君のことを待っていた。
4年ぶりのクラシックはナリタタイシン!

 本当に久しぶりにBRAからクラシック馬が誕生しました。ウィニングチケットとビワハヤヒデの一騎打ちという前評判の皐月賞。後方から直線一気の末脚を爆発させたのは武豊騎乗のナリタタイシン。もちろん西山兄は初めてのクラシック制覇。同時に初のチャンピオンの座に王手をかけました。本人の喜びも大変なもので、ダービーで賞金を稼いだら、パーッといっちゃうと皆に伝えてほしいとおっしゃっておりました。

 レースは絶妙のタイミングで先頭に立った岡部ビワハヤヒデをナリタタイシンと福田所有のガレオンが馬体を接して追い込むという凄いものでした。一瞬BRAの1、2着独占かという勢いにも見えたほどです。ところが幸運の女神はやはり気まぐれ。レースは直線での攻防を巡って審議となり、しかもその対象がナリタ、ガレオンの両馬というからまたビックリ。長い審議の結果は、ガレオンが外へ斜行し、そのあおりをくったナリタがステージチャンプの妨害をしたという、玉突き事故のような判定で、ガレオンは無念の降着となりました。福田にとっては3着賞金もさることながら、ダービー出走権がパーになってしまったことが何より悔しいところ。この後はおそらくNHK杯が勝負となります。それにしても、この2頭の末脚はまさにダービーでの好勝負を約束してくれました。強敵はビワハヤヒデ、ウィニングチケットよりむしろシクレノンでしょうが、BRAサクラチトセオーも注目されるところですし、上位独占を狙ってほしいものです。

 一方牝馬のクラシック桜花賞に挑戦したマザートウショウは、予定していたトライアルを使えなかったためか、それとも距離の壁なのか、初めての大敗を喫してしまいました。この後はオークスは使わずに、短距離路線を歩むことになりそうです。そういえば、桜花賞に出走したベルシャルマンテはBRA第1期の中西ベルトップレディの子供です。月日の流れるのは早いものですね。

 さてその他の馬達のレポートです。まず、サンエイエンドレスの登録抹消により、一気に混戦となりつつある最多出走争いですが、16回でストップしたエンドレスを14回のサクラポイントオー、ビッグジョージが激しく追い上げています。また、最多出走馬主の方も30回の芝、29回浅井、28回福田の壮絶な競り合いとなって、こちらも最後までもつれそうです。今年は西山基金による豪華商品が約束されているだけに、気合も入るというもの。

 広瀬拓は期待のメジロランブールが好タイムで新馬勝ちしましたが、続く特別では5着。やはり秋になってこその馬でしょう。ポイントオーも現状ではオープンでは一息足りないようです。広瀬泰はあの高馬サザンアルプスがデビュー。4-2着とありがちな成績です。アンジェラスロマン登録抹消。五十嵐兄キャップストーンは500万下でも惜しい2着で、将来性は高そうです。浅井はユメシバイが未勝利勝ち。ラテルネが重賞に挑戦も惨敗。大西は期待のヤマトダマシイがレース中に骨折。メジロリベーラも登録抹消でついてない症候群とでも言いたいぐらいです。宮崎はカムアロングが未勝利で焼石用の水を稼いでいます。中西親子はここ2ヶ月ほど親子とも出走がありません。トホホって感じでしょうか。田中はTMハリケーンが故障。クラシック出走に賞金は足りているだけに残念でしゅねー。佐々木コシノリュウオーが毎日杯でよく追い込んで3着。中距離では今後も楽しめそうです。工藤はグリンペルセが久々に復帰。堅実に走っており、初勝利は間近でしょう。乙川はサクラリュウセイが新馬を勝ち500万でも2着。デットーリにも載ってもらって羨ましいです。西山兄はサクラリズムオーも勝ち上がって、まさに絶好調。大上アサカハイラップが2勝目をマーク。今年はBRAは500万の平場にやたら強く、何と7勝目。深尾以外の新人軍団、梶、比留田、藤原弟は3人合わせても書くべきことがありません。萩原は好調で、アーネストローマン、ジュエルバンダムが短いところで活躍し、10位まで順位を上げてきました。しかし本人は6月にならないと帰ってきません。

 ところで、先月から個人名は全て敬称略にさせていただきました。その理由は、「氏」というのがワープロで変換しにくいというわけで、別にえらそうにしているわけではありません。

 というわけで、GTが全然当たんない今日このごろです。だって6番人気以下の馬なんて来やしねーんだもんなー。まっいいか。ちなみに皆様予想してるでしょうが、今年の返還金は少なくなるからあまり期待しないように。ではバーイ、サンキュー。