太さん、大事にしてやってください。
これは大物、セカイオー!

 関西馬一色に彩られる今年の4歳戦線。早い話、2勝目をあげれば、即関東のクラシック候補となるわけですが、ここに来て多分本物と思われる馬が出ました。ご存知サクラ軍団から登場したのは、中国帰りの萩原氏サクラセカイオーです。若駒ばなれしたレースセンスの良さが目についた新馬戦に続き、2戦目でとりあえず東の上位グループが勢揃いしたセントポーリア賞に挑戦しました。2番人気ながら単勝6倍という混戦のレースでしたが、直線で鮮やかな決め手を見せ、タイガーエース以下を一蹴しました。次はいよいよ弥生賞で怖い関西馬に挑戦します。

 クラシックロードといえば、文句なくクラシックリードをにぎわしているのが、芝氏のディスコホール。暮れの3歳牝馬Sに続き、またまた関東に登場。強豪サンエイサンキューには敗れたものの、直線最後まで伸びていたあたり、マイルへの不安を一掃したといえそうです。しかも、この時期に「あの」岡部さんを確保しているというところが、羨ましい限りです。

 こういった楽しい話題の陰で、悲しい報告もしなくてはいけません。中西昌氏のオンエアーが競争中に故障を発生し、死亡しました。「中山の4コーナーに住む魔物」のせいにするのは簡単ですが、今後も必ず起こるであろうこの種の悲劇のことを考えたとき、本当にもう一度今の日本競馬のスピード尊重主義の早急な改善を願います。彼の志半ばの死が犬死にとなりませんように・・・。

 今月は(毎月そうですが)とっても疲れているので、あとはざっと15−15で流しましょう。

 広瀬拓氏サクラバクシンオーデビュー戦好時計勝ち。2戦目はとっても悔しいアタマ差負け。しかし素質は十分。あとは距離適性だけ。

 佐々木氏ブルーパラダイスデビュー勝ち。ややズブいが、追って味あり。アサヒトウコンのようなタイプか。

 中西祐氏オークツリー未勝利を圧勝で抜ける。昨年のマックスロビンの再現となるかも。

 その他今月のデビュー馬ではメジロエサン(立川氏)が思ったとおり、モタモタしてますが、馬主は当初から東京の未勝利で大勝負と言っています。大西氏期待のトウカイテイムスは3着。大西氏のルドルフ産駒、初戦勝大物理論にはあてはまりませんでした。乙川氏タカラファイターはやはり叩かれてのタイプでしょう。萩原氏ナカミオーはなんと新馬を3回走り、とうとう2着に食い込みました。

 最近ひそかに注目を集めているのが、最多出走馬のタイトルの行方。あのルーブルシンザンがレースに慣れてきたため、関係者も若干ゆとりのあるローテーションを取るようになっており、その隙をついて篠原氏キタサンスワローが猛然と追い上げています。現在その差はたったの2走。あー楽しみだ。

 では、また来月。

--- 以下略 ---