DANKAIJR PRESENTS

66

HOME | 66

星がきれいだね

 

今日、友人が死んだという電話が入りました。
そいつのことをいろいろ思い出します。
浪人してるときに、みんなでそいつのサーフに乗って近所の小さい山に登って、そいつが狙っていた女の子が助手席に座ってて「星がきれいだね」なんてそいつが言って…。
でも曇ってて星なんか一個も見えなかったからみんなで大笑いしたことを覚えています。
別に涙を流すことはありません。友人が死んだのも初めてじゃなくて何人か死んでるし、死んでしまった人に何もしてあげられない、泣いても、そいつの身になっていろいろ考えても、自分の力ではどうすることもできません。
自分まで暗くなっても誰も喜ばないし、嬉しくもない、変わらない、解決することも何もない。
ただ、私の友人で死んでしまったやつらは心根のやさしいやつばかりでした。何で彼らが死んでしまったのか。
誰かが死ぬといつも思うことですけど、じいさんが死んだ時も思ったんですけど、思った通りというか、自分がやりたいと思ったことに挑戦した生き方ができただろうか。我慢を続けただけの一生で終わってやしないだろうかってね。
今こうやって私が受験について書いてるのは、自分の経験から偏差値が30くらいの人間でも、この勉強方法ならいけるというある程度の確信を持っているのに、それを自分だけが分かっていて、これからの人に教えないで間違った苦労させるよりも、ある程度の自信があるなら教えてあげるべきじゃないかって思いがあることと、それよりも大きな理由は「自分にしかできないことをしたい」という思いを、ただ思うだけじゃなく行動に移して、それに挑戦して証明したかったからです。
 

 いつかOUTPUTに

例えば、もし宇多田ひかるさんが、いい大学に入るために詰め込みのお勉強ばかりに時間を使っていたとしたら、僕らは彼女がつくった曲を聴けなかった。
彼女はあれだけの曲をつくって歌える才能を現時点で持っているのに、それをいい大学に入りたいからと、詰め込むことばかりに力を注いでいてOUT PUTしなかったとしたら、僕らに聴かせる作品をつくれなかっただろうし、つくれても数年先の話になっていたでしょうね。
みなさんもいつか、他人からの情報をインプットするばかりの生活をどこかで一度とめてアウトプットしてみて下さい。
ひとりひとつずつでも出せば、世の中ずいぶん変わるのではないでしょうか。