一番星見つけた。
テキサスの黄色いバラ!

 皆様、今期もどうぞ、BRAならびにリッチマン・プアマンを宜しくお願いいたします。

 さて、今月は皆様が最も気になる登録馬の発表です。それぞれの登録馬の解説は、後に譲るとして、まずは、現時点での出走状況についてレポートしましょう。まずは、タイトルを飾ったキッズ姫氏所有のテキサスローズ。1回札幌で勝ち上がった馬もいますが、実質的な一番星ということで、タイトル馬に選んでみました。キッズ姫氏は初のタイトルではないかしら。来月あたり、過去のタイトル特集というのを組んでみようかと思っています。

 このレースでは、広瀬泰氏のアンジェラスロマンが人気を集めましたが、一歩先に動いたテキサスローズが減量の恩恵にも助けられたか、すさまじい脚(34秒1)で追い込んだセンターザセンターの追い込みをハナ差しのいで、勝ち上がりました。3歳Sまで中2週。理想のローテーションですが、今度は誰が乗るのでしょうか。3着のアンジェラスロマンはシービークロス産駒だけに、距離がもう少しあった方が良いでしょう。

 一方、それぞれ人気を集めた大西氏シンボリズルムー、西山兄氏ナリタタイシン、芝氏サンエイエンドレスは揃って敗退。タイムも今いちで、期待を裏切る結果となってしまいました。

 小倉では、工藤氏のビワミサキが圧倒的な速さを見せてくれましたが、そちらは、次号でレポートしましょう。


[登録馬概況]

 今年の大きな特徴は何と言っても、高額馬の売れ行きがやたら良かったこと(特に関東馬)。5000万以上の馬が、関東29頭、関西8頭の合計37頭!しかし、関東の29頭のうち重賞を勝つ馬は、せいぜい2〜3頭ではないかと心配してしまう事務局であります。また、各人の指名は意外にも分散して、いつも入札の中心となる大西氏などは、今年は指名馬全て無競争で獲得という信じがたい現象も発生しました。

 その中で人気を集めたのは、新種牡馬トニービン産駒のトニックボーイ。芝、広瀬拓、浅井、佐々木の4名が本指名で競合した結果、8000万アップの佐々木氏が獲得しました。広瀬拓氏は、初めての入札負けです。

 補欠指名を含めて4名が競合したマチカネタンホイザ全弟ビクトリーマークも、佐々木氏気合の1億円アップが炸裂!社会人となって佐々木氏は「キレタ」状態です。

 「キレテ」いるのは佐々木氏に限りません。広瀬泰氏はキッズ姫氏と競合のサザンアルプスを1億4200万アップで獲得。彼は競合しなかったものの、バサラに1億1200万、ポセイドンシンボリに1億8200万つけて、まさに「キチ○イ」というしかありません。過去、広瀬拓氏が誰も指名しないだろうという確信のもとに、タクノキングを1億8000万アップして、「でもひょっとしたら指名されるかもしれない」という恐怖で夜中にうなされていたという頃が懐かしく思い出されます。

 その広瀬拓氏は、噂のメジロサージェントを6500万の倍額アップで獲得。キッズ姫氏に「ひっどーい。もう口きいてやんない。」と言われました。その後、キッズ姫氏から共同馬主になろうという提案もあったようですが、まあ、事務局は関知しないので仲良くやるように・・・。

 中西父氏はトウカイライナー、ミスターチアズの勝ち上がり組を指名して、堅実経営を狙いましたが、田中、西山、深尾氏と競合してしまい、結局予定のほぼ倍額の買物になってしまいました。

 昨年ことごとく他人とぶつかり、ラインアップがボロボロになった佐々木氏は、今年も本指名5頭中4頭が競合。前記2頭は勝ち取ったものの、キャップストーンは五十嵐兄氏に100万円差で破れ、クリスマスローズは西山氏と同額アップで、規定により西山氏に優先権が与えられました。

 五十嵐兄氏もラグナロックが工藤氏と同額。昨年下位の工藤氏獲得です。

 大上氏が、宴会会場で「ボク取れたんですね。嬉しいな。」と言っていたサクラリュウセイは事務局長が出張から帰ると乙川氏から5000万アップの速達が届いており、逆転負けしてしまいました。その乙川氏、昨年のスターライトステラに続き今年はサンシャインステラを狙いましたが、五十嵐兄氏1600万アップで獲得です(以前はこれぐらいが普通だったもんだが・・・)。

 血統についてみると、新種牡馬トニービンが11頭で最高。続いてルドルフ8頭、スリルショー6頭、ジャッジアンジェルーチ4頭、ノーザンテースト4頭。シービー、リアルシャダイ、ユタカオーがそれぞれ3頭です。種牡馬の総数は53頭とバラエティーにとんでおり、各人の好みが多様化していることを示しています。ビッグネームとしてはトウショウボーイ、マルゼンスキー、モガミといったあたりがいなくなりました。昨年大活躍の持込、外国産馬は意外と少なく、レファレンスポイント、フーリッシュプレジャー、ストップザミュージックの3頭のみです。注目されたタモモクロス、ニッポーテイオーも思ったより人気はありませんでした。


 さて各人の登録馬及びコメントを簡単に紹介しましょう。コメントは全て原文のままです。

「はじめてBRAに入りいい思いをさせて頂きました。本当にディスコホールには感謝しております。」
 ディフェンディングチャンピオンの芝氏、アドラーブルの全弟。社台の外国産馬。メジロの渋目の牝馬。札幌デビュー馬。とバランスの良いメンバー。メジロイーグルの仔メジロフェルメールが知恵をしぼって選んだ1頭だとか・・・。でも関西馬がいなくて大丈夫?

