石敢當(いしがんとう)



 沖縄では民家などの塀に「石敢當(いしがんとう)」と書かれた石板がおかれているのを、よく見かけます。
 私は沖縄へ来た当初、沖縄には「石敢當さんという苗字が多いなぁ〜。それにしても変な所に表札があるものだなぁ〜」などと、今にして思えば恥ずかしくなるような勘違いをしていました。
 では、「石敢當」とは一体なんなのか・・・。
 これは魔物(マジムン)を倒すためにあるのだといいます。
 人々の平和な生活を乱しにやってくる魔物は、なぜか曲がるのが下手で、T字路や三叉路の突き当たり、袋小路の奥などにおかれている「石敢當」の石板に激突し、砕け散ってしまうのだということです。

 石敢當は、沖縄ではどこへ行っても一般的に見られ、場合によっては「石敢当」と書く事もあるようです。




【さまざまな石敢當】
 一般には「表札」のようなタイプの物が多く、大きさは一般的な表札ぐらいの物が主流のようですが、中には高さが50cmを超えるような大きなものも見かけます。
 ほかにも、石碑風の形をしたものや、シーサーのデザインをあしらったものなども見かけます。
 材質的は「石」で出来たモノが圧倒的に多いのですが、中にはプラスチック板などにプリントされたようなモノも見かける事があります。




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