折々に

深谷庄一(Shoichi Fukaya)

  1. CD-Rは不安定
  2. 第2刷も間近か
    (1997-04-03)
  3. CD-ROMが正式に更新
    (1997-05-10)
  4. Windows95のシステムが壊れる
    (1997-06-07)
  5. Linuxをインストールする
    (1997-06-24)
  6. LinuxにpLaTeXをインストールする
    (1997-07-06)
  7. Bugの種は尽きない
    (1997-08-19)
  8. ついにフロッピーディスク一枚に収まらなくなって
    (1997-10-14)
  9. pTeX2.1.5のインストール
    (1997-10-20)
  10. 東京の葬儀事情
    (1997-12-23)

to Home Page

1. CD-Rは不安定

 2-3ヶ月前に CD-R ドライブを手に入れ、早速自宅の PC に繋いでみたのですが、ISA バスのせいか、書き込みの認識に失敗して使えませんでした。メーカーに問い合わせたら、CD-R は微妙なので、PCI バスでしかサポートしていないといわれてしまいました。こんなに気難しい周辺装置だったとはちっとも知りませんでした。MO や CD-ROM などは SCSI であれば大体繋げたので、CD-R でも何とかなるだろうとタカをくくっていたのが失敗の元です。

 最近子どものために PC9821 を買ったので、PCI バスではないけど試しに繋いでみたら、見事に成功。但し一倍速で、ハードディスクにイメージファイルを作成しなくてはエラーで書き込めません。やはり気難しい装置です。 CD-R メディアもメーカーによってはマルチセッションに失敗して、他の CD-ROM ドライブでは読込めなかったり、なかなか一筋縄ではいきません。失敗するとメディア毎破棄せざるをえないというのも、心臓に悪い。まあ一枚千円しないので、安いといえば安いのですが。それでも....

 CD-R で何をしたのかというと.... まずハードディスクのバックアップを取り、広辞苑やリーダーズ英和辞典、大辞林・模範六法・現代用語・英英辞典(American Heritage, Roget's II Thesaurus)などの電子ブックを統合しました。一枚のCD-ROMにおさめて辞書を切り替えて使えるようにしたので、最強の辞書環境です。最近はそのたぐいの辞書がいろいろ販売されていますが。

 電子ブックの辞書は今は高くてほとんど買いませんが、以前はそれしかなかったのでいろいろ買いました。今はハードにいろいろな辞書が付いてくるのでわざわざ買う必要もないかもしれません。ただし電子ブックのいいところは、有志によりそのフォーマットが解読されているので、簡単に内容をテキストファイル化できることです。広辞苑もそのテキスト部分は 30MB 弱です。初期の頃は検索ソフトのバグか、特定の検索をすると全体がテキストファイルに落ちてしまうという電子ブックもありました。何事も最初はおいしいことに巡りあえます。苦労もしますけど。

 それらテキストファイルをハードディスクに置いて GREP すれば、実は DDWIN などで検索するより速いくらいです。読めない熟語も検索できます。テキストファイルであれば OS に依存しないのでどこでも使えますし。

 なおマルチメディアの百科事典でしたら、Grolier がテキストファイル化の目的に適います。こちらは 60MB 近くなるので、ハードディスクに置くのはもったいないかもしれません。

目次へ

2. 第2刷も間近か

 消費税が引き上げられて価格表示も定まったからか、第2刷が用意されているようです。通信をやっていない人には突然期限が切れたといってもわからないでしょうから、CD-ROM には期限無し 32 ビット版の最新版(Ver 0.97)を収録しました。DOS 版もバグをとり Ver 1.1 となります。

 最近知ったのですが、PC98 DOS 版を Windows 95 の DOS 窓で走らせると NEC マウスのチェックに引っかかって動かないのですね。ADDDRV で昔の MOUSE.SYS を組み込めばいいのですが、それは期待できませんので、NEC マウスが見つからない時はマウスがないものとして動くように仕様を変えてコンパイルし直しました。CD-ROM 焼き直し直前だったので焦った ^^;

 ここのサイトには相変わらず6ヶ月位の期限付きのバージョンをおきます。バージョンダイアログをみて、Version 0.97t と小さな t がついているものは期限付きです。2000年には Version 1.0 になる予定です。

 何もやらないうちにそろそろ新学期も始まるので「経済学講義」の部分を充実させなくては。今年は、おそらく日本で唯一のDefense Economics(防衛経済学)という講義を担当させられるので困っています。まさかと思いましたが文部省の審査にパスしてしまったんですね。何を審査したのかな? そんな論文書いてないのに。

1997-04-03

目次へ

3. CD-ROMが正式に更新

 最近 Windows 95 の起動に失敗するという症状が出始め(MPREXE.EXEでフリーズする)、なんとなくパソコンに億劫になって、HomePageの更新もサボっていたのですが、『パソコン統計学』の第2刷が出た様です。ある意味で CAS 32ビット版がようやく形になったといえるでしょう。具体的には CAS\WIN95NT\ というフォルダの中に入っています。

 ついでに TeX のソースファイルも入れておきましたが(TEX4WINS\SRC\)、スタイルファイルがないのでコンパイルはできません。工夫すればできますが。

 ここに至るまで、結構長くかかりましたが、これからもソフトのバージョンアップを図っていきたいと思っています。何かいいアイデアはないでしょうか?

