巷では、天皇賞に始まる豪華G1シリーズで猫も杓子も浮かれまくっている今日このごろ。どうもBRAの各馬も新馬は勝ち上がるものの、その後のレースぶりはじれったいの一語。インターボイジャー以外は、2勝目を手にしていません。そういったわけで、今月のタイトルも上記のように、いまいち迫力不足となってしまいました。来月あたりは、そろそろ景気のいいやつを一発決めてみたいと思っています。ところで、タイトルと言えば、アダルトビデオのタイトルというのは、まさに名作の宝庫。個人的には、「セーラー服と一晩中」「恥丘大紀行」「おめこぼし」がベスト3だと思いますが、もっと笑えるのがあったら教えて下さい。
と言うわけで、ちょっと下品にまとめたところで、今月のBRA所属馬近況です。
先月「良い負けっぷり」と評したノーモアスピーディ(広瀬拓)は、確勝を期して福島のきんもくせい特別へ。ところが、距離が延びればどころか、全く悲惨な負けっぷり。勝馬から4秒8ちぎられて、芝1700mを1分49秒0。昨年の今頃、ホクトオーは東京の1800mを48秒6で勝っているのだから、広瀬氏のぼやきも当然でしょうか。
このレースであっと言わせたのがハシノケンシロウ(西山)。福島コースで豪快な追い込みを決めて、直線で不利を受けながらも2着まで押し上げました。この時期の3歳馬で、こういった安定した末脚を駆使するとは、なかなかの素質。ビゼンニシキ−パーソナリティとアメリカ風のタフネス血統。これからも楽しみです。
昨年シンボリシーザーで注目を集めた乙川氏は、今年も秘密兵器が登場しました。ダイシンアトラスがなんと5頭立ての特別に出走。1頭かわして、ごくろうさんの4着。全く恵まれています。
サクラロングオー(広瀬拓)も8頭立ての特別で、ついて回って5着。この時期の3歳戦は、まさに出たもん勝ちです。それにしても理解に苦しむのはロングオーのローテーション。8月に新馬を勝って以来、登録だけはしておきながら、どうしてこれほど間隔をあけたのか。函館戦で見せた差し脚が全く見せられなかっただけに、気になるところではあります。
さて、今月デビューを果たしたのは以下の3頭。なんと3頭とも新馬勝ちを果たして、BRAのレベルの高さを見せつけました。
まずは工藤氏のドライビングモール。皆のうらやむ岡部騎乗で、持ったままの大楽勝。タイム自体はもうひとつでしたが、何よりの岡部のコメント「センスも良いし、大物感がある」というのが千の援軍。5回東京開幕週の特別を使うらしいですが、期待はふくらむ一方です。
ディフェンディングチャンピオン宮崎氏がようやく始動。本年度最高価格馬サクラアサヒオーが登場しました。レースぶりも期待通りのもの。1600m1分36秒5も前半スローで上がりの競馬になったことを考えると、優秀です。ただ上がり35秒6と、なんとなく切れ味勝負型で、オーナーはダービー3着ぐらいかな、などと威張っているのか、卑下しているのかよく判りません。
インターボイジャーで突っ走った佐々木氏。第2弾は牝馬タカラスマイル。緒戦はハチャメチャペースの大乱戦に巻き込まれて3着でしたが、2戦目は全く危なげないレースで順当勝ちでした。血統的には父トウショウボーイ、姉タカラスチールとまさに桜花賞をとるために生まれてきたような同馬。1600mまでなら快進撃を続ける可能性もあります。
未勝利戦は、今月は1頭のみ、篠原氏のメジロライアンがなぜか京都で復帰しました。心もち太めのためもあってか、スタートで後手、そこから強引に先行、直線よれて3着と負けるべくして負けたという感じ。まずは気性の成長待ちでしょう。
さて今月の特集は馬名解説及び有馬記念トリプルコンテスト要綱の2本立て。プラス巻末に、最近大笑いした新聞広告を付け加えておきました。これはあの天皇賞翌日の新聞に掲載されたものです。では、また次号。
--- 以下略 ---