5・27府中決戦
燃えよBRA!

 どうにか本番に間に合った感じでお届けしますリッチマン・プアマン。ダービーには今日現在、BRAから5頭が出走を予定しています。各馬の健闘を期待しましょう。

 おそらく1番人気をハクタイセイと争うことになるのがメジロライアン。皐月賞から本番へ、ぶっつけの挑戦となります。広い府中、長い直線は千の援軍、敢えて懸念があるとすれば、安田記念、オークスのおそろしいタイムから2分25秒台の決着となった場合、追い込んで届かずという場面があるかどうかということでしょう。ノーモアスピーディはスプリングSから2ヶ月ぶりの挑戦。これはいかにも苦しいか。いつものように、同枠に何が入るかが興味の的。インターボイジャーあたりが同枠になったら、広瀬拓氏は絶叫するらしいです。ビッグマウスは、5ヶ月ぶりの休み明けでどんじり負けした後、指定オープンの青葉賞を快勝。ぎりぎりで出走にこぎつけました。血統だけなら超一流、鞍上もなぜかホワイトストーンを蹴った柴田人。ただキャリアの浅さはいかんともしがたいところ。しかし、馬主は5年連続でダービー的中を続行中。気迫なら負けません。ハシノケンシロウは期待を集めた青葉賞で、全く動けず(不利もあった)9着。やはりビゼンニシキの血に、2400mはこたえていたのかも。本番はなお厳しい流れ、根性を見せるか。ここにきて急遽出走が決定したのがインターボイジャー。馬主も驚く暴挙という声があります。しかしタイテエム、されどガルダンサー。

 いずれにせよ、各自自分の馬を応援するに決まっているわけですが、敢えて馬券が復調気配の編集子の予想を述べると、ハクタイセイとアイネスフウジンは絶対消えると思う。特にハクタイセイはボロボロまであると思う。そこで、相手は、ユートジョージとメジロライアンに絞ろうと思う。でもタテ目は押さえない、最後のわがままなのです。

 さて、その他の各馬の近況を報告しましょう。

 パトラッシュはオークス出走をかけて4歳牝馬特別に挑戦、4コーナーまでレースを先導したものの、直線バテて最下位に沈みました。その後のオープンでも最下位、ひっかかりぐせが直らないと、このクラスでは苦しいかも。ゴールドジョージは、未勝利勝ちの後、500万を11着、ところが人気のなかった次走では見事に逃げ切り。もう1勝上積みすることができますか。ニホンピロボーイはあやめ賞で12着、まだ距離適正がはっきりしない様子。タカラスマイルが復活、4歳牝馬特別で馬群を割って伸び4着。いかにもトライアルらしいレースで、オークスへの期待がふくらみましたが、残念無念、またも骨折が判明し、休養に入ることになってしまいました。佐々木氏は全くついてない。その分、インターボイジャーがダービーに出るからいいか。インターボイジャーなら単勝にぶちこむこともないもんね(ぶちこんだりして、うっそー、やっだー、やめてー)。追い討ちをかけるかのようにトウコウキャロルが4月末をもって登録抹消。お疲れ様。アスクヒーローは500万平場で久々の掲示板。狙いは夏の札幌でしょうか。ドライビングモールも久しぶり。NHK杯でダービーへの切符を狙いましたが、岡部に見捨てられるようでは、やはり苦しかったか。追い込んだものの9着、しかし自身2分1秒台で走っていることだし、次の駒草賞では、間違いなく勝ち負けでしょう。

 新馬/未勝利組では、かなり活躍馬が出ました。

 先月7−4−1の法則などと書いたゴーサイン、本当に勝ってしまいました。これももう1勝が狙える口。フラワーアモンも東京の未勝利を圧勝。やっと良血が開花してきた感。ヒロオクロスは6ヶ月ぶり登場のため、6番人気と評価は低かったものの、ポン駆けを決めました。タイムも1分22秒9と極めて優秀。NZトロフィーでも面白そう。ファウンデーションは、ひところのようにボロボロとまではいかずに、僅差の5,6着に粘っています。ベストファミリーは人気になりまくっていますが、今ひとつ。府中の坂がこたえているようです。ミッドナイトコスモも復帰、これはまさしくボロボロ。リワードシェンブラは4月末にて登録抹消です。ご苦労様。サトミジョオーはダートの未勝利であわやの3着、次はと期待されましたがチグハグはレースで9着。しかし初勝利も遠くはないでしょう。クリエリカはタフに走っていますが、7着、8着。そろそろ繁殖に上がるかも。

 さてすべり込みセーフの初出走組が今月は結構います。広瀬拓氏のサカエソルジャーは福島でデビュー、6着、6着と賞金まであと一歩。川桐氏はトウショウチャンプ、ルナオーキッドの2枚看板がようやくデビュー。成績はパッとしないものの、まずはめでたし。立川氏は、スーパールーミナルが登場。いかにも太い体つきで9着。立川氏は後述の芝氏との最下位争いが苦しくなってきました。ともあれ、今月のハイライトは、あの歩く不運と呼ばれた芝氏の所有馬アラマサボーイのデビュー、これにつきるでしょう。緒戦は8番人気で10着と敗れながらも、競馬ブック誌で「さすが良血、見せ場タップリ」と評されて、編集子を困惑させましたが、2戦目で前残りを追い込んで3着と、本当に見せ場タップリでした。これで芝氏には、最下位脱出どころか、広瀬泰、川桐氏あたりを逆転する目も出てきました。おそらく宝塚記念の週に出てくると思われますので、腰の抜けるほど、単勝でも勝ってあげてください。オグリキャップから総流しなんてやってる場合じゃあーりませんよ。では来月の決算号で、命があったらお会いしましょう(広瀬拓氏あたりはマジで危ない)。