なんだかよくわからないタイトルとなってしまいましたが、それというのも、今月のタイトルがかかった一番、札幌３歳ＳでＢＲＡ期待のノーザンドライバー、サクラヤマトオーが枕を並べて討ち死にしてしまったことが第一の原因です。
それにしても、タイトルを飾った芝氏は、驚異の活躍。２年連続最下位となった人間とは到底思えないほどのスタートダッシュです。ちなみに、タイトルの意味は、芝氏が初めての人に自分の名前を説明するときに使うフレーズだそうです。志賀直哉なんて言っても、すぐに判る人間なんていないっつーの。これからは、未勝利戦の勝に吉田善哉の哉と言ってみることをお勧めします。
さて、札幌３歳Ｓ出走の２頭以外、勝馬が出なかったこともあり、なんと未勝利ながらトップに立った芝氏ですが、その内訳は、エイシンムスタングが新馬で３連続２着。ルイジアナシチーが、新馬、未勝利で４−４−３着。ガンリュウオーが新馬で５−４着。しかもダイイチイワセまで登場してしまい（さすがにボロボロでしたが）、稼働率１００％。本年度最多出走馬主は、もう決まったという声もあります。しかも、活躍中の各馬がそれぞれ、いかにも勝ち上がりそうな雰囲気を漂わせているので、楽しみは大きいですね。惜しむらくは、文句なしにクラシック級という持ち駒がいないところか。それでも、ハクタイセイ、ユートジョージ、ホワイトストーン、キーミノブあたりも最初はこんなものでしたから・・・。
残りの皆様の中では、追撃を図る中西祐氏が一番手ですが、ノーザンドライバーもステークス５着とはいえ、いかにも不満足な内容。早熟な印象が強かっただけに、巻き返しがあるのかどうか。むしろ初戦はボロボロだったとはいえ、ミルジョージ産駒のマックスロビンの変わり身の方が期待されます。
３位につける立川氏は、サクラヤマトオーの大敗がショック、ショック、ターイムショック。距離延びてというタイプであることは認めますが、一旦馬群にとりついておきながら、あの程度の上がりで伸びきれないようでは、ちょっと寒いものがあります。とりあえず、間隔が開きすぎたせいにしておきましょう。
相対的に昨年度のボロボロ組及び新人の活躍が目立つ開幕ダッシュですが、上位組の中では、やはり佐々木氏が出てきました。一昨年のクラシックブリッジ、昨年のインターボイジャーと札幌、函館デビューに異常な強さを見せる同氏ですが、今年もベルマンプロリア、ミスタートウラスが上位に入着し、４位につけています。本人はいたって不満顔ですが、常識的にはこれぐらい序盤で出走すれば、上出来の部類。あまり贅沢を言わないように。
デビュー前の追い切りで凄いタイムを出して、新馬で圧倒的人気を集めたのが、五十嵐氏のビバリーヒルズ。各方面から、インサイダー情報を公開せよなどというねたみ、やっかみ、ひがみの声が殺到しましたが、あにはからんや、４コーナーで失速。４着に敗退。２戦目こそはと期待されましたが、今度は３コーナーで後退。会員各氏から「そんな内部情報なんて、あてにならないに決まってる。」などという手のひらを返したようなコメントが寄せられています。
昨年は、フラワーアモン１頭で厳しい戦いを強いられた萩原氏、今年は幸先よく、インターミラージュがデビュー。６着のところを、失格馬がいたために、繰り上がって５着となんとなくラッキー。小さな幸せを味わいました。
ディフェンディング・チャンピオン篠原氏は、サクラヘイセイオーがデビュー。やはり距離不足だったか、大敗を喫しました。考えてみれば、補欠馬を最後までビッグファイト（札幌で好タイム勝ち）とどちらにするか、迷っていただけに悔やまれるところかもしれません。
昨年、あれよあれよの快進撃を果たした西山氏、今年は残念ながら最悪のスタート。オンリーワンが札幌で苦戦を続けています。
しかし、まだまだ３歳戦は始まったばかり、函館では、素質馬が大挙出走を予定しており、早くクラシックの匂いのする大物を見たいと思います。
ここで、登録抹消馬のご連絡です。大西氏のアジュレーシンボリが７月末をもって、登録抹消となりました。代替馬は、ゆっくり考えさせてくれとのこと。気持ちはわかります。
また、新たに名前の決まった馬もいます。リストで確認をお願いします。
実はこの号の発行直前に、ＢＲＡ各馬が狂ったように活躍を始め、ネイティヴタレント、ミスタイランドが勝ち上がっているわけですが、その辺はまた来月。では皆様、暑さに負けぬよう頑張りましょう。