2001年1月12日〜17日のパリ出張中の掲示板(BBS)への投稿原稿を転載したものです。
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今パリは14日、日曜日の午前8時20分です。今日は日曜日とあっ
て、レストランも休みのところも多く、どこで何を食べようか思案中
です。今日の予定は、これから蚤の市に出かけて、その後美術館巡り
のお付き合いをします。パリでは日曜日は美術館の入館料が3割から
5割ぐらい安くなるので、混雑するようですが・・・。
冬のパリの朝の8時というと、あたりはまだ真っ暗でやっと少し明る
くなってきたところです。やはり都会は朝よりも夜の街の方が似合う
ようですが、こんなに朝が暗いと活動時間が後ろにシフトするのも
よく分かるような気がします。といっても夜の10時は日本では朝の
6時ですから、昨晩のディナーの最中は眠くて、料理も早々にして
ホテルで眠りたかったですね(苦笑)。
ところで、2日ばかりパリを歩いてみて、やはり以前建築家の槙文彦
さんから聞いた“ヨーロッパの石の文化”という話を思い出しまし
た。石で出来た建築物の歴史の長さを、血と栄光の歴史にダブらせて
しまうのは、asktakaだけではないでしょう。digitaloさんのHPを見
ると、日本に血塗られた天井がまだ建築物として残っているようです
。だが、木造文化の日本ではこうした事例は稀で、建物の命とともに
こうした歴史も忘れ去られているように思えます。
日本の建築物は、永久の生命を持つというよりも、儚い消耗品のよう
に思えるにはasktakaだけでしょうか。この数百年の歴史を持つパリの
建築物を見ると、ビジネスの面でも共通性があるように思われます。
こうした長期的視点、歴史的視点は欧州から学ぶべきところが多いよ
うな気がします。
それから、歴史的建造物における金(きん)の使い方はさすがに巧い
ですね。石と金色の融合した色使いは、どこかの国の成金趣味とは
違って、シックな雰囲気をかもし出しています。これも期せずして
恒久的な建築発想が、悠久の歴史の流れに耐えうる飽きのこない色調
を生んだものかもしれません。
素人の建築物談義はこれくらいにして、次の機会には日本人観光客の
話を書いてみたいと思います。
なお、常連さんをはじめ、初めてカキコされたお客様、皆さんへの
御返事は、申し訳ないですがまたの機会にしたいと思います。
ではまた
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