先月号の予想通り、注目の3歳重賞第1弾、札幌3歳ステークスはBRA所属馬が上位を独占しました。しかし、断然の1番人気を含めて5頭の出走をみながら、結局優勝をニシノフラワーなんぞにさらわれてしまって、断腸の思いでございます。
その断然の1番人気を背負ったのは、大西氏自身のハギノグランドール。新馬の圧倒的な勝ちっぷりから、ここでもと思われましたが、いかんせん時計が早すぎた感じ。要するに10年前ならいざ知らず、将来ダービーを狙うという馬に1200という距離、しかもニシノフラワーのようなやがては短距離のスペシャリストとなろうかというような馬との勝負は、しょせん無理があったと言わざるを得ません。それでも最後懸命に伸びて4着を確保。ただこういったレースを経験させることが、この馬にプラスになるとは絶対に思えないところ。
昨年のノーザンドライバーのような匂いを感じさせたのが、芝氏ディスコホール。勝馬の凄まじいスピードには屈したものの、ノーザンテーストらしい軽さを見せて2着。芝氏はこの馬が無事でいる限り、今年度の上位進出は間違いないでしょう。ニンジンくらい送ってください。
広瀬拓氏ハヤトラもまた、時計の速さにぶったまげた1頭。道中追走に一杯となりながら、最後は5着まで押し上げてきたところは立派。篠原氏キタサンスワローは現時点では完敗。人気よりはがんばったという程度です。今後レースの選び方に調教師の手腕が問われます。
何よりも驚かされたのは、多田氏イイデザオウの快走。先月柳の下にはどじょうはいないと言ったことを取り消します。とにかく前半の快速ぶりはただものではない。あのスピードがあれば、今後頭数の少ない6ハロン戦はただもらいでしょう。クリスタルカップ、NZTの有力候補登場といった感じ。もちろん息の入れ方さえ覚えればマイル以上でも期待は十分です。
その他の新馬の報告の前に、萩原氏の登録馬が下記の通り決定したのでお知らせします。
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さて各地で次々とデビューするBRA軍団ですが、今のところこれはすげーという感じはありません(なんて言っちゃうとまずいかな)。とりあえず、紙ももったいないことだし、いちいちオーナーの名前などは書きませんから、マーカー等を活用して読んでください。
ニホンピロサクラは鞍上に武豊を迎え、圧倒的人気のもとに2戦を消化しましたが、3、4着。しかも2戦目の方がレースぶりが悪いというのが問題です。マーメイドタバンは初戦3着で次こそと思わせましたが、その後現れません。サンスポの紙面の70%を占めたブリリアントミストも同様。ウィナーズサンは5着、4着と今一歩のレースが続いています。ホクトノースマンはデビュー戦圧勝。ただ勝ちタイムはアラブ3歳並というのが気がかり。関西馬アサクサダイヤルは新潟に登場、初戦は人気でボロボロ、2戦目は4番人気で2着とおいしい感じ。スピーディイコルは1000mを2回使って3、2着。鞍上は郷原ジュニア。ワンステップアップは新馬2着後、確勝を期したものの意外に味がなく3着。再度立て直すそうです。デビュー戦の勝ちっぷりが印象的だったパープルティアラはその後出てきません。新潟3歳を使うのでしょうか。カルメンシータも同様です。マイネルロゼッタは6、4着。人気より走っているし、着差も詰めているあたり好感が持てます。ヒデノリードは5、6着の後、連闘でワンステップアップを破る金星。ゴールドディスクは4着。むしろ叩いて良くなるタイプか。アルペンスキーは逃げバテて10着でした。グランドリアルは初戦2着の後、お休み。マイオンリースター6着。スピード型には見えないね。浅井氏はこれで4頭が稼動。昨年五十嵐氏のように旋風を巻き起こすのでしょうか。あまり恐れている人はいないようですが・・・。ダイイチリュモンは1番人気で2着。次は間違いない。ジュウニヒトエは5着。とにかくこの距離では判断しかねます。カムイダケは4戦目で初勝利。札幌3歳の除外は残念でしたが、タフに走っています。ルーブルシンザンは12、7、10着。例年必ずいるタイプになってしまうのでしょうか。
さて今月はこれで店じまい。馬券も全然ダメだし、風呂に入って寝る。。ばいちゃ。