沖縄は「葉たばこ」の生産も盛んです。
「葉たばこ」は、南米原産のナス科に属する作物で、葉を乾燥させて「煙草(たばこ)」の原料に使用します。
日本では東北から九州・沖縄までほとんどの府県で栽培されていますが、全て「日本たばこ産業株式会社(JT)」との契約栽培となっています。
沖縄でも収益性の高い作物として、宮古や八重山、伊江島、久米島など離島地域で盛んに栽培されていますが、本島でも中南部を中心に、よく見られる作物です。
「葉たばこ」は、「サトウキビ」との複合作物として栽培されることが多く、ついこの間まで「サトウキビ畑」であったところが、いつの間にか「たばこ畑」に変わっているというような事もあります。
また、アメリカ統治下の沖縄には「琉球煙草(たばこ)」「オリエンタル煙草」「沖縄煙草産業」という3社の煙草製造会社がありましたが、本土復帰に伴いJTの前身である「日本専売公社」に引き継がれました。
現在でも、JTの那覇工場が操業しており、「バイオレット」「ウルマ」「ハイトーン」などの沖縄限定銘柄を始め、「マイルドセブン」などが生産さています。
しかしながら、煙草の需要減少に伴うJTのリストラ策により、2004年3月末での閉鎖が決定し、沖縄限定銘柄は他の工場に生産が移されることになりました。
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