終わった、終わったと思われていた馬の中から、今月はなんとBRA今季初の重賞勝ちを果たした馬が出ました。女傑ニシノフラワーに3タテをくらい、正直もうこれ以上は望めまいという雰囲気もあった芝氏ディスコホールでしたが、突如、ほこ先を東に転じ、3歳牝馬Sに出走。鞍上に岡部を迎え、1番人気に堂々と応え圧勝したものです。もちろんスピード最優先の馬であり、現時点であの芝の深い桜花賞でどうかというには難しいものもありますが、逆にこういったスピードタイプが力負けを経験してさらに復活してきたところに、今後の成長への期待も出てくるような気がします。とにかく現在他を大きく離してトップに立ちました。芝氏にとっても、もちろん半期終了時でのトップは初めてです。
その他の馬たちも今月はきわめて好調。朝日杯を尻に帆かけて逃げ出した組では、中西昌氏オンエアー、広瀬拓氏ハヤトラの2頭がオープン入り。オンエアーはマイルのひいらぎ賞で東上してきた高橋功氏ワンステップアップを素晴らしい切れ味で差しきりました。負けたワンステップアップも前をつかまえに行ってのものだけに仕方ない部分もあります。この2頭仲良く同じ枠に同居しましたが、お2人とも馬券の方は残念な結果だったようです。
ハヤトラはいつも自分の力だけは出し切るという感じで、葉牡丹賞でタイガーエースを抑えて勝ち、ホープフルSではタケデンジュニアの大駆けに屈しました。とにかく相手なりに走るというタイプで、デビュー以来掲示板を外していません。でも馬主は馬券の方では残念な結果だったようです。
広瀬泰氏マイネルロゼッタは阪神500万特別、千両賞をあっと驚く逃げ切り、大穴をあけました。広瀬泰氏は関西の500万は関東ではオープンの価値があると自慢しています。当然馬券は全国発売ではなかったため、ホントに残念でした。
その他の馬は馬主順に手早くレポートしましょう。中西祐氏の血統馬オークツリーは未勝利2着。もう少しで勝てます、と断言しましょう。立川氏タカラファンタジーはタイムオーバーは明けたものの15着−14着。しかも460kgでデビューしたのに今は430kg。いったい初戦はどんな仕上がりだったのでしょうか。ロングマーベラスが登録抹消。高かったのにね。大西氏は新聞にもデカデカと載ったレオサリュートがデビュー。3−2着と惜しいレースをしていますが、同じ相手に2回負けてしまったのが、クラシック候補としては嫌な材料です。
五十嵐氏マーメイドタバンが5ヶ月の鉄砲を見事に決めて快勝。ホント、スリルショー産駒は軽快さがあっていいわー。工藤氏エースカイザーは毎回人気になるのですが、着順は反比例していきます。距離が合わないとも思えないのですが・・・。乙川氏ルビーパッションは元気です。フォスターヨークがデビュー。文字通りほめる言葉が見つからない。
宮崎氏スピーディイコルがフル稼働。6−5着。逃げると止まる、追い込んで届かず。キッズ姫氏ハートフルスピーチ。これはまさに500万の壁でしょうか・・・。萩原氏、ドウカンルーブル復帰。たたかれてどうなるのか。コスチュームが登録抹消です。
広瀬泰氏センセーションが4−4着。もう1頭の代替馬ハヤノマリアが4−5着。センスが無いというか、なんというか。佐々木氏おめでとう。チヨダマサコの牝馬の名前が決定しました。タイガーレイジです。またカルメンシータも復帰。初戦は惨敗するも、2戦目ではゴールまであと20mの地点では1着でした。続いて3歳牝馬Sに出走。ハナをきれなかったが5着に健闘。抽選馬限定ならいつでも勝てるでしょう。
篠原氏は今月はお休み。キタサンスワロー、ヒデノリードとも馬群に沈みました。しかし、2頭で14回出走は立派です。浅井氏ゴールドディスクはあともう一踏ん張りがききません。ホープフルS6着。マイオンリースター久々の登場も6着。田中氏、期待のチョウカイステージがデビュー。新馬を連続2着で次は勝てます。初戦は馬連4万円という大穴の片棒をかつぎました。しかし、本人は関西に住んでいました。福田氏ルーブルシンザンが順調に12戦目を消化。過去3期の最多出走がマイネルクレックの13回(6月まで)ですから、凄まじいの一言です。しかも最近はレースぶりも常識にかかるようになってしまって・・・。こういうタイプがオークスで穴を出すのだ。またランディーバーンが阪神で未勝利を脱出しました。馬連は2番人気と組んで9500円。まさか、わざわざ買ってないよね。
さて、こうして年は暮れてゆき、クラシックも近づいてきます。立川氏、萩原氏あたりにとっては寒い冬になりそうです。皆様風邪をおひきあそばされませんよう。ではごきげんよう。
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