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小論文について

 

小論文を書かせる入試も増えてきましたね。
どの本を読んでも、どの人の話を聞いても「小論文については結起承転結の順番で」って、同じ内容ですよね。
その通りなんですけど、もうひとつアドバイスを加えるとすれば、書く論文の内容は大きく別ければふた通りある気がするんです。
私が一番おすすめするのは、いいアイデアが浮かんだら、最初から思いっきり飛んだものを書くことです。
論文を採点してる人は何十人、何百人分も同じような内容の文章を読んでるわけですから疲れてしまってる。
その人の気を引き付けるには、同じように書いていてはダメなんです。
テーマから遠く離れたところから書かれている文章のほうが、「なんだろう」と引き付けられると思いませんか。
高校の時の社会科の非常勤講師だった先生はテレビ局志望で、結局、次の年の入社試験に受かったんですけど、その人が入社試験で書いた論文は、「まず茶わんでお茶漬けかなんかを食べてるんですよ。それを食べ終わって、茶わんと梅干しの種だけが残るんです。それで残った種を何気なく茶わんの端から転がしたら、種が茶わんから飛び出した」というところから始まるんです。
なんとかの法則っていって、茶わんの端から転がしたとき、反対側から飛び出すっていうことはあり得ないらしいんですね。
それが何故か出てしまった。あり得ないことが起こってしまったところから物語りが始まるらしいんですけど。
なかなか面白いなあと思いませんか?
こうした書き出しの論文ならスッと引き込まれて、私だったら良い点数を付けますね。
それがどうしても思い浮かばないときは、仕方がないですからお約束のベタな答えでもいいですから書いて、そこに自分の経験からの具体例を出すことでオリジナリティーを出しましょう。

 
 

第2章「具体的な勉強方法」終わり!