秋の訪れとともに、BRAの各馬もしだいに活躍を始め、事務局はこの調子では、結構賞金に偏りが出てしまうのでは、との思いにとらわれています。
まずご報告しなければならないのが、9月25日に行われた函館3歳Sの結果です。なんとこのレースには、佐々木氏所有のクラシックブリッジ、エンドレスアローの両馬が出走。まだ1頭もデビューしていない人々を尻目に、重賞に2頭出しなどという馬主冥利に尽きる経験をすることとなりました。しかも、クラシックブリッジはダントツの1番人気、エンドレスアローも4番人気と、BRA倒産の危機を迎えた訳ですが、結果は杉浦騎手のど下手なプレーもあり、Kブリッジは3着、Eアローは5着と良いのやら悪いのやら、判断しかねる決着となりました。それにしてもここ一番でのBRAの勝負弱さは、半ばジンクスとなりつつあり、早く2勝馬を見たいものだという思いは、日増しに強くなっております。
一方、8月に函館で勝ち上がった乙川氏のシンボリシーザーは東京の6頭立てのオープンに登場。5番人気で5着という成績ではありましたが、立派に賞金110万円を稼いだのであります。これぞ馬主孝行。皆さん、今ならオープンの壁は薄い。早いところデビューしないと、苦労しますよ。
今月(10月16日までに)新たに勝ち上がった馬は、2頭。大西氏のサクラホクトオーと高橋氏のブラックブレットです。2頭とも東京開催の開幕週に登場、それぞれサクラチヨノオー、ブラックスキーの弟という資質をよく発揮して人気に応えました。Sホクトオーは、道中、中段でもまれまくりながら、楽に馬群を抜け出し、直線では他馬と接触しながらも2馬身切って捨てるという、味のある競馬。チヨノオーと同じ様に、たくましさや凄みは感じられないものの、かなりの出世が期待されます。一方Bブレットは、ゲートが開くやロケットスタート、スピードにものを言わせて一気の逃げ切りでした。次回控えてみて、真価が問われるところでしょう。いずれにせよ、この2頭、29日のいちょうSで激突する可能性が高く、BRA所属馬同士の戦いがやっと見られるかと思うと、興奮が高まります。
その他、前期Bブレットの勝った新馬戦には、高橋氏の牝馬ヒダカツクロスも出走しており、こちらは3着、ツキというのは偏るもので、BRA二人目の2頭出しとなりました(しかもあやうく親子どんぶり)。Hクロスは、おそらく23日の牝馬限定戦に登場すると思われます。
不振の続く関西勢ですが、中西氏のシンボリザイラーがついにデビュー。ところが、信じられないことに10頭だて8着と惨敗。敗因については、他の9頭が経験馬であったこと、1200mが短かすぎたこと、太めであったことなど、いくつもありますが、じっくり仕上げて再挑戦してもらいたいもの。何事も焦りが一番困りものです。
さて天皇賞まであと10日程となりましたが、菊やエリザベスが寂しく見えてくるほど、盛り上がって参りましたね。皆様の中には、競馬場にて観戦を予定されている方、あるいは宮崎邸をその拠点にしようとしている方もいらっしゃるかと思います。もちろん前日、或いは当日に来訪されるのは構わないのですが、当日は宮崎は私事にて別行動を取らせていただきますのでヨロシク。
それでは、前号にて予告しました大西氏の大作予想「天皇賞・秋を占う」お楽しみください。
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