競馬の道よ、なぜけわし。
泣く子も黙る中間決算号!

 泣いた人、笑った人、怒った人、それぞれの思いを残して平成元年の競馬が終わりました。グランプリの結果については、もう何も言いますまい。競馬というのは、そういうものだと知っていたはずなのにね。聞くところによると、師走の風は薄い頭には、ことさらしみたそうな。特別付録として巻末に馬券のコピーを載せましたが、これは氷山の一角であることを報告しておきます。

 12月には、BRA各馬がまさに獅子奮迅の活躍。いったいどの馬を1番に取り上げたら良いのか迷うほど。なにしろのべ出走頭数が27頭という膨大な数ですので、新馬/未勝利クラスは駆け足のレポートとなりますがご容赦。

ドライビングモール
 400万の黒松賞を圧勝。タイムの1分9秒4も優秀。2戦目に負けた相手のコガネタイフウが阪神3歳Sを勝っていることからも、クラシックに一番近い馬かもしれない。羨ましい岡部騎乗。距離がのびてどうかだけが問題。

メジロライアン
 同じく400万ひいらぎ賞を直線一気に快勝。勝ち方はこちらの方が印象的。鞍上の横山も今年は大仕事をしそうなムード。

タカラスマイル
 重賞の3歳牝馬Sであっと驚く2着好走。勝った馬よりも強いレース。サクラサエズリが休んでいる間においしいところを持っていけるか。

ハシノケンシロウ
 もうまぐれとは言わせない。400万 - オープンを連続2着。今最も安定した末脚の持ち主。憎きはプリミエール。借りは必ず返す。

インターボイジャー
 忘れていいのよ、ってなわけにはいかないぞ。ようやく復調。オープンシクラメンSで2着。なんといってもBRAフリーハンデのトップです。

ノーモアスピーディ
 オープンすずかけS3着。出遅れてのものだけに価値がある(出遅れが幸いと言う人もいるが)。その後遂にG1朝日杯挑戦。さすがに家賃が高かったが、8年連続リーディングサイアーの産駒ゆえに、まだ深いー素質がかなーらずあるー(恋一夜のメロディーで歌ってチョ)。

タタールプリンス
 400万千両賞で3着。通産1−2−2−0。カッコイー。しかし兄弟とは思えぬジリ脚ね。

アスクヒーロー
 400万の平場で確実にと考えるも3着。まだ復調とまでは行ってない。ただ注目は、武豊がBRAに初騎乗したこと。うらやましいこと。

サクラロングオー
 ホープフルS5着。ただケンシロウとは勝負付けが終わった感も。境厩舎の菊花賞馬だそうです。

ニホンピロボーイ
 出走前に新聞に取り上げられるほどの注目のデビューだった(らしい)。緒戦は4着も2戦目は変わり身を見せて快勝。正月開催を注目したい。

その他大勢

好走組 - アサクサカイザー/ウィニングボール/オザワポリス/ラッキーセブン
ボロボロ組 - クリエリカ/トウコウキャロル/ファウンデーション/ミッドナイトコスモ

 以上12月の状況でした。それにしても、すでに勝ちあがった馬のほとんどが、故障することもなく、順調に使われていて喜ばしいことです。片目を開けながらも、その後噂を聞かないのはアサヒオーとビッグマウスぐらいのものではないか。

 それでは、各賞の中間発表です。

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