。期待のケイオンが数をこなせなかったのが敗因でしょう。

 19位は前年チャンピオンの芝。前年度の覇者は必ずボロボロになるというジンクスはまたも生きていました。ノーザンレインボーあたりは素質の片鱗は見せたものの、ダートの未勝利から3ヶ月あけて青葉賞だもの、そりゃ無理でっせ。サンエイエンドレスの最多出走馬賞と最多出走馬主賞の2冠獲得。

 20位中西子はテンシンランマンが故障したのが全てでしょうか。しかし復帰初戦を快勝後も健闘を続けており、そういう意味では今後が楽しみです。

 21位キッズ姫は一番星テキサスローズが、本当にポツンと一番星という感じでした。昨年17位からさらに順位を下げています。

 22位藤原弟は渋い馬でかためたラインアップで、これは馬を見る天才出現かと思われましたが、現実はそう甘くありませんでした。トーワサニーが未勝利で2着になったのが良い想い出となったそうな。泣かせるねー。

 23位比留田、代替馬ホクトスターライトが走ったから良かったようなものの、それがなかったらと思うと・・・あーこわかった。特記事項はありません。

 24位、最下位、ドンケツ、ベベ、は高橋誠。3頭で13回走って賞金300万。ため息が出ちゃうわ。それにしても、この下位の3人はBRAの3強と言われるほど、知識豊富な皆さんなのに、やっぱり競馬は難しいのでしょうね。


部門賞

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