asktakaのベルリン・ウィーン便り





  • 2001年11月12日〜11月19日の一週間ベルリンとウィーンを訪問しました。米国の厳重な空港警備が伝えられていましたが、欧州の空港のチェックは春と変わらず、入出国も何時ものように簡単でした。短い出張でしたが、日々の現地からの発信をまとめてみました。

  • ベルリン・ウィーン便り・その1

    <11月13日 ベルリンにて>

    飛行機は日本海をシベリアに抜けてすでにモスクワ上空を通過しま した。後1時間半程度でウィーンに到着です。そこからベルリン まで1時間ちょっとの飛行です。

    オーストリア航空はファーストクラスがすでになく、Grand Class というビジネスクラスのみです。太平洋線をはじめ今後はファース トクラスを無くし、ビジネスとエコノミーを充実させる方向にある ようです。Grand Classはビジネスとはいえ、ファーストクラス 並みの座席間スペースがあり、ほとんどフラットで休むことが出来 ます。ANAのClub ANAに比べると大分楽ですね。ANAのコードシェア 便ですが、これからはANA運行便ではなくオーストリア航空運行便 を選びたくなりますね。マイレージはANAに積算できますからね。

    機中で人間喜劇さんが書かれた本を読んで、その後遣り残した仕事 を片付けました。人間喜劇さんの本は、一気に読みました。共感す るところも多く、久しぶりに清々しい気分になりました。人間喜劇 さんがLove Storyがお好きだとは知りませんでした。その続編の Oliver Storyもお好きなようですが。Love Storyは70年代の前半 に出版されてすぐ銀座のイエナで購入して何回も読みました。えー と、人間喜劇さんはもしかすると同世代かな?と思ってしまいそう です。

    「共生」「共創」といった本BBSでもおなじみのテーマとともに、 「自然体」「知」というキーワードが全編に流れています。「知の 楽しさ」を知るということは本当に大事でここを通過した人とそう でない人との差は大きいと思います。

    皆さん、あとは是非本を買って感想をお聞かせください。もしご希 望であればasktaka宛にメールをいただければ、本の題名と出版社 等をお知らせします(この場で紹介したいのですが、人間喜劇さん がハンドルを使われている点を尊重して本名等をここで明らかにす ることはできませんので、悪しからず)。↑この後人間喜劇さんに 了解をいただきます。

    以上は、asktaka@ウィーン到着前30分の機中にて

    ということですが、明日は朝の8時半から夕方まで一日会議です ので、ぼちぼち休むことにします。

    ではまた。

    P.S.ワイフからのメールでまたAAが墜落したそうですね。今度は 事故の可能性が高いようですけど。欧州の警備はほとんどこの春と 変わらずということで、欧州から見れば今回のテロはまだ他人事 なんだと実感しました。

    <11月15日 ベルリンにて>

    カンファレンスの会場は旧東ドイツにあるせいか、周辺を車で通る と建設ラッシュであることに気づきます。壁が崩壊後10年以上 たって、再開発が進み、目下ベルリンは大変身中というところで す。

    今ドイツで、というよりも欧州で最も注目されている都市はベルリ ンだと思います。きっと21世紀の前半では、世界の都市の中でも ベルリンの変貌が際立つことになるかもしれません。実は、今回の カンファレンスのテーマは、インターネットとマーケティング、 つまり「IT時代のマーケティング」でした。参加者の何人かは、 これまでの通信産業の拠点ボンから来ていますが、最近の同市の 退潮傾向を嘆いていました。ドイツ内でベルリンとミュンヘンへ の企業の進出(本社、拠点の移転)が目立っているようです。 皆さんも先刻ご承知のベンツの本社やソニーの欧州拠点のベルリン 移転(ポツダム広場の再開発)を想起すれば、イメージしやすいで すね。

    さて、今日のベルリンは天気予報が外れて晴天になったせいか、 随分冷え込んでいます。町行く人々もオーバーにマフラーと冬支度 ですが、asktakaもしっかり重装備で出かけました。それでも膝が 寒いのは、何のせいか?(苦笑)

    <11月15日 ベルリンのインターネット・カフェにて>

    Ima Internet Cafe ni imasu. Nihongo ha yomeru no desuga kakukoto ha dekimasen. Soreto, keyboard no hairetu ga hen! "y" ga hidari-shita ni arunoda.