 そろそろ期限が切れるので置いてあるソフトを更新しようと思っているのですが、大した進展がないので気持ちが動かないでいます。

 一応お知らせまで。

1997-05-10

目次へ

4. Windows95のシステムが壊れる

 先月 Windows 95 が立ち上がらなくなることがあると書いたのですが、ついにシステムが壊れて、起動できなくなってしまいました。ハードディスクに不良セクターが急に増えだし、読みとり不能とかで途中で止まって起動しません。ファイルをコピーし直したり入れ替えたりといろいろ試みたのですが、症状はますます悪化してお手上げです。あわてて、秋葉原に行ってHDを買ってきて(2.1Gで税込み24900円)、改めてインストールし直しました。まずいことに Registry のバックアップが半年まえのものしかありません。それでもないよりはいいだろうと、半年前に戻したのですが、やはり新しく入れたソフトの設定などは改めてインストールし直さなければなりません。よりによって Winows 95 のシステムのところに不良クラスタが出るとは、不運この上ないです。

 まだ以前の環境に復活していないのですが、一応何とか動き出しています。結果としてよくなったのは、HDのスピードが速くなって起動時間が短くなったような気がすることと、それに関係あることですが、今まで使えなかった CD-R が使えるようになったことです。ただし本当の理由はわかりません。

 ハードディスクはますます安く、しかも速くなっているようです。予備にもう一つ買っておいてもいいなと思いました。

 未だに問題が片づかないのは、Netscape mail が、POP サーバからメールを読み込もうとすると、ページ違反で止まってしまうことです。やむを得ず他のメーラーで読んではいますが、多少不便に感じています。メーラーそのものを変えてしまおうかとも考えています−−−−−− と思ったのですが、よく調べてみたら、原因はメールが保存されている Mail ディレクトリの Folder の名前と、対応するその cache (?) である .snm という拡張子のファイル名の、大文字小文字が一致しなくなったことが原因だったようです。このあたりを修正したら正常に読み込めるようになりました。やれやれ。

 教訓。レジストリのバックアップはこまめにとっておくこと。

1997-06-07

目次へ

5. Linuxをインストールする

 ハードディスクに余裕ができたので、Linux (Slackware 3.1)をインストールしてみました。最近のHDは大きすぎてうまくパーティションを認識してくれないという問題が出やすいような気がしますが、一応、日本語環境(JE-0.98a)、X-Window まで動くようになりました。動作は確かに軽く、いろいろおもしろそうなソフトもそろっています。

 GPM(マウスでコンソール画面をカットアンドペーストするためのツール)が Xウインドウで悪さをするということが、こっそり書いてあるので、あとで rc.local からコメントアウトしたくらいがトラブルといえばトラブルでした。

 これで何をやるのかというと、TeX の本を書こうという企画なんです。別に UNIX である必要はないというか、Windows 95 か Mac の方がいいかもしれません。どのプラットフォームでも同様に使えるというのが、TeX の売りですから、環境だけはそろえておかなければいけないかなと思ってインストールしてみました。

 私のマシンはまだ 486 100MHz ですが、それでも軽快ですから、専用のマシンとして使ってもいいかなと思わせる、評判どおりの OS です。

1997-06-10

 Linux にも Netscape 3.01 , Vista などをインストールしてだんだん環境が整ってきましたが、肝腎な pLaTeX のコンパイルがまだです。ASCII のサイトに行っても、Linux でのインストールのトラブルがいろいろ書いてあるので、なかなかコンパイルする気持ちになりません。どなたかうまくいった方の話を聞きたいのですが、参考になるサイトはないでしょうかね(検索してみたら、ちゃんとあるものですね。)。まあ急ぐわけではないし、 LaTeX2.09 のままでもいいのですが。

