我は見たり、その末脚!
爆発!ノーモアスピーディ

 みなさーん。おまた。今月はすっごいよー。なんたってクラシック候補が3頭も誕生してしまいましたからね。さて、どの馬を指して、クラシック候補と私は言っているのでしょうか。答は本文中で明らかになるでしょう。

 まず、今月のタイトルを飾ったのは、あっと驚くノーモアスピーディです。朝日杯での惨敗から、若干評価の下がっていた同馬でしたが、朝日杯3,4,5着組との再戦となった京成杯では、安田富騎手の好騎乗もあり、直線、大外から豪快に伸びて、ホワイトストーン以下のライバルを一蹴しました。BRAの4歳重賞勝ちは、ウィナーズサークル/サクラホクトオー(参考記録)に続いて3頭目。この後は、弥生賞をめざすようですが、あの末脚が一線級相手に再び爆発するか楽しみです。

 年末の500万特別を勝ったメジロライアンは、ジュニアカップで、強敵プリミエールと激突。強烈な瞬発力を発揮して、3勝目をマークしました。500キロを超える馬体は大物感十分。アンバーシャダイ産駒らしい成長を見せ始めています。現時点では、BRA最有力の皐月賞候補と言っておきましょう。

 もう1頭のクラシック候補は、タカラスマイル。暮れの牝馬Sでも豪快に追い込んで、一躍注目を集めていましたが、クイーンCでは、東京の直線をフルに活かしてスイートミトゥーナには及ばなかったものの、サクラサエズリ/フィリーズベストらの桜花賞有力候補を負かしての2着。いよいよ、佐々木氏に初タイトルをもたらすかに見えました。しかし、好事魔多し(ところで、私は昔、「好事魔多し」というのは、エッチなおじさんが、大勢出歩いているという意味だとばかり思っていました)。レース後に骨折が判明、比較的軽症のため、オークスには間に合いそうだということですが、ローテーション的には極めて苦しい状況となってしまいました。先月、今月は各馬順調だと書いたばかりですのに残念です。

 あえてクラシック候補とは書きませんでしたが、ハシノケンシロウの活躍もたいしたもの。レース経験を積むにしたがって、脚質も追い込み一本から、差しに転じ、ますます安定感あふれたレースを可能にしています。確勝を期したセントポーリア賞では、多頭数を見越して、6,7番手を追走、直線3頭併せの真ん中に入りながらもすばらしい勝負根性を見せ、念願のオープン入りを果たしました。ただ、どうしても、距離不安がぬぐえないのが評価を下げた理由。2,000mが限界と見ているのですが、如何でしょうか。

 さて、駆け足でその他の各馬をレポートしましょう。

 宮崎氏期待のサクラアサヒオーがカムバック。セントポーリア賞では3ヶ月の休み明けながらも1番人気。結果4着ですが、可もなく不可もなくといったところ。馬主としては、スターオーのようになってほしいと言ってますが・・・。ファウンデーションは小倉遠征も、相変わらずボロボロ。

 大西氏はトウショウデューク、パトラッシュの2頭がデビュー。どちらも2戦目で勝ち上がって、大西氏は、なんと新馬勝ち4頭というとんでもない記録を作ってしまいました。もう1頭のゴールドジョージが新馬勝ちを果たした場合は、特別賞を差し上げましょう。

 佐々木氏は、「下がり馬」というありがたくないニックネームを付けられてしまったインターボイジャーがシンザン記念に挑戦したものの、5番人気と評価も随分下がってしまいました。レースも俗に言う「ついて回っただけ」、坂がこたえているのかも・・・。トウコウキャロルは、まだ力不足の感。

 一気に総合2位に浮上した広瀬拓氏。サクラロングオーが、若竹賞で2着に健闘。直線の伸びは強烈でした。ただ、メジロライアン、ハシノケンシロウと勝負するには、もっと距離が必要でしょう。

 乙川氏はシャガールアモン、リワードシェンブラの2頭がデビュー。まだ芝を走った持ち馬がいません。

 萩原氏はフラワーアモンが小倉遠征。3着ながら、手薄な小倉戦ならば次走あたり待望の初勝利がありそう。

 川桐氏は、超良血を揃えながら、デビューが遅くイライラの続く毎日でしょう。アサクサカイザーが未勝利でいまひとつのレースを続けています。

 絶好調の篠原氏、オザワポリスが未勝利を脱出、昇級戦のカトレア賞でもまずまずのレースで4着と健闘しています。ふがいないのはアスクヒーロー。年明けの七草賞でも1番人気に支持されながら、9着と惨敗しました。

 中西氏のタタールプリンスは、若葉賞で3着。負けた相手が評判のアグネスフローラでは、仕方のないところか。いまだ4着以下無し、堅実そのもの。

 工藤氏のラッキーセブンも小倉へ、14着と大敗。輸送直後であったことが、敗因だとすれば、滞在競馬となる次は変わってくるかも。

 さて、今月も笑わせてくれた人、それは中西さん、あなたです。

専門紙を見ながらの会話

中西 「おっ、モンテプリンスの産駒が出とる。あっ、タイテエムもや。おーサクラシンゲキもおるやんけ。なんや、ホスピタリティにサルノキング。すげー。内国産ばっかりや。やっぱり時代の流れなんかのー。」

宮崎 「父内国産限定の新馬戦なんだから、当たり前だって。」

 それでは、有馬記念の被害者2名の写真で大笑いしながら、また来月。

♪髪型選択の自由 あははーん。♪じーゆうー、じーゆうー、あははーん。