    Toiukotode, bye bye!!

    <11月15日 ベルリンの夜>

    ベルリンも今晩が最後で、明日はウィーンに立ちます。これから シャンパンをいただきながら朝食です。朝からアルコールという 習慣は日本では正月ぐらいですが、朝のシャンパンは海外に滞在 する際の楽しみですね。

    >人間喜劇さん

    ただ今減量中とはお気の毒です。私も何年か前にやりましたが、 もっと穏やかなものでした。

    ウィーンはトランジットでソーセージとビールをいただいた以外は 地上に降りたことはありません。シュニッツェルを賞味してみたい と思います。The Leading Hotels of the Worldに登録されている Sacher Hotelに泊まるのですが、伝統はあるのですが住み心地は どうでしょうか(ブラッセルのウインザーと同様に!)。

    <11月16日 ベルリンの朝>

    今ベルリンは朝の6時半です。これから朝食をとって9時過ぎに チェックアウトして空港に向かいます。おとといの朝はシャンパン を飲みすぎてしまった。やはり、朝のシャンパンは一杯かせいぜい 二杯どまりがよいようで(苦笑)。

    >Alexandraさん

    やはり、ザッハトルテですか。asktakaもトライしてみます。 どうもasktakaは便利なところが好きで、ベルリンでも暇さえあれ ばクーダム通りをウインドーショッピングしています。そこでどう も違和感を感じると思ったら、最近はLVにしてもBALLYにし てもかってとは様変わりで、トータルファッションで売ろうとして います。どうも今一つピンとこないですね。10年程前に買った LVのエピの名刺入れを探しているのですが、日本でもないし、 ベルリンでも2軒あたってのですがないのです。伝統のあるブラン ドは定番商品はしっかり品揃えして固定客のニーズに応えるのが 常道だと思うのですが、いかがでしょうか。

    >ウィーンでは日本語も備えたネットカフェを利用した記憶があり ます。

    そうですか。探してみます。でもウィーンは泳ぐといよりも足を ぬらしただけになりそうですが、大丈夫かな。

    まだベルリンの街を泳ぎ足りないasktakaでした。ではまた。

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    ベルリン・ウィーン便り・その2

    <11月16日 ウィーンにて第一報>

    ウィーン空港に12時半前に到着し、Hotel Sacherには1時前に 到着したのですが、ネット接続に2時間もかかりました。古いホテ ルなので一抹の不安はありましたが、やはり通信環境には問題あ りだと思います。BerlinのKempinskiはネット専用のアダプターの ようなものをサービスマンが持ってきてくれて、そこにプラグを 差し込んでOKです。ザッハーの場合、何十回いろいろ試してみて も、「線がつながっているか確認しろ」などのエラーメッセージ が出たりして。係りを呼んでも役に立たないし、結局なんとか接 続しました。やれやれです。

    ただ、ウエルカムサービスとかで、早速ザッハートルテを届けてく れたり、ネット環境以外のサービスはまずまずです。これから街を を歩いて、ワイフが薦める「居酒屋」なるものへ行ってこようと 思います。

    元気でウィーン到着第一声のつもりが、何とも疲れたカキコで ごめんなさい。皆さんも、良い週末を!!

    >人間喜劇さん

    何かとご苦労されているようですね。

    >ファーストクラスでオーストリア出張

    いえいえビジネスですよ。ただ、ファーストクラスはないので、 (今後のエアーはこの傾向だそうです)ビジネスでもファースト 並みのフラットな座席なのでとても快適です。

    <追記>
    上記のカキコを投稿しようと思ったら、勝手に切断されていた。 こんなネット環境が悪い経験は初めてだな。カッセルのような ドイツの田舎でも(失礼!)、ホテルはお城の中にある古いという かリゾートのようでも、ネットはOKだったけど。