 最近は Netscape Navigator のセキュリティ・ホールの話が盛んなので、Windows 95 には Communicator 4.01 をインストールしてみました。機能的にはそんなに差はないようですが、雰囲気はがらりと変わっています。Memphis 的というか、Office97 的というか、スマートですが、私は何か cool bar にはあまり魅力を感じません。ちらちらしてかえって見にくい気がします。Delphi 3J にバージョンアップしていないのもその理由です(うそ)。ただ、Communicator 4.01 の動作はむしろ速くなったようです。frame にしたとき、長いページにも高速に戻れるようになりました(そんな気がします)。

1997-06-24

目次へ

6. LinuxにpLaTeXをインストールする

 やっと Linux に platex をインストールしました。文書通りやれば別に問題は起こりませんでしたが、 make install する前に 従来の環境変数を消しておくというのを勘違いして、 TEXPK などを消したいきおいで


#setenv TEXMF ;setenv TEXBIN
として TEX 関係を全部消してしまったので(unsetenv を使うようですね)、フォーマットファイルを作れなくて時間がかかってしまいました。

#setenv TEXMF /usr/local/lib/texmf
などとして、やっと成功。考えてみれば当然ですが、plain.tex がないといわれて、その原因が分からないまま時間がたってしまったという次第です。platex jusrguid.tex などとコンパイルにも成功しました。これで、DOS、Mac、 unix の3つにインストールしたことになります。

 やっと準備ができたのですが、最近暑いし、試験の採点がたまっているので、なかなか仕事がはかどりません。pTeX そのものがはやくも 2.1.5 になりつつあるし。

 Linux も Xのウインドウマネジャを Fvwm95 にしているので、Windows95 そっくり。ちっとも unix らしくない。しかも fsck / とすると毎回必ずエラーが出るので、いまいち不安で任せきれないという感じです。これってパーティションを切り損なったのでしょうか? 原因が分からないので不安です。実害はないのですが。

1997-07-06

目次へ

7. Bugの種は尽きない

 最近(97年8月1日)東証のコンピュータシステムがストップしたとき、無限ループから抜け出す処理を作っておかなかったという初歩的ミスに批判が集まりました。日立ともあろうプロが何ともお粗末。当時は人ごとだから笑っていましたが、いざ自分を振り返ると、恥ずかしいバグが残っていたりすることから逃れられないものです。

 たとえばこの CAS でも、自己回帰係数の計算や、分散分析の計算ではゼロの割り算(浮動小数点計算エラー)で止まってしまう処理がまだ残っていました。あるいは基本統計量の計算でサンプル数がゼロの時(普通に操作している限りはこういうデータは現れないはずですが、場合によっては出現する)の処理とか。冷や汗ものです。単に止まるだけでなく、プログラムそのものを終了させてしまう(DOS版の Halt 処理が残っていた)こともあるので、ものすごく恥ずかしい思いです。このあたりは、かなりの手抜きでしたから多少の不安はあったのですが、現実のものになるとは。

 あるいは他にもそんな初歩的なバグが残っているかもしれません。探してみてください。見つけてくださった方には、お礼に TeX 関連ファイルを詰めた CD-ROM をプレゼントします(^^)

1997-08-19

目次へ

8. ついにフロッピーディスク一枚に収まらなくなって

 家庭内に病人が出たため、ファイルの更新をさぼり続けています。

 ただ、時間を見つけてはプログラムをいろいろいじっていたため、 ついに、プログラムファイルが大きくなって、フロッピーディスク一枚に収まらなくなってきました。 多くの人にはどうでもいいことでしょうが、ハードディスクにインストールしてはまずい共用のコンピュータで動かすには、今でも配布メディアとしては、フロッピーディスクが一番汎用性があります。必要のないフォームなどを削ることになりそうです。

 ここ1−2ヶ月でかなりのバグをみつけて、浮動小数点計算でのエラーなどを出なくしたつもりですが、内部処理、外見などを大きく変更したため、新たなバグを入れてしまったかもしれません。そこが不安です。

 ここからは余談ですが、さきに Communicator 4.01 をインストールしたと書きましたが、どうもメールを POP サーバから読むときにページ違反でお亡くなることが多くて、結局 Navigator 3.03J に戻してしまいました。4.03 まで根気よく update し続けてきましたが、症状は治りません。Netscape にもちょっとがっかりしています。他の方はどうなのでしょうか? Linux にも Communicator をインストールしましたが、起動の遅いこと。前の 3.01 に戻してしまいました。ということで、IE の方もたまに使ったりして将来に(?)備えたりしています。

 ついでに書いておくと、先日(1997-9-29)、日経新聞の「やさしい経済学」、新宅純二郎『業界標準と企業競争』という記事に、「業界標準の地位を早期に確立するために、インターネットブラウザーソフトのネットスケープ社のように、無料で自社製品を配布する例さえみられる。」という文章を見つけてびっくりしましたが、その修正が出なかったのにも驚きました。誰も読まなかったのか、どうでもいいと思っているのか?

