マツスイフト惜敗!
北に新たな星、クラシックブリッジ!

 BRA所属馬の初重賞挑戦となった札幌3歳ステークス。川桐氏所有のマツスイフトは、緒戦の圧倒的な勝ちっぷりが買われて2番人気に支持された。ところがゲートが開くと、馬券を買った人が失神するほどの出遅れ、前を行くミヨノゴールドが快調に逃げ足を伸ばしているというのに、道中全く行き場がなく、3コーナーでは勝負あったの声も聞かれた。が、たとえ敗れるにせよ非凡の才は一瞬の輝きを見せた。4コーナーから小回り札幌の大外に持ち出し、安田富が追い出すと正に疾風の追い込みが爆発する。お世辞抜きに筆者は3歳ステークスであれほどの追い込みを見たことは無い。前で楽をした2頭は捉えきれなかったものの、3着に食い込み女の意地を見せたのであった。今後函館/新潟を使うかどうかは未定だが、早く芝のレースを見てみたいと思うのは筆者だけではないだろう。

 一方BRA2頭目の勝馬は、佐々木氏所有の大型牡馬クラシックブリッジ。函館の新馬では持ったまま10馬身ちぎるという、マツスイフトにも匹敵する豪快な勝ちっぷりを見せた。3歳チャンピオンのニシノスキーの弟でもあり、その名の通りクラシックへの掛け橋となるか、期待は高まる一方である。佐々木氏は、エンドレスアローも札幌戦で2着2回とちょこちょこ稼いでおり、残り物には福があったといったところか。

 一方福島/函館でデビューした宮崎氏のウィナーズサークル、乙川氏のシンボリシーザーはそれぞれ4着/3着と敗れ、二人は期待馬必ずしも名馬ならずという、馬主の悲哀を噛み締めている。

 ちなみに宮崎氏及び彼にそそのかされた篠原氏は、ウィナーズサークルで勝負して大損をこいたという噂である。

 逆にクラシックブリッジのオーナー佐々木氏は、(実は高校から大学の間で一休みしているのだが)、愛馬の勝利の日、試験のため馬券を買えず(考えてみれば、もともと未成年なんだから馬券なんて買えないじゃねーの)連勝5600円という高配当を取り逃がしたそうである。もって他山の石とせよ、諸君。

 閑話休題、現在第2回新潟にしている未出走馬は17頭。先月の登録時に比べ、以下の馬が追加された。

 サクラホクトオー(大西)
 サクラユタカヒメ(乙川)
 トミーシンボリ(川桐)
 ナカミトップラン(高橋)
 ヒダカツクロス(高橋)
 ラッキーキーラー(萩原)
 レイニーガール(乙川)

 まずは、便りがあっておめでとうと言わせていただこう。

 一方福島で登録されていたのに、新潟では名前が消えてしまったホクトビーナス(宮崎)、スロクイザナミ(広瀬)などは、なんかやーなムード・・・。

 その他巷の話題としては、7週間で5回出走して、ついに勝ち上がったリバルドサキという馬。もしこの馬のペーパー馬主だったら嬉しいのか、悲しいのか判断に迷うところである。

 では、また次号。