    <11月17日 ウィーンにて>

    ドイツを含め欧州で各国からビジネスパースンが集まる会議では 英語が共通語です。今回のカンファレンスでも何人かはドイツ語で 話した人がいましたが、その時は一斉にasktakaを含めて半分ぐら いは英語の同時通訳イヤーホーンを使っていました。北欧からの 参加者も全体の3分の1ぐらいでしたが、その人達はすべて英語でし た。

    日本からは当然(何時もそうですが)asktaka一人でしたが、皆日 本企業とのビジネスチャンスを狙って、いろんな人がアプローチし てきました。ベンチャー型の経営者もいましたが、皆さんなかなか のものでした。

    >家主さん

    asktakaはどちらかというと軟派な方で、フランス語の美しい響き が大好きです。第二語学はもち仏語です。うちのワイフは国文で 第一語学が中国語、第二語学が英語です。時代の先端をいっている ようですが、何のことはない、英語が苦手なだけですが(彼女の お袋さんの方がまだ英語はましかも)。(←ワイフの話は余談)

    ということで、ドイツではもっぱら英語ということになりますが、 しゃくなので勘定の時などは、ラディション・シルブプレ、など と言ってとぼけています(笑)。

    <11月17日 ウィーンの午後3時>

    どうもネット環境は相変わらずです。「モデムが故障」「デバイス が不具合」「発信音が聞こえない」なんて、そんはなずがない。 あげくのはてが「回線がビジー」だそうだ。どうもウィーンの提携 先のプロバイダーの回線かホテルの通信環境、あるいはその両方が 問題なんだ(当たり前か)。そんなわけですから、やっとつながっ たのです。

    現在ウィーンは17日(土)午後3時過ぎ(JSTで午後11時)です。 明日の朝11時にはホテルを出て帰国の途につきますから、これが ウィーンからの最後のカキコになりそうです。成田到着が19日 (月)朝の9時過ぎですから、月曜は日本で昼食ということになり ます。ではまた。

    >ファイト!さん

    日本縦断もなかなかいいもんですね。やはり、asktakaの場合、 魚の美味しい地方がいいですね。瀬戸内は小魚が結構美味しい し、広島の方だと牡蠣もあるようですが今やほとんど養殖のよう です。牡蠣であれば、的矢とか、夏場であれば岩牡蠣(能登や 東北でとれる)がいいでしょうね。

    やはり、北陸、九州、特に博多、大分、長崎(平戸の方も)、山陰 などの魚が好きです。冬は下関周辺の山口もいいですが。北海道も魚は美味しいのですが、asktakaには玄海灘、北陸の海の魚の方が 口に合っています。そうそう時期的には平目など岩手とか青森で とれるのも美味しいですね。

    今回は海外出張で日本食を一度も食べていないので、月曜日が楽し みです。何だか食欲の話ばかりで失礼しました。

    >ファイト!は、ソーセージはおいしいと感じましたが、

    同感です。それとビールが美味しい!!(←ファイト!さん駄目 押しです)

    <11月18日 音楽、美術と建築の街ウィーンから最後のカキコ>

    今朝はIBMのNote PCに標準装備されているPC-Doctorを使って モデムをチェックしてから接続しました。そのせいか、比較的 接続状況はよいようです。と書いていたら、接続が切れました。 いやはや。

    ウィーンの街は音楽好きにはたまらないですね。チケットは通常の コンサートであれば、日本円でせいぜい5000円程度だし。 今度日程に余裕がある時に、コンサート三昧もいいですね。

    昨日はホテルを出て、ゲーテ、モーツアルトの像をみて、マリア・ テレジア像のある美術史美術館に行ってきました。ルーベンスと ブリューゲルの所蔵量は世界有数(世界一かな?)だと思います。 そういえばドイツもウィーンも観光スポットはほとんどがドイツ語 で表示されているのです。そこで英語での解説ホーンを無料で借り て鑑賞するのですが、これが意外と鑑賞のポイントが分かっていい のです。我流で見るよりは明確で、なるほど、なるほど、こうした 視点から見るのか、などとニヤニヤしながら絵を眺めている日本人 は、傍から見ると奇妙だったかもしれません。英語圏だと表示を 斜めに読んで駆け足で美術館などを回るのですが、かえってよかっ たですね。

    さすがにハプスブルグ家が1000年以上掛けて集めただけあって 重厚感がありました。もっとasktakaに旧約聖書の知識があれば キリストを描いた絵をはじめ、一層楽しめるのですが・・・。

    建物は無論石造りばかりですが、ホテルの前にあるオペラ劇場など は幾分薄汚れて見えます。他の建築物は古くても、比較的綺麗に みえるのですが。第一次世界大戦で爆撃されたそうですから、 もしかすると新旧の建物が入り混じっているかもしれません。 asktakaにはよく分かりませんが、建築史、建築美術の視点から 散策しても楽しめるようです。オットー・ワグナーとかいう人の 作品である地下鉄の駅舎をみましたが、あまりピンときませんで したね。

    昨晩はグリンツイングGrinzingという村へ行ってホイリゲHeurige という新ワインを飲んできました。さしずめボジョレ・ヌボーとい うところでしょうか。この村はホテルから車で20分ぐらいの小高 い山の方にあって、いわゆる居酒屋が集積しています。夕方に行って、 出来立ての牛タン料理とポテト、そしてアスパラのような野菜 を食べて千円ちょっとですからね。暫く牛肉系からは遠ざかって いたので、なおさら美味しく感じました。

    さて、現在ウィーンは朝の6時を回ったところです。もう日本時間 で行動しているので、夕方夕食を食べて早めに寝て、夜中に起きて います。そのためお腹がすいてきました。もうすぐ6時半からレス トランが開くので、朝食を食べてその後散歩するつもりです。

    では、皆さん、また帰国後にカキコしますね!!

    <11月19日 機中+成田到着後のカキコ>

    ウィーンを飛びたって一時間ほどすると、空は闇に包まれ日本の夜 に向かっていることを実感します。これから8時間ほどシベリア上 空を飛行して、朝の八時半には到着予定です。飛行時間は10時間 半ぐらいで、往路に比べて2時間ほど早いのはやはり偏西風のおか げでしょうか。

    何時ものように、機内に入ると早速時計を到着地の時間、夜の10 時(日本時間18日)に合わせました。離陸後すぐ食事が出て、 シャンパンと白ワインをいただき、最後にブランデーで締めて、 夜中の一時過ぎには座席をフラットにして一眠りしました。

    現在は5時半を回ったところですが、今客室乗務員達が朝食の支度 でざわざわしています。朝食後しばらくすると、着陸体制となり最 後の行程に入ります。一週間の出張は早いですね。

    今回の出張は概ね順調でしたが、最後にラウンジから搭乗口に向か うエレベーターに乗ろうとすると、ガメーントバッグの肩にかける ベルトの根本が切れてしまいました。スーツケースなしで、このバ ッグとTUMIの伸び縮みがきくビジネスバッグに荷物を詰め込み、 機内に持ち込んだのですが、少々重量オーバーだったかもしれませ ん。何せ耐久性を誇るLVのモノグラムのバッグですが、根っこの皮 が千切れていたのですから驚きです。もう十数年愛用していて、 やっと使い慣れていい風合いがでてきたのですが、哀しいな。やは り、本や書類まで押し込んだのがいけなかったのかな。

    とここまで書いてくると、地平線が横一線にオレンジ色に見えて、 その上に黒い雲が横に重なり、その上はほのかな空の色になってき ました。珍しく機内から表を見ているのは、左手に3機ほど飛行機 らしい物体が平行して飛んでいるのに気づいたからです。シベリア 上空は飛行機ラッシュというところでしょうか。それにしても一番 近い飛行機は、左下の雲の上すれすれをとんでいます。緯度経度で 番地を決めて飛行するのでしょうが、管制塔が機能不全になったら 怖いことになりますね。

    徒然なるままにキーをたたいていると、もう朝食のようです。機内 からのカキコはこれにて終了します。

    <<以上は機中でのカキコです>>

    今朝8時半に成田に着陸して、現在移動中です。今回はベルリン からウィーンを回る一週間の短い出張でした。この間asktakaの 無駄話におつきあいいただき本当に有難うございました。

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