まさに「沖縄の花」と言っても過言ではないのが、ハイビスカスでしょう。
ハイビスカスは、アオイ科ハイビスカス属に属する植物で、和名では、「仏桑華(ぶっそうげ)」ともよばれます。
熱帯から温帯にかけて自生し、沖縄では「あかばなー」と呼ばれ親しまれていますが、街のそこここに咲き乱れ、まさに雑草の如く生い茂る様は、初めて訪れた者には衝撃的です。
沖縄では「生け垣」「庭木」などとしてもたくさん栽培されて使おり、また、あちこちで自生しているモノも目にします。
主に「オールドタイプ」「ハワイアンタイプ」「コーラルタイプ」の3タイプに分類されますが、いずれも真ん中から長く伸びた雄しべ、雌しべが特徴です。
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(1)オールドタイプ
日本国内で一般的にみられる種類です。
沖縄在来のものは小振りで真っ赤な花を付けますが、花つきは非常に良くて生育も旺盛です。
枝は細くて、葉にギザギザがあるものが多いようです。
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(2)ハワイアンタイプ
ハワイではハイビスカスの交配により「ハワイアンハイビスカス」と呼ばれる多数の品種が生まれました。
豪華で大ぶりな花、色彩の変化が豊富であり、最も鑑賞用に向いたにタイプです。
葉は丸いものが多く、枝は太く、節間が短いのが特徴です。
オールドタイプは赤いものが一般的ですが、ハワイアンタイプはオレンジ、黄色、ピンクなどさまざまな色のものが見られます。
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(3)コーラルタイプ
フウリンブッソウゲとも呼ばれ、花弁の先が裂け、柳のように枝が垂れて小さな花をたくさんつけるのが特徴です。
葉は小さくてギザギザが発達しているものが多いようです。
寒さに弱いので温帯域ではであまり見られませんが、一般に丈夫で生育も旺盛なので熱帯各地では普通に見られます。
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