今、メジロマックイーンがステイヤーの凄みを見せつけた天皇賞の終わったところです。タイトルからもわかるように、あまりにも久々にこの会報を発行することになり、この2ヶ月余りの間に起こったさまざまな出来事の大半を忘れてしまいました。これは、モンドに有り金をぶち込んだからなのか、それともカミノクレッセから2点で取れると豪語していた天皇賞を、最後の最後でトウカイテイオーとの一本勝負にしてしまったからなのか、いずれにせよ、この後のレポートで自分の馬が必ず取り上げられると信じていたにもかかわらず、「元気でした」とか「特に変わりはありません」とか書かれていても怒らないでくださいませ。
とにかく、ここのところ環境が激変しておりまして、皆様の中には事務局と連絡が取れずに不便をかこっている方もいるかと思います。実は、青天の霹靂のように、事務局が移転しました。東京競馬場そばという好条件を捨てて、移転したのは、阪神競馬場から車で15分、電車で30分の所。住所は下記の通りです。
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月並みな台詞ですが、皆様、タバコを買いに出たついでにでも立ち寄ってください。
さて、そういった事情でばたばたしているうちにクラシックが始まってしまったじゃあーりませんか。クラシック第一弾の桜花賞にBRAの期待を一身にせおって出陣したのは、芝氏所有のディスコホール。鞍上は名手・オカベ!トライアルを見事に勝ち上がり、今度こそはニシノフラワーに雪辱をという気概で臨んだのですが、やはり超一流相手のマイルは苦しかったもよう。この後は、おそらくNZT狙いかと思われますが、こちらも強力メンバー(ヒシマサル/バクシンオー/エーピージェット)が予想されます。健闘を祈ります。
対して、牡馬のクラシック路線に参加したと言えるのは、次の3頭。萩原氏サクラセカイオー、広瀬拓氏サクラバクシンオー、五十嵐氏マーメイドタバン。
先号のタイトル(皆様覚えてますか)を飾ったサクラセカイオーは、弥生勝で2番人気の支持を集めましたが、小島太の術中にはまり、惜しくも3着。その後道悪の皐月賞からは逃げました。この時太さんは、「ゴール板過ぎてから、全部まとめてかわしたのに・・・」と言ったそうです(ホント)。
サクラバクシンオーは1200の特別をまさに圧勝。スプリングSでも3番人気に支持されましたが、ミホノブルボンにケンカを売ってしまい、直線では歩いていました。しかし、その後気を取り直して、クリスタルCに出走。スピードの違いを見せつけ圧勝。境先生は「もしダービーが6ハロンだったとしたら、間違いなく好勝負になる。」と言ったそうです(うそ)。
驚かされたのは今年度不調だった五十嵐氏のマーメイドタバン。ブービー人気のスプリングSで他馬が道悪に苦しむのを尻目に堂々の2着。連勝5万馬券の立役者となりました。ところが、好事魔多し。皐月賞は当日になって無念の取り消し。スプリングSと非常に似た展開だっただけに、またスリルショー産駒のスタントマンがあそこまで好走しただけに、もし出ていれば・・・とさえ思えます。
その他の馬はすべてレポートするわけにもいかないのですが、今月は素質の高さをじわじわ発揮してきた馬が目立ちます。ホットショット、エースカイザー、モンド、メジロウンゼン、ナカミオー、ハヤノマリヤが勝ち上がり、高橋功氏パープルティアラ、中西昌氏アストロゲートが2勝目をあげました。
イイデザオウ、ハギノグランドールと言った昨夏の評判馬も帰ってきましたが、最後に大逆転があるのでしょうか。皆様の御武運を祈りつつ、さようなら。
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追伸3:マジで新年度の会合をどこでやるか悩んでいます。もし、関西でやるとなっても、関東の皆様は参加する意思がありますか?
経費としては、飛行機の往復運賃が¥27,000ぐらい(格安チケットを使えばもう少し安い)。新幹線なら往復¥24,000ぐらいだと思います。それに宿泊費+宴会費となります。宿泊費はとにかく寝られりゃいいんだという人はタダになります。交通費も5人ぐらいで車でくるとか、走ってくるとかすればもっと割安になります。
しかし、書いててやっぱり難しいと思うんだよなー。都合4万円ぐらいかかるもんなー。¥1,000をオークスのエルカーサリバーとダービーのナリタタイセイの単勝に転がせば余裕で行けるという意見もあるんだけど・・・(これ私だけの予想ですので)。
一応、現在の会員構成は、関西に5人。関東に14人。幽霊会員2人。中国1人。となっていますが、関東の14人のうち7人の合意が得られれば、強行しようと考えています。
新入会員には発言権無しということで、まあダービーが終わった頃でも、また皆様の意見を伺いますから、考えといてください。
追伸4:この間テレビで「15才の競走馬テイサウンド」というのをやってたけど、見た人います?テイサウンドというのは、昔大井のオープンの常連だったので覚えている人もいるかと思いますが、なんと今は中津競馬にいたんですね。この馬メジロティターンやサンエイソロンと同い年というから驚きです。で、最後のレースが終わって、馬肉になる寸前だったのが、大井時代の馬主の家族に助けられて牧場で、幸せな余生を送ることになるというドキュメンタリーなんだけど、これって本当に幸せなんですかね。
私はサラブレッドは決して愛玩動物ではないと思うし、それゆえに競馬が好きですといった時に、「そうね、馬ってとてもきれいですものね。」とか、「可愛い瞳をしている。」といった反応が返ってきた場合、即座に競馬を話題にすることを打ち切ることにしているのですが、走るために生まれてきた生き物が、走ることもできず、走るための能力を子孫に伝える資格もないとなったら、(人間様の優しさで)それでも生かしておくことが、彼にとって「幸せ」であるとは、とうてい思えないのですが・・・。
紙面が余ったので、珍しくマジメな話をしてみました。それにしても、マックイーンは強かったねー。