北海道に限った事ではありませんが、雪国では道路や鉄道の雪害対策が必要になります。
山間地では雪崩防止用の柵を設置したり、平野部でも防雪林や防雪柵などを設けたりすることがありますが、初めて見るとちょっと違和感を覚えるのが「雪覆い(スノーシェルター)」です。
有名なのは札幌市地下鉄南北線の平岸以南の高架部に掛けられたシェルターですが、これは高架部全線にわたって設置されているため、荒天による運転障害が発生しないという優れものです。
これは特殊な例ですが、これ以外にも道路などを走っていると山でもないところに突然トンネルのようなモノ・・・が現れるのですから、なんとも奇妙な感じです。
道路では山間部の峠付近などでよく見られ、積雪を防ぐのはもちろん路面の凍結を防ぎスリップ事故を未然に防ぐ役目があります。
そのため、直線部よりもカーブ付近に設置されることが多いようで、トンネルと思って入ると突然中に急カーブが・・・などということもあり、積雪や凍結が無いからといって安心すると、逆に危ない思いをすることがあります。
一方、鉄道では分岐ポイントに設置されることが多く、ポイントの作動不能を防ぐ役目が中心です。
CTC(列車集中制御装置)が導入されている石勝線ではほとんどのポイントに雪覆いが取り付けられていますが、基本的に単線区間なので駅の前後に短いトンネルを見かけるのはなんとも不思議な感じがします。 |