BRA出足好調!
インターボイジャー一番槍だ!

 長らくお待たせ致しました(最近いつもこのパターンですな)。

 皆様のご心配をよそに、当紙編集長の宮崎は逮捕されることもなく、元気な毎日を過ごしています。それにしても、ここまでよく似た人間が、あのような犯罪を犯すとは、恐怖であると同時に、結局趣味とか、志向とか、生活環境とかが、犯罪を構成する決定的要因にはなりえないということを明らかにしているように思います。それとは別に恐ろしいのは、こういった事件を契機に、ホラー映画を規制するなどというバカげたキャンペーンを行う輩が現れることで、こういうことを一般に、「味噌も糞も一緒」というのです。そんなら宮崎勤の家に罪と罰でもあったら、発禁にするんですかい。どこかの国で軍事クーデターがあったら、自衛隊を廃止すんのかよ。

 という訳で柄にもなく怒っている編集子でありますが、関係のない話はこれぐらいにして、BRA近況です。

 佐々木氏所有のインターボイジャーが札幌3歳Sを制覇しました。終わり。

 とあっさり済まそうかとも思ったのですが、佐々木氏から年度末には、ご祝儀を出すからもっと宣伝してよ、という依頼もあったことですし、少し詳しくレポートしましょう。

 札幌競馬場が改修工事を行っていたために、函館で行われた3歳S。蓋を開けてみると、1番人気におされたのは、なんとインターボイジャー。全くファンはよく知っているとしか表現のしようがありません。持ちタイムもそれほど良くないし、ローテーションも不利。血統的にも小回りの1200mが向いているとは思えない。それでも同馬は1番人気にふさわしい見事な勝ちっぷりを見せてくれました。好発から、3歳戦らしい先行争いを5番手で大名マーク、4コーナーでのひとまくりで決着をつけると、あとはさほど追ったところなく1分10秒4の好タイムで楽勝と、距離が延びるほど良いタイプだけに、この後も期待はふくらむばかりです。

 ちなみに同レースでは、大西氏のサンエムグランディも直線だけの競馬で4着と長距離型らしい渋いレースを見せています。

 その他の勝ち上がり組では、篠原氏のアスクヒーローが札幌初日以来に登場。オープンのクローバー賞で、こちらも1番人気におされたものの、久々で伸びを欠き5着に破れてしまいました。しかし、もちろん狙いは函館3歳S、インターボイジャーとの激突が楽しみです。

 さて、前年の今頃は確か5頭ぐらいしかデビューしていなかったBRAですが、今年は絶好調。特に篠原氏は前年の不振を挽回するかのように、持ち馬3頭がすべてデビューを果たしました。前述のアスクヒーロー以外では、緒戦2着のメジロライアン。ただし2戦目は断然の1番人気も6着、またオザワポリスは2番人気ながら4着。世の中それほど甘くないということ。

 一方、西山氏も好調。ただしこちらも、緒戦3着、2戦目1番人気のワコーラツールが5着。ハシノケンシロウが4着と必ずしも絶好調ではない様子です。

 高橋氏のベストファミリーは、緒戦2着後、新馬3着。続いて未勝利2着。すべて1番人気ながら足元をすくわれており、さぞややきもきしていることでしょう。とは言うものの、既に賞金は5400万。すなわち新馬勝ちと同じだけ稼いでしまったのであります。

 同じく勝ち上がりに苦労しているのが、工藤氏のラッキーセブンです。こちらも新馬を連続2着。やはりBRAは勝負弱いのかしら。

 悲惨だったのは、立川氏のクリエリカ。デビュー戦は、やはり急仕上げだったのか、スタートで後手、直線もよれるなど若さを暴露し、8着に沈みました。なんとか巻き返してほしいもの。

 春のクラシックシーズンは、ボロボロだった萩原氏。フラワーアモンが4着、3着と頑張っています。とりあえず、ピットカーン産駒ならば、いかにもオークス向き、今後の成長に期待します。

 最後に広瀬拓氏のサクラロングオー。緒戦は出遅れもあって2着と破れましたが、2戦目は型通りの良化を見せ、楽勝。函館3歳Sへ名乗りをあげました。

 こうしてみると、未だデビューのないのは、前年チャンピオンの宮崎氏を初め、川桐、中西、芝、広瀬泰の4名のみ。しかし、あえて言いたい。勝負はこれからだと。

 ところで、競馬ブック等で紹介されている、デビュー近しの情報を紹介しましょう。

モアザンボーイ(広瀬泰) 2回函館
タタールプリンス(中西) 2回函館
ノーモアスピーディ(広瀬拓) 4回中山
ドライビングモール(工藤) 2回函館
ビッグマウス(宮崎) 2回函館

 こういった場合、情報とはしばしば噂を意味するので、過度の期待を抱かないように・・・。ではまた来月。来月は恒例の馬名解説を行う予定です。この場合も予定とはしばしば希望を意味します。