冬用ワイパー 2003.11 記


 前回、スタッドレスタイヤの話をしましたが、今回は冬用ワイパーの話です。

 雪の降らない地域に住んでおられる方でも「冬タイヤ」の存在はほとんどの方がご存じかと思いますが、実は「ワイパーブレード」にも「冬用」が有るということを知らない方は、意外と多いのではないでしょうか?
 ほら、今これを見て「冬用のワイパー?何、それ?」と思っているそこのあなた、あなたのことですよ(笑)

 では、通常使っているワイパーブレードと、冬用のワイパーブレード(スノーブレード)ではどのように違うのでしょうか?
 一般用はガラス面を拭き取るラバーの部分だけがゴムですが、冬用は金属の部分(レバーと呼びます)が「フード」と呼ばれるゴム皮膜ですっぽりと覆われているのです。
 これは雪の付着や凍結によって、ワイパーブレードの可動部分が動かなくなってしまうのを避けるためや、金属部のすきまなどに雪が凍りついてダンゴ状になってしまうのを避けるためです。

 また、形状だけではなく、ガラス面を拭き取る「ラバー」自体の素材も異なります。
 冬用の場合は低温でも堅くなりにくい柔らかい素材のものが使用されており、天然ゴムが一般的なようです。

 雪国のドライバーは冬になるとタイヤの交換と同時に、ワイパーブレードも交換もするわけですが、これを怠って一般用のワイパーブレードを使用していると、ウインドーの雪や氷が拭き取れなくなったり、場合によっては破損してしまうこともありますので、降雪地以外から越してこられたような方はお気をつけ下さい。

 なお「スノーブレード」はラバー部がブレードと一体化されているものが多いのですが、最近はラバー部だけが交換できるタイプも発売されているようです。
 ただ、私の周りでは一体型のほうが評判が良いようですば・・・。

 もう一つ忘れてはならないのは「ウインドーウォッシャー液」です。
 温かい地方にお住まいの方などは、ただの水道水を入れている方も少なくないのではないでしょうか?
 しかしながら、冬の北海道でそんなことをすれば、ウォッシャー液のタンクはもちろん、途中のポンプや噴射ノズルまで凍ってしまい、悪くすれば壊れてしまいます。
 寒くなる前に、忘れずに「不凍液」と入れておかなくてはなりません。
 「ウインドーウォッシャー」用の不凍液は、カー用品ショップやホームセンターに行けば2リットルのタンクが200円前後で売られています。
 不凍液には「原液で−○○℃までOK」「2倍希釈で−○○℃までOK」などの表示がありますが、ちなみに私は−30℃まで対応するものを原液で使っています。
 冬場は先行車が巻き上げる雪がフロントガラスに飛び散り、ウォッシャー液の消費も多くなりますので、より低い温度まで対応するものを希釈して使ったほうが安上がりなのですが、その辺のところは皆さんのお財布の中身と相談して選ぶと良いでしょう。