広瀬拓

「今年は絶対優勝ぢゃ〜。」
 悲願の優勝に燃える男。サクラ3頭、メジロ2頭の最強ライン。リアルシャダイ、レファレンスポイント、スリルショー、トニービン、ジャッジアンジェルーチときらめくような新種牡馬陣(一体この5頭でG1いくつ勝っとんじゃ)。お値段も強烈、1頭平均なんと9900万!!

中西父

「BRA史上最初で最後といわれる大記録父子制覇を達成する(子が先にやっているというのも面白い)。親子どんぶりで決める。」
 クリスタルベストが小倉デビュー(ドベでした)。これにより、なんとこの時期に所有馬3頭が稼動するといううらやましい事態となりました。しかし、既に勝っているトウカイライナー、ミスターチアズがワイズカウンセラー、ホスピタリティと底力のない血統だけに、むしろ最多出走の方が面白いかも・・・。

広瀬泰

「昨年は馬券的には大敗でした。今年も大敗しそうです。自分の馬が関東で人気薄で連に絡んでくれれば一発で取り戻せるのですが。」
 いつもデータの集計ありがとうございます。サザンアルプスが果して1億8000万の価値があるかどうかが興味の的。バサラは確かに良血ながら、リアルシャダイ×ザミンストレルではやはり勝ち身に遅いのではなかろうか・・・。意外とヤマニングリークあたりが、母の父がブルードメアサイアーとしてスピードを伝えるナイスダンサーだけに面白いかも。

五十嵐兄

「昨年度のマーメイドタバンには泣きました。スプリングSで馬券を買わなかったばかりに、「なんと冷たいやつじゃ、ぶわかもーん!」と会社の小娘からもバカにされるし。皆さん、どんな時でも、自分の持ち馬の馬券は必ず買いましょう。」
 トニービンとスリルショー。牡3頭、牝2頭。アップ額も妥当なところ。社台にも義理を果してるし・・・。やはり大人はバランス感覚が違う。今年はとにかく重賞を勝ってほしいものです。

浅井

「JCは忘れてトニービン」
 昨年度のチャンピオンルーキー。今年はもう一歩の前進を狙う。トニックボーイが取れなかったため、牡1頭、牝4頭と偏ってしまったのが誤算でしょうか。トニービンと心中の意気や良しというところですが、筆者個人はトニービンにパドスールの匂いを感じているのです・・・。

大西

「初年度から皐月賞、ダービーを制覇したルドルフの産駒が昨年もオークスに入着。だんだん私の手の届かない所へ行ってくれ(てしまい)そうだ。一本立ちするための最後の年になるであろう今年も、だから全てルドルフ産駒!」
 言わずと知れたルドルフ教の教祖。しかし、ルドルフ産駒といってもピンからキリまでいるのが、このゲームとしては辛いところ。5年目にして初めて選んだ牝馬メジロリベーラが父母の夢を継ぐことができるか。

多田

「イイデ・・・で2匹目の・・・。マチカネは愛するマチカネエルベの初仔。今年も+収支でしょうね!(自身マンマン)」
 BRAで唯一事務局長が顔を知らない人物。イイデケーオーはきっと彼が指名すると思っていました。マチカネカワチドリは牡馬なのでメジロリベーラとの対決はおそらく見れないでしょうが、いかにも平坦向きのスピード血統。夏が勝負か・・・。

宮崎夫

「血統がなんだ、調教がなんだ。今年は名前だけで決めちゃった。」
 不振の続く初代チャンピオン。「恋文」「もう一度声を聞かせて」「逢いびき」「俺についてこい」「婚礼の花束」と今年はロマンチック路線です。それでもベリファ、ジャッジアンジェルーチという期待の新種牡馬は忘れない男。でもカムアロングが九州産だったということを知って、ちょっとびっくりした男。

中西子

「想い出の馬:兄オグリキャップ/弟トウカイテイオー、BRAの若貴と呼んで下さい。」
 祐馬君、洋平君の共同馬主だそうです。テンシンランマンは関西TVで取材しており、勝とうが負けようがそれだけで楽しみとのこと。でも快速タニノブーケにブラッシンググルームの仔クリスタルグリッターズならば、大物の可能性もある。

田中

「BRAの方々ともっと親しくなりたいです。今後共宜しくお願いします。」
 宴会では集計係お疲れ様でした。札幌2週目の新馬1、2着馬を指名して、1着の方が残りました。期待はむしろあのミルジョージ産駒のビッグジョージ。補欠のラガーチャンピオンも勝ち上がったし、意外とセンスがあるのかも・・・。

佐々木

「キャットストーンでダービーはもらった。」
 馬の名前を間違えているようではダービーはもらえません。キャッ ストーン、クリスマスローズは落としたものの、トニックボーイ、ビクトリーマークで陣容は十分。こだわりのニッポーテイオー産駒も取れたし、期待はふくらむ一方でしょう。実際トニックボーイは美浦ではすごい評判だとか。

福田

「今年は全馬1勝をめざしてがんばりたいと思います。」
 ガレオンはきっと誰もとらないと思ったのですが、きましたね。種牡馬としては、昨年にもましてバランスの良いメンバー。スイートルノワールは桜花賞1番人気のスイートソフィアにルドルフという期待の1頭。パープルマジックはホウヨウボーイの妹にシービーで、シービーは長距離型の方が走っているので、うまくいけば大物かも。

キッズ姫

「もってる馬がなかなか走らないのはつまらないので、早めにデビューしそうなのを狙ってみた(・・・どうだか!?)。」
 サザンアルプス、メジロサージェントが取れなかったため、5頭全て牝馬と意に反するラインアップとなりました。しかし、早期デビュー組を狙う作戦は早くも成功しています。考えようによっては、サザンアルプスを1億8000万や、サージェントを1億3000万で取るより、コスモブレーブとエアマローンの方が良かったのでは?

高橋誠

「1200メートルのスペシャリストを父に持つベスト3。今年は、5勝以上・・・したいなあ。」
 トーアファルコンが種牡馬になっているとは知らなかった。サーフライダーは社台でホスピタリティという珍しい血統。社台牝馬の底力がホスピタリティのスピードを補強すれば、皐月賞はいけるはず。

工藤

 今年は順調に希望の5頭を確保。新種牡馬リヴリア産駒のビワミサキが小倉で派手なデビューを飾りホクホクしているのでは?グリンペルセはノーザンダンサー牝馬にストップザミュージックといういかにも速そうな1頭。福島で出てくれば確勝か・・・。

乙川

「今年は昨年よりは走ってほしいものです。なぜ、私の選んだユタカオー産駒、メジロの馬だけ走らないのでしょうか。誰か教えて下さい。」
 あー、涙が出てきた。神様がいるならば、昨年より走らないなんてことはありえないでしょう。ユタカオー、スリルショー、ルドルフ、ブレイヴェストローマン。豪華なラインアップ。特にサクラリュウセイはスピード血統との和合性が高いシーホーク牝馬ですから、サクラメガミ/ハイスピードの弟タマグロスともども期待十分。

西山兄

 昨年のオーソーリアルを除いて過去ことごとく、無名の血統で稼いできた西山兄氏が、今年は方針大転換。今年のクラシックをにぎわせたエリザベスローズの全妹を中心にユタカオー、リヴリア産駒で上位復帰を狙います。

大上

 新入会員。競馬暦3ヶ月。宴会では気配を絶っていた男。とても取りたかったサクラリュウセイですが、残念でした。ダイナサンキュー、イルドブルボンというラインで一発を狙います。惜しかったのは、補欠のマイネルロカビリー。2回札幌で単勝49倍の穴を開けたのに・・・。

「想い出の馬・・メジロデュレン(最初で最後の馬券をとらせてくれた)。」
 新入会員。競馬暦6年。府中市若松町なのでお友達になると便利かもしれない。ケイオンはフブキオウの下で、ノノアルコ。桜に出られれば、一発のあるタイプ。でもなかなか気性の悪そうなタイプ。

比留田

「本年より参加させていただきます。宜しくお願い致します。」
 新入会員。競馬暦24年!!(若いんだよ)。アイネスタッチはあのアイネスフウジンの下。ウインクトウショウはトウショウファルコの下で、栃栗毛だそうな。さぞやかわゆい女の子でしょう。マテンロウはペシャワール、クロスキャスト、アサカガバナーという父親が違えばまるで違う子供を出す血統。こうして見るとさすが、盲点になりそうな馬をたくみに集めてますね。

深尾

「小学校時代に競馬に興味を抱き、トーヨーアサヒ、ホワイトフォンテンといった個性的な逃げ馬のファンでした。今年から入会させていただきますが、よろしくお願いします。」
 新入会員。競馬暦18年。エンゲルリーゼンはリーゼングロスの子供。父ウィンザーノットでこれはもう桜花賞候補。マザートウショウもスティールハートに女傑エイティトウショウで牝馬陣は最強の布陣か。牡馬陣はやや奥手という感じだが、うまく仕上がれば大物も・・・。

藤原弟

「想い出の馬は60年のオークス馬、ノアノハコブネ。BRAで儲けて旅行に行くぞ!」
 新入会員(関西)。競馬暦18年。馬代金平均1100万円という究極の経済コース。しかし、ベリファ、サニーオー、ムーンマッドネス、ミホシンザン、ミュゲロワイヤルとお手ごろな種牡馬を揃えているあたり、牧場めぐりで鍛えた眼力のなせる技か。シヨノサンフラワーは母の父トウショウボーイで庄野厩舎。桜花賞の親子丼を思い出します。