1997-10-14

目次へ

9. pTeX2.1.5のインストール

 奥村さんの『LaTeX2e 美文書作成入門』も出たようなので、Linux に pTeX2.1.5 をインストールしてみましたが、簡単になっていますね。デフォルトのディレクトリ構成がきいているのか、unsetenv TEXMF のままでフォーマットファイルもできてしまいます。前はこれで無駄な時間を過ごしてしまった。アーカイブファイルによって、からげ方が違うところが少し混乱しますが、本のとおりにやれば簡単にすんでしまいます。コンパイルエラーも出ませんでした。Windows95用やMac用はバイナリもありますからますます簡単ですね。これでインストールに悩む人は少なくなるでしょう。pTeX2.1.5のインストールに関しては、奥村さんの他に、中右さんのがあります。文章だけ読むとかなり面倒そうな気もしてきますが、実際の作業にはいると単純な作業になっています。驚きました。

 驚いたといえば、最近の CD-R メディアの急落ぶりもそうです。一枚 228円とかだったりします。一週間前に秋葉原で278円で10枚買ったばかりなのに、さらに下がるとは思わなかった(11月に入ってさらに下落し、10日に秋葉に行ったら、178円のを見つけました。私は198円のを買ってしまいましたが)。あまり買いすぎても書き込むデータがそうそうあるわけではないので無駄になりますし、うれしい悲鳴ですね。ドライブも安くなっています。私のドライブは一度故障し、メーカーに送って直してもらって以来ものすごく調子がいいのですが、書き込む材料がないわけです。機械の調子がいいから書き込みたくてしょうがない ^^;。そこで 巡回ソフトでどんどんデータをあさったりして材料を探しています。手間がかからないから。

 巡回ソフトについての感想ですが、最近フリーのものもいろいろ出てきて選択に迷うくらいですが、JUSTSYSTEM の JustDiver は、安定していて実に確実に運んできてくれるので私は愛用しています。折角お金を出したのだからと使い始めたのですが、安心して使えます。

 通常は一太郎をインストールしていないと、JustDiver をインストールできません。私個人は大きすぎるので一太郎を使っていませんし、インストールもしていません。ATOK11 は使っていますが。一太郎をインストールしないで JustDiver だけインストールする方法を知りたい方はメールしてください。必要なファイルの名前をお教えします。

1997-10-20

目次へ

10. 東京の葬儀事情

 最近東京で葬儀を行なったのですが、東京には公的な斎場がないのだそうですね。しかもうちの近くの桐ヶ谷斎場が工事中で、一年以上閉鎖中。死んでも焼き場に困るという事態だそうです。我が家なんか、遠くの焼き場までマイクロバス二台を連ねて行ったのですが、渋滞を避けて裏道を行ったせいで一台が道に迷い、身内がなかなか来ないという「事件」さえ起こってしまいました。

 葬儀が終わってまもなく、香典返しためのギフト会社、仏壇やお墓のセールス、電話だけではなく、直接来訪してくる場合も数多い。デパートはほとんど全部きています。ものすごい情報網。もちろん、通常どおりのマンションや家庭教師のセールス電話が重なって、一時はパニックに陥りました。妹の勤め先が神奈川県なので、東京と神奈川の双方の業者が訪れているようで、普通の二倍の量かもしれません。

 まだ香典を持ってお線香をあげに来る人がいるというのに、香典返しとは......。来訪者も多いので、間違えて新聞の販売促進員を家に上げてしまったこともあります。なにしろ手みやげを持ってくるもんだから間違えるよね。

 役所への届けも面倒で、たとえば国民年金と厚生年金、別々に届けを出すし書式も違う。基礎年金になっているはずなのに。そのくせ届けに行ったら国民年金ももらっていますねなどと、モニターをみながら言っている。わかっているなら、わざわざ区役所と社会保険事務所別々に来させないで、一つにまとめてよと言いたくなります。だいたい除籍謄本って、750円もするのは不当に高い気がします。コピーしてはんこを押すだけで。それを何通も発行してもらって、勤め先はもちろん、保険会社・証券会社・郵便局などにださなければなりません。

 そうこうするうちに、Delphiをたちあげると何の関係があるかわかりませんが MSGSRV31.EXE の保護違反が出始めてしまい、コンパイル不能の事態が発生し始めました。インストールし直さなければいけないかなと思っていましたが、SYSTEM.DAT を12月はじめのものに入れ替えたら、エラーは出なくなったようです。一安心して今これを書いていますが、今度は、自分のうちではなく親戚の葬式が入りまた出かけなくてはなりません。やたら忙しい。

1997-12-23

目次へ


to